イタリアのすすめ

イタリアについてのあれこれを書き綴ったブログです。時々本業のクラシック音楽についても語ります。どうぞよろしくお願いいたします。

イタリア人作曲家エンニオ・モリコーネの映画音楽の名曲

 

「ニューシネマ・パラダイス」、「The mission(ミッション)」などの映画音楽でお馴染みのイタリア人作曲家、エンニオ・モリコーネが亡くなって、今日(7月6日)でちょうど1年たちましたね。

 

本日は、素敵な映画音楽を数多く生み出した作曲家、モリコーネの代表作をご紹介いたします。

 

f:id:miketta-violinista:20210706182724j:plain

 

 

スポンサーリンク

 

 

 

 

エンニオ・モリコーネ プロフィール

f:id:miketta-violinista:20210706183920j:plain

Roma

 

エンニオ・モリコーネは、1928年11月10日、ローマで生まれました。

 

ローマのサンタ・チェチーリア音楽院で作曲技法を学んだ後、初めの頃はテレビやラジオの音楽を担当していました。

 

1961年に、ルチアーノ・サルチェ監督の「ファシスト」(Il Federale)で、映画音楽家としてデビューしました。

 

 

 映画「ファシスト」より

 

 

同年「太陽の下の18歳」で注目を浴びました。

 

1960年代から70年代前半にかけて、

「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」「続夕陽のガンマン」などの「マカロニ・ウェスタン映画」のテーマを数多く作曲し、名声を得ました。

 

 

「荒野の用心棒」より

 

 

  「夕陽のガンマン」より

 

 

 

f:id:miketta-violinista:20210706182703j:plain

 

 

 

1986年には、ローランド・ジョフィ監督の歴史映画「ミッション」の音楽を担当。

 

「ミッション」のガブリエルのオーボエの美しいメロディは、聞きいたことがある!という方も多いのではではないでしょうか? 👇

 

 

 

その後、イタリア国外でも評価が高まり、1987年に「アンタッチャブル」でグラミー賞を受賞。


1989年には「ニュー・シネマ・パラダイス」で、世界的に有名になりました。

 

 「ニューシネマ・パラダイス」より 愛のテーマ

 

 

日本でも、2003年にNHK大河ドラマ武蔵 MUSASHI」の音楽を担当。

 

 大河ドラマ「武蔵」より

 

日本の時代物のドラマにもフィットする、素敵な音楽ですね ♪

 

NHK(2003年)大河ドラマ「武蔵」より 


www.youtube.com

 

 

その他の受賞歴も多数。


2007年、第79回アカデミー賞にて、名誉賞

2016年、『ヘイトフル・エイト』の音楽で第88回アカデミー賞 作曲賞

2017年、イタリア共和国功労勲章

2019年、旭日小綬章

 

2020年7月6日、ローマの病院で死去。91歳でした。

  

(参考資料:Wikipedia

 

おすすめ作品

f:id:miketta-violinista:20210706182724j:plain
 

映画「ニューシネマ・パラダイス」

第二次世界大戦直後のシチリア島が舞台。

村の唯一の娯楽、映画館「Cinema Paladiso」で、映画の魅力にとりつかれた少年トトと、映画技師アルフレードとの心のふれあいの物語。

 

ローマで映画監督になっていたトトは、ある日、少年時代に慕っていた映画技師アルフレードの訃報を聞き、シチリアの故郷の村に戻ってくるところから物語は始まります。

 

個人的には、何度観ても泣いてしまう感動的な映画です。

(ノД`)・゜・。

 

映画のストーリーも音楽もとても素敵です ♪

 

 

 

 

 

 

映画「The mission」(ミッション)

18世紀に南米の奥地へ、布教のために先住民族グアラニー族の村にやってきたガブリエル神父は、音楽によって彼らの信頼を得る。

グアラニー族への布教も、だんだん成果を上げていた矢先、村を征服しようとするポルトガル軍がおしよせてきてしまいます… (゚Д゚;)

 

 

「The mission」より「Gabriel’s oboe(ガブリエルのオーボエ)」


www.youtube.com

 

 

 

Apple Music」ミュージック・ビデオはこちらです 👇

geo.music.apple.com

 

 

映画「アンタッチャブル

 

禁酒法下のシカゴを舞台に展開する財務省特別捜査官エリオット・ネス率いるチーム“アンタッチャブル”と暗黒街の帝王アル・カポネの戦いを描く、往年の名作TVシリーズを映画化したパラマウント映画75周年記念作品。デ・パルマ監督の華麗な映像テクニックと共にケビン・コスナーの魅力がブレイク、「『ゴッドファーザー』以来のギャング映画の名作」と絶賛された大ヒット作。

 

1930年、禁酒法取締の為、財務省の捜査官・エリオットが、3人の仲間と共にアル・カポネ摘発に乗り出す。

 (Amazon商品紹介ページより引用させていただきました)

 

 

 

 

 

 

 

映画「海の上のピアニスト

主人公の1900(ナインティーハンドレッド)は、大西洋を横断する豪華客船で生まれましたが捨てられ、生涯一度も船を降りることなく育ちました。

ある天才ピアニストの半生を描いた物語。

  

海の上のピアニスト」より【愛を奏でて】

 1900が、お嬢さんに初恋♥

そのシーンの音楽も、とても素敵ですね~ ( ;∀;)


www.youtube.com

 

 

 

 

 

 

さいごに

f:id:miketta-violinista:20210706195411j:plain

スペイン階段

Roma

 

 

エンニオ・モリコーネの作品は、ロマンチックで、優しさにあふれる楽曲が多くて素敵ですね。(*'▽')

 

いろいろな映画の中で、聞き覚えのあるメロディも多かったのではないでしょうか?

 

 映画を観ながら聞き、映画の後にも、音楽を聴いただけで映画のワンシーンがよみがえってきて、また楽しめますね ♪

 

モリコーネは、残念ながら亡くなってしまいましたが、彼の音楽はずっと人々の心の中に永遠に生き続けることでしょう。(*'▽')

 

 

Buon ascolto e buon divertimento!

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

7,500万曲が、広告無しで聴き放題の「Apple Music」

音楽だけでなくMVなどの映像もある、定額制ストリーミングサービスです。

 

料金プランは、

  • 個人 ¥980/月
  • 学生  ¥480/月
  • ファミリー(6人まで)¥1,480/月

です。

 

3ヶ月間無料で試せますので、音楽好きの方にオススメです♪

 

詳細は下記 👇 のバナーをクリックしていただくと、

Apple Music のページにジャンプします。

 

 

Listen on Apple Music

 

「Music Video」も観られますよ! 👇

Watch on Apple Music

 

 

 

ベートーヴェンも好きだった?!玉ねぎタルト、ツヴィーベル・クーヘン【作り方】ホームベーカリーでお手軽に!

 

「偉人が愛したスイーツ」という本で見つけて、作ってみた「玉ねぎのタルト」が衝撃の?!美味しさだったので、ご紹介いたします。

 

f:id:miketta-violinista:20210704151937j:plain

ベートーヴェンの好物だった?!

ツヴィーベル・クーヘン(玉ねぎタルト)

 

 

f:id:miketta-violinista:20210630155609j:plain

こちらの本のレシピを参考にして作りました

(残念ながら、現在こちらの本は絶版です)(ToT)

 

 

スポンサーリンク

 

 

 

 

ベートーヴェンとたまねぎタルト

みなさまもご存知の作曲家ベートーヴェンは、1770年ドイツのボンという街で生まれました。

 

f:id:miketta-violinista:20210704174406j:plain

ボンの市庁舎

 

f:id:miketta-violinista:20210630175016j:plain

 

ベートーヴェン一家は、祖父も父親も音楽家でしたが、宮廷歌手だった父親はアルコール依存症で、稼いだお金は酒代に消えてしまうことが多く、ベートーヴェンは少年時代から働いて一家を支えなければなりませんでした。

 

12歳の頃、船の中で、コック見習いとして働いたこともありました。

コックといっても「見習い」の身でしたので、ジャガイモやタマネギの皮をむいたりしていたのでしょうか?!

 

f:id:miketta-violinista:20210704172828j:plain

 

 

真相はともかく、ドイツではジャガイモやタマネギの塩味タルトは、とても人気のあるお料理ですので、ベートーヴェンも好んで食べていた事でしょう。

 

f:id:miketta-violinista:20210704172852j:plain

 

 

この本ではありませんが、他のいくつかの伝記などに、ベートーヴェンはコーヒーを入れるのにもとてもこだわりがあって、毎朝コーヒー豆を「きっちり60粒」挽いてコーヒーを入れていたという逸話もあります。

 

音楽だけでなく、食べ物にも「こだわりの強い人」だったのですね ♪

 

アイスクリーム好きとしても有名だったそうです!(*'▽')

 

 

前置きが長くなり、失礼いたしました。

それでは、さっそく「ツヴィーベル・クーヘン」の【材料】と【作り方】をご紹介いたします。

 

 

f:id:miketta-violinista:20210704172957j:plain

 

f:id:miketta-violinista:20210704173244j:plain

ポンポンのような可愛らしい

たまねぎの花


 

ツヴィーベル・クーヘン【材料】(直径26cm丸型皿 1個分)

生地の材料

  • 強力粉                      280g
  • 砂糖                          大さじ3杯
  •  塩                          小さじ1杯 
  •  溶き卵                         1/2個分
  • 牛乳                        150 ml
  • バター(省略可)                   20g

 

フィリングの材料

  • たまねぎ                            中3個
  • 薄切りベーコン                    3~4枚
  • オリーブオイル(またはサラダオイル).        適宜
  • 溶き卵                        1/2個分         
  • 生クリーム                           大さじ2杯      
  • 薄力粉                        大さじ2杯
  • 塩、コショウ                        少々

 

ツヴィーベル・クーヘン【作り方】

生地の作り方

今回は、生地作りを簡単にするため、「ホームベーカリー」を使用して作りました。

 

(もちろん、手でこねて作って頂いてもOKです)

 

① ホームベーカリーのパンケースに「パン羽根」をセットします。

 

② パンケースに、バター、牛乳を入れます。

 

f:id:miketta-violinista:20210704152912j:plain

 

 

② 溶き卵、小麦粉も入れます。

 

f:id:miketta-violinista:20210704153059j:plain

 

パンケースをホームベーカリーにセットします。

こんな感じです。👇

 

f:id:miketta-violinista:20210704153113j:plain

 

 

イースト容器」にイーストを入れてから、フタをします。

 

 (私は、何度かイーストを入れ忘れて、失敗してしまったことがあります!)(^^;)

 

 

③ フタをして、「コース」ボタンを押し、「ドライイースト」を選択します。

 

「メニュー」ボタンは「パン生地」を選択します。

 

「スタート」ボタンを押します。

 

f:id:miketta-violinista:20210704153129j:plain

 

 

 ⑥ ピピっと鳴ったら「取り消し」ボタンを押しフタを開けて、パンケースを取り出します。

 

f:id:miketta-violinista:20210704153146j:plain

 

気温が低い時には、パンケースをホームベーカリーに入れたままフタをして少し保温しておくと発酵が進みます。

 

(「発酵させすぎ」には、ご注意くださいね) 

 

f:id:miketta-violinista:20210704153204j:plain

 

 

⑦ 台の上に打ち粉をして、麺棒で生地を平たく伸ばします。

 

f:id:miketta-violinista:20210704153221j:plain

 

 

⑧ サラダオイルを少々塗っておいた丸型のオーブン用耐熱皿に、生地をのせます。

 

f:id:miketta-violinista:20210704153234j:plain

 

 これで、生地の準備は完了です。

 

 

 フィリング(中身)作り方

① フライパンに、オリーブオイルまたは、サラダオイルを入れてベーコンを炒めます。

 

f:id:miketta-violinista:20210704153250j:plain

 

 

② タマネギの薄切りを加えて、しんなりするまで炒めます。

 

f:id:miketta-violinista:20210704153317j:plain

 

 ③ 塩、コショウします。

 

f:id:miketta-violinista:20210704153346j:plain

 

 

f:id:miketta-violinista:20210704153414j:plain

 

 

 ④ 生クリームを加えて、手早く混ぜ合わせます。

 

f:id:miketta-violinista:20210704153451j:plain

 

 

 ⑤ 溶き卵と、薄力粉も加え混ぜ合わせます。

 

f:id:miketta-violinista:20210704153523j:plain

 

 

f:id:miketta-violinista:20210704153549j:plain

 

 

先ほど作って耐熱皿に敷いておいた生地の上に、フィリングをのせ、180℃のオーブンで20~30分焼いて出来上がりです!

 

 

f:id:miketta-violinista:20210704151937j:plain

  

さいごに

炒めたタマネギの自然な甘さと、ベーコンの程よい塩味が絶妙なコンビネーション!

衝撃的な美味しさの塩味タルトでした。

 

 

イーストを使った生地は、こねたあとに発酵させたり、2回もねかせたり…というところが少々面倒だな、と常々思っていたのですが、ホームベーカリーを使うと、生地作りは「材料を計って入れるだけ」ですので、ラクチンでおすすめです!

 

とろ~りとしたフィリングと、フワフワ生地の食感が後を引いて、ビールやワインにもピッタリです!

 

f:id:miketta-violinista:20210601115746j:plain

 

 

ベートーヴェンに思いを馳せながら作り、味わってみるのも楽しいのではないでしょうか。(*'▽') 

 

f:id:miketta-violinista:20210704174319j:plain

ボンの郵便局の前にある「ベートーヴェン」の像

 

 

よろしければ、お試しくださいませ。 

 

それでは、いただきま~す!

Buon appetito!

 

 

関連記事 👇

miketta-violinista.hatenablog.com

 

 

miketta-violinista.hatenablog.com

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

hb.afl.rakuten.co.jp

 

 

hb.afl.rakuten.co.jp

 

 

 

  

クラシックの音楽家と料理にまつわる楽しい本【おすすめ2冊】あなたのお気に入りは?

 

「美食家で有名だったクラシック音楽の作曲家は誰?」

と聞かれると、

セヴィリャの理髪師」や「ウイリアムテル」でお馴染みのイタリア人作曲家「ロッシーニ」を思い浮かべる方が多いと思いますが…

 

f:id:miketta-violinista:20210630161445j:plain

Gioacchino Rossini (1792-868)

 

 ロッシーニセヴィリャの理髪師」序曲

  

 

 

先日、とある作品について調べものをしていたときに偶然見つけた、クラシック音楽の偉大な作曲家たちの食卓にまつわる楽しい本を【2冊】ご紹介いたします。

 

作曲家たちの好きだったお料理やお菓子を知ることができるだけでなく、彼らが旅した足跡や生涯などについても書かれていてとても興味深い本です。

 

音楽を聴くのも、おいしいものを食べるのも、どちらも大好きという方におすすめの本です!

よろしければ、参考になさってくださいませ。

 

f:id:miketta-violinista:20210630145540j:plain

Mozart

 

 

スポンサーリンク

 

 

 

 

【1冊目】「音楽家の食卓」野田 浩資 著

 f:id:miketta-violinista:20210630151102j:plain

 

出版社:誠文堂新光社
発売日:‏ 2020/1/10
単行本:255ページ

 

この本は、以前下記の記事👇の中でも詳しくご紹介しましたので、

ここではサクっとご紹介いたします。

miketta-violinista.hatenablog.com

 

■ 本の内容

下記の11人のクラシック音楽の作曲家の略歴や、彼らが好んだお料理について書かれた本です。

 

それぞれの作曲家にちなんだお料理のレシピが付いています。

 

■ 読んでみた感想

個人的には、「クラシック音楽」も「おいしいものを食べること」も大好きですので、とても興味深く読めました。

 

作曲家に思いを馳せながら、好きな作曲家の好物だったお料理をあれこれ作ってみるのも楽しいですね。

 

巻末に、音楽家ゆかりの街にある「レストランやカフェのガイド」もついていますので、旅行で訪れたときに立ち寄ってみるのも楽しいですね!

 

f:id:miketta-violinista:20210630174833j:plain

バイロイト祝祭劇場

 

f:id:miketta-violinista:20210630175049j:plain

ベートーヴェンの住んでいた家

 

 

Amazon商品紹介ページより引用させていただきました

著者について


■野田 浩資(ノダ ヒロシ)
1947年東京都品川生まれ。

73年、六本木のチェコスロバキア料理の『キャッスルプラハ』に勤務。
その後ドイツへ渡り、シュタイゲンベルガー・ホテル『フランクフルターホフ』『シュタイゲンベルガー・パークホテル』にて修業。
その後、ベルギー、モナコ、スイスと各国を渡り修業。

帰国後、レストランを開業した後、赤坂のOAGハウス・ドイツ文化会館に『OAGクラブレストラン・クライゼル』出店を経て、『ツム・アインホルン』を開店。


日本でもっともドイツの味を感じさせてくれるドイツ料理シェフとして知られている。


著書に『野田シェフのドイツ料理』『新・ドイツの森の料理人』『ビールの国の贈り物』『ワイン街道 美食の旅』『ドイツ修道院のハーブ料理』。趣味は、クラシック音楽鑑賞

 

 

商品の説明

ドイツ・ヨーロッパの文化と料理の知識、クラシック音楽への造詣が深い著者が、中世ドイツ語圏の音楽家の旅した足跡をたどり、各地の郷土料理などを取り上げ、音楽家ゆかりの料理とエピソードを紹介します。

子供時代、毎日の食生活も満足でなかったベートーヴェン、生まれた時から裕福であったメンデルスゾーン、6歳からイタリアを始めドイツ、フランスなどあちこちを旅し、自分の音楽活動の場所を求めたモーツァルトなど、それぞれの音楽家の人生とともにあった旅と食をつづります。

楽家の人生を辿る読み物として、ヨーロッパの料理や食材のルーツを探る食の本として、現地の写真も多数挿入し、旅のガイドとしても楽しめる一冊です。

 

 

 気になった方は、こちらをチェックしてみてくださいね 👇 

 

 

 

【2冊目】「宮廷楽長サリエーリのお菓子な食卓」 遠藤 雅司 著

f:id:miketta-violinista:20210630151532j:plain

 

出版社:春秋社
発売日:2019/11/29
単行本(ソフトカバー):224ページ

 

■ 本の内容

イタリア出身の作曲家であり指揮者、教育者だったサリエーリは、北イタリアヴェローナの近くの街レニャーゴで生まれ。

のちにウイーンで勉強し、ハプスブルク家の宮廷楽長となりました。

 

この本には、サリエーリの生涯、作品とその時代の背景や歴史がわかりやすく書かれています。

 

サリエーリのオペラの中に出てくるお菓子やお料理のレシピも多数掲載されているところもユニークですね。

 

サリエーリの弟子だった、ベートーヴェンや、シューベルトとのエピソードも書かれていてとても興味深いです。

 

ベートーヴェンが、サリエーリにヴァイオリンとピアノのためのソナタを3曲も献呈しているお話も出てきます。

 

 

ちなみにサリエーリは、素敵な作品をたくさん作曲していました。👇

 

本の中にも出てくる、皇帝ヨーゼフ2世からの依頼により書かれた、

市場を通る買い物客たちに、店の売り子たちが陽気に声をかけている場面から始まるオペラです。

市場には、商人たちの屋台が多数出ていて、帽子や織物、金属細工、お菓子、果物、そしてカツラまで?!多種多様な物が売られてたようです。

 


www.youtube.com

 

 

1799年頃に書かれた作品、原作は、シェイクスピアの「ファルスタッフ」です。

この題材で、のちにヴェルディもオペラを作曲していますね。

 


www.youtube.com

 

 

 

ちょうどこのオペラが初演されていたころ、ベートーヴェンは、3曲のヴァイオリンとピアノのためのソナタ(作品12)👇を師匠のサリエーリに献呈しています。

 

 

 

 

 

 

 

ベートーヴェンは、続いてサリエーリの「ファルスタッフ」の主題をモチーフにした変奏曲も作曲しています。 👇

 


www.youtube.com

 

 

下記の声楽曲は、サリエーリが散歩の途中に?!さまざまな二重唱、三重唱を書いていたと言われている「音の戯れ」の中の1曲です。(*'▽')

 

  • カノン「声楽のための冗談音楽集」


www.youtube.com

 

 

 

シューベルトとのエピソードも書かれていて興味深いです。

 

1808年当時11歳だったシューベルトは、宮廷礼拝堂聖歌隊員の試験を受けました。

その時、サリエーリが試験官のひとりでした。

 

10人の聖歌隊の団員を指導していたサリエーリは、シューベルトの才能にいち早く気づき、とても可愛がっていたようです。

 

毎週特別に自宅でレッスンをした後、少年シューベルトにレモネードの屋台のアイスクリームをごちそうしたりしていたそうです。

なんとも微笑ましい師弟関係だったことが伺えるエピソードですね!

 

f:id:miketta-violinista:20210701125413j:plain

 

f:id:miketta-violinista:20210701125625j:plain

当時のレモネードの屋台も、

こんな風に売りに来たのかしらん?(*'▽')

(イメージ)

 

宮廷聖歌隊時代の頃、シューベルトは師匠サリエーリにこんな可愛らしい素敵な作品を書いています。

 

手稿楽譜の末尾に書かれたメモ 👇

フォルテピアノのための10の変奏曲

フランソワ・シューベルト

ウイーン王室第一宮廷楽長サリエーリ氏の生徒

1815年2月15日

(「宮廷楽長サリエーリのお菓子な食卓」P181より、引用させて頂きました)

 

 


www.youtube.com

 

といった感じの、たくさんの知られざるエピソードが書かれている素敵な本でした。

 

 

目次は、以下の通りです。


【目次】

はじめに

レシピ集

 

第1章〜1760年〜レニャーゴの食卓
あるいはサリエーリ事件簿その1「クローゼットの中の砂糖」

 

第2章〜1768年〜《危ない夜》の食卓
あるいはサリエーリ事件簿その2「黒い犬に気をつけろ」

 

第3章〜1772年〜《ヴェネツィアの市》とお菓子
あるいはモーツァルトからサリエーリへの返答

コラム ヴェネツィアアマデウスモーツァルトの食卓1〜

 

第4章〜1784年〜《ダナオスの娘たち》の祝宴
あるいはマリー・アントワネットとサリエーリの練習三昧

コラム「パンがなければ…」 〜マリー・アントワネットとパン〜

 

第5章〜1788年〜激務のあとの癒やしのスープ
あるいは家族との幸せな思い出とリウマチ回復祈願

コラム 酒と煙草とコーヒーと 〜ロレンツォ・ダ・ポンテの食卓〜

 

第6章〜1790年〜《コジ・ファン・トゥッテ》のドリンク
あるいはヨーゼフ2世、サリエーリ、モーツァルト及びダ・ポンテの四角関係

コラム ホットチョコレートの思い出 〜モーツァルトの食卓2〜

 

第7章〜1799 年〜《ファルスタッフ》の食卓
あるいはベートーヴェンからサリエーリへの返答

コラム 音楽の名人、台所を支配する? 〜料理人ベートーヴェンのフルコース〜

 

第8章〜1810年カフェ・ラテとヨーロッパ情勢
あるいはサリエーリ事件簿その3「ウィーンからコーヒーが消えた日」

 

第9章〜1812年〜アイスクリーム食べある記
あるいは教え子シューベルトとの楽しきレッスン

 

第10章〜1816年〜サリエーリウィーン生活50年祝い
会議の終わりにお菓子を添えて

 

ボーナストラック 〜1984年〜虚構の食卓
あるいは並行世界の宮廷生活「アマデウス」の色彩

 

おわりに

Recipeレシピ集
パン・トラヴェルソ(茶色い全粒粉パン)
パナダ(ヴェネツィア風パンのスープ)
カパウン(ローストチキン)
パステーテ(スズキのパイ包み焼き)
パスティッチョ(甘いマカロニパイ)
ザエーティ(コーンミールビスケット)
ブッソライ(ヴェネツィア風伝統ビスケット)
イチゴのシャーベット
古代エジプトの宴
フランス風ズッペ(健康ズッペ)
イタリア風ライスズッペ(チーズリゾット)
オーストリア風団子ズッペ(グリースノッケルンズッペ)
チョッコラッテ(ホットチョコレートドリンク)
ヒポクラテスの袖(スパイス入りワイン)
鹿肉のパイ
カフェ・コル・ラテ(ミルク入りコーヒー)
レモンアイスクリーム
ザッハじゃないトルテ
シュプリッツクラプフェン(絞り出しドーナツ)
カペッツォーリ・ディ・ヴェーネレ (ヴィーナスの乳首)

Amazon商品紹介ページより引用させていただきました)

 

美味しそうなレシピが目白押しですね!(*'▽')

 

 

■ 読んでみた感想

サリエーリの意外な?一面やエピソード満載で、とても興味深い本です。

読み物としてもとても興味深くてわかりやすく書かれていて、お気に入りの1冊となりました。

 

こちらの本も、1冊目にご紹介した本と同様「レシピ付き」ですので、当時に想いを馳せながら、様々なお料理を作ってみたくなりますね。

 

私も実際に、「ザエーティ」と呼ばれて現在も親しまれている、北イタリア・ヴェネト州コーンミール入りクッキー作りに挑戦してみました!

 

f:id:miketta-violinista:20210630180414j:plain

ちょっと焦げてしまいましたが、とても美味しかったです♪

 

 

 

Amazon商品紹介ページより引用させていただきました)

■ 著者について

遠藤雅司

歴史料理研究家。世界各国の歴史料理を再現するプロジェクト「音食紀行」主宰。著書に『歴メシ! 世界の歴史料理をおいしく食べる』(柏書房)、『英雄たちの食卓』(宝島社)。

 

■ 商品紹介

NHK Eテレ 2020年11月27日放送回、著者出演で話題!

オペラは、美味しい!

パン・スープ・焼き菓子・チョコレート・コーヒー・アイスクリーム……
知られざる食の歴史を読み解く歴史を味わうレシピ20品収録

 

モーツァルトベートーヴェンの時代、ウィーンの宮廷楽長に君臨したアントニオ・サリエーリ(1750-1825)。

ヴェネツィア共和国のレニャーゴで生まれ、オペラ作曲家としてウィーンとパリで活躍。フランス革命~ナポレオン戦争という激動の時代を経験しつつも、シューベルトなど多くの後進を育てました。のちに「モーツァルトを毒殺した男」の烙印を押されてしまいますが、実際は心優しく、家族思いの人物で、甘いものに目がないという知られざる一面も。

そんなサリエーリを案内人に、当時の食文化、さらには彼の生涯を彩ったオペラの世界から、舞台となった古代~中世の食を読み解きます。
総合芸術オペラの世界に花開いた音と食のコラボレーションを目と舌で楽しむ異色の人物伝+文化誌。

18~19世紀のヴェネツィア、パリ、ウィーンの料理やお菓子やドリンクを現代日本の食卓で再現!

サリエーリのオペラにまつわる古代エジプトの料理やシェイクスピアの16世紀イングランド料理にマリー・アントワネットも食べた(?)デザート、そして映画『アマデウス』のあのスイーツも!

 

 

 気になった方は、こちらをチェックしてみてくださいね 👇

 

 

 

 さいごに 

f:id:miketta-violinista:20210630175016j:plain

かつてサリエーリに師事していたこともある

ベートーヴェン

音楽を「聴いて」楽しむのはもちろん「味覚」も楽しめる、まさに「五感で音楽を楽しむ本」をご紹介いたしましたが、いかかでしたか?

 

偉大なクラシックの作曲家たちの「生涯」や「旅の足跡」「好きだったお料理」など様々なことを知ると、今までよりも作曲家たちが身近な存在?に感じられるようになりますよね?

 

彼らが生きた時代の歴史がわかると、作品を聴いたり演奏したりするときにも、さらに理解が深まります ♪

 

音楽の専門書など何冊か読みながら、合間にちょっと息抜き?のつもりで読んでみるのも楽しいのではないでしょうか。

 

この本を読んでいると、たくさん美味しそうなお料理やお菓子が次々と出て来て、レモンのアイスクリームも食べたくなってしまいました!(^^;)

 

シューベルトがサリエーリ先生から、ご馳走になった当時のレモネード屋さんと同じではありませんが…

【レモンのジェラート(シャーベット)の作り方】

 

こちらからご覧になれます👇 よろしければ参考になさってくださいませ。

miketta-violinista.hatenablog.com

 

 

 

 

それでは、楽しい読書タイム、そして素敵な音楽を!

Buona lettura e buon ascolto!

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

今回ご紹介した本は、こちらからもご覧になれます 👇

 

【1冊目】野田 浩資 著「音楽家の食卓」

 

 

 

 

【2冊目】遠藤 雅司 著「宮廷楽長サリエーリのお菓子な食卓」 

 

 

  

 

【音楽関連記事】 👇

miketta-violinista.hatenablog.com

 

miketta-violinista.hatenablog.com

 

miketta-violinista.hatenablog.com

 

 

 

7,500万曲が、広告無しで聴き放題の「Apple Music」

音楽だけでなくMVなどの映像もある、定額制ストリーミングサービスです。

 

料金プランは、

  • 個人 ¥980/月
  • 学生  ¥480/月
  • ファミリー(6人まで)¥1,480/月

です。

 

3ヶ月間無料で試せますので、音楽好きの方にオススメです♪

 

詳細は下記 👇 のバナーをクリックしていただくと、

Apple Music のページにジャンプします。

Listen on Apple Music

 

ムール貝の美味しい食べ方【イタリア友人直伝レシピ】オーブン焼き&パスタ・ソース

 

あっという間に、6月もあとわずか。

梅雨が明けると、また暑~い夏がやって来ますね!(^▽^;)

 

f:id:miketta-violinista:20210627163405j:plain

南イタリア Gallipoli の美しい海 

(2014年撮影)

 

本日は、夏の海辺に思いを馳せながら、夏のイタリアの食卓に頻繁に上る、シンプルで美味しい「ムール貝」を使ったレシピをご紹介いたします。

 

 ムール貝は、「パエリア」などにもよく使われる食材ですので、日本でもすっかりお馴染みですね?

 

f:id:miketta-violinista:20210627170737j:plain

日本でもお馴染みの

スペイン料理「パエリア」にもよく使われるムール貝


 

とくに南イタリアの海辺の地域では、ムール貝を使ったいろいろなレシピがあります。

 

数年前の夏に、プーリア州の友人宅で一緒に作って頂いた、とっておきのレシピをご紹介いたします。

 

 よろしければ参考になさってくださいませ。

 

 

スポンサーリンク

 

 

 

 

レシピ(1)ムール貝のオーブン焼き

 

f:id:miketta-violinista:20210627160408j:plain

夏に旬をむかえる「ムール貝」 のオーブン焼き

 

 

まず、ムール貝を流水でよく洗います。

 

次に、殻の間にナイフを差し込んで、殻を開けます。

(手をケガしないようにご注意くださいね)

 

 

殻を開けたムール貝をオーブン用の鉄板に並べます。

 

f:id:miketta-violinista:20210627171347j:plain

 

 

小さめのボウルにパン粉、パセリのみじん切り、乾燥オレガノ少々を入れ混ぜ合わせます。

 

先ほど、ハーブ類を混ぜ合わせておいたパン粉をムール貝の上にかけ、レモン汁少々をふりかけます。

 

f:id:miketta-violinista:20210627171730j:plain

 

 

オリーブオイルを、ムール貝の上にまんべんなく、たっぷりとかけます。

 

f:id:miketta-violinista:20210627171751j:plain

 

200℃に温めておいたオーブン に入れて焼きます。

 

ムール貝の量が少ない場合は、オーブン用の耐熱皿にムール貝を並べて、パン粉、オイルをかけて、オーブントースターで焼いでもOKです。

 

(表面が焦げ付きそうな場合は、途中でアルミ箔をかぶせてくださいませ)

 

パン粉の表面がきつね色になって、しっかり中まで火が通ったら出来上がりです。

 

f:id:miketta-violinista:20210627160408j:plain

 

パン粉の香ばしさと、プリプリのムール貝、そして磯の香りがたまりません!

白ワインや、ビールにぴったりです。

 

 

f:id:miketta-violinista:20210627183346j:plain

夏のヴァカンス・シーズンになると、

海辺の友人宅などで、パーティーがしばしば開かれ

美味しいお料理を持ち寄って、盛り上ります。

 

  

レシピ(2)ムール貝入りトマトソース

 

① 深鍋に、オリーブオイル、にんにく、よく洗ったムール貝を入れ、火にかけます。

 

f:id:miketta-violinista:20210627174024j:plain

 

 

② 殻が開いたら火を止めます。

 

f:id:miketta-violinista:20210627174159j:plain

 

 

③ 少し冷まして、殻から身を外します。

 

f:id:miketta-violinista:20210627174555j:plain

 

 

④ 別の深鍋に、オリーブオイル、にんにくを入れ火にかけます。

にんにくの香りが出たら、一旦火を止めて、にんにくを取り出します。

 

f:id:miketta-violinista:20210627174102j:plain

 

 

⑤ ④の鍋に、トマトを刻んだもの(またはトマトに水煮缶)を加えて煮込みます。

 

f:id:miketta-violinista:20210627174144j:plain

 

 

⑥ 先ほど殻から外しておいたムール貝を加えて軽く煮込みます。

 

f:id:miketta-violinista:20210627174350j:plain

 

 

⑦ 火を止めて出来上がりです。

 

f:id:miketta-violinista:20210627174450j:plain

 

 

⑧ 深鍋にお湯を沸かして、スパゲッティなどお好みのパスタを茹でて、ソースを絡めれば、ムール貝のトマトソースのパスタの出来上がりです。

 

f:id:miketta-violinista:20210627174538j:plain

 

 

上記のレシピは家庭用のレシピですので、食べやすいように殻から身を外してソースを作るレシピですが、殻付きでトマトソースと煮込めば、見た目も豪華なパスタに仕上がりますよ。(^O^)

 

よろしければお試しくださいね!

 

 

ムール貝を使ったパスタ・ソースのバリエーション

 

f:id:miketta-violinista:20210630114436j:plain

トマトソースを使わず、プチ・トマトを軽く炒めて

ムール貝と一緒にパスタと絡めるだけでも美味しく頂けます♪

 

 

f:id:miketta-violinista:20210627180357j:plain

手長エビやアサリなども一緒に加えて、

レストランの豪華なペスカトーレ(漁師風パスタ)のように仕上げてもいいですね!



 

 

 

  ムール貝はどこで購入できる?

  

f:id:miketta-violinista:20210627160834j:plain

 

 

近くのお店で手に入りにくい場合には、ネットショップのお取り寄せを利用すると、新鮮な素材が簡単に入手可能で便利です。

 

 

人気のショップのリンクを貼っておきます。

よろしければ参考になさってくださいね ☟

 

hb.afl.rakuten.co.jp

 

hb.afl.rakuten.co.jp

 

  

 

 

 

最後に

 

f:id:miketta-violinista:20210627170634j:plain

長靴のようなイタリア半島のかかとにあるプーリア州

夏の夕暮れ時の海も美しい

(2014年撮影)

 

 

 夏が旬のムール貝を使った、シンプルなイタリア料理を2品ご紹介いたしました。

 

キーンと冷えた白ワインやビールのお供にぴったりの夏の味をおたのしみくださいませ。

 

 

f:id:miketta-violinista:20210627182332j:plain

 

貝の種類は違いますが、アサリやハマグリを調理するときのような要領で(ムール貝の場合、砂抜きも不要です!)簡単に美味しく出来ますので、魚介類好きの方は、ぜひおためしくださいね。(*'▽')

 

 

f:id:miketta-violinista:20210630113807j:plain

シンプルに「ワイン蒸し」にしても

簡単に美味しくいただけます♡

 

 

それでは、いただきま~す!

Buon appetito !

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

hb.afl.rakuten.co.jp

 

 

hb.afl.rakuten.co.jp

 

 

 

hb.afl.rakuten.co.jp

 

 

 

イタリア・オペラ【厳選アリア】疲れた心をときほぐす感動作品、あなたのお気に入りは?(1/3)

 

「オペラ」と言えば、ドイツ、フランス、ロシアなど、さまざまな国の作曲家の名作が多数ありますよね。

 

個人的には「イタリア・オペラ」を真っ先に思いうかべてしまう私ですが… 

みなさま、イタリア・オペラは好きですか?

 

本日は、イタリア・オペラの傑作の中から、感動的な名曲アリアを選りすぐってご紹介いたします。

 

(素敵な作品がたくさんあって記事が長すぎてしまい、3回に分けました。あしからず。)

 

第1回目の今回は、オペラの起源や台本についてなど「オペラの豆知識」、そしてヴェルディ「椿姫」の中から名作アリアを選りすぐってご紹介いたします。

 

オペラ作品の全体のあらすじは知らなくても、どこかで耳にしたことがある!という名曲をえらびました。

 

よろしければ、お付き合い下さいませ。

 

 

f:id:miketta-violinista:20210614211544j:plain

オペラ劇場の桟敷席

ミラノのスカラ座の桟敷席は、6階まであります



スポンサーリンク

 

 

 

 

オペラの豆知識

「アリア」のおすすめ作品を聴く前に、 少しだけ「オペラの起源」その他についてご紹介いたします。

 

(アリアのみ先に聴きたい場合は、上記の目次内の、それぞれの項目をクリックしていただくと、ページをジャンプできます。)

 

f:id:miketta-violinista:20210614211830j:plain

Rossini 「Barbiere di Sevilla」

ロッシーニセヴィリャの理髪師」より

 

「オペラ」とは? 

日本語で「オペラ」というと、「音楽と演劇が一体となった総合芸術」をさしますが…

 

一方、イタリア語の「Opera」とは、「作品」「仕事」といった意味がありますので、この「音楽劇」のほうのオペラは、Opera lirica」(オペラ・リリカ)と呼ばれています。

 

オペラの起源は、

ルネッサンスの時代(1600年頃)に、フィレンツェに住む詩人、音楽家、学者や愛好家たちが、ギリシャ神話に音楽を付けて、新しい演劇としてよみがえらせたことが始まりと言われています。

 

ちなみに、あの天文学者ガリレオ・ガリレイの父親ヴィンチェンツォ・ガリレイもこのグループの中心人物の一人でした。

 

 

f:id:miketta-violinista:20210614220730j:plain

ギリシャの野外劇場

 

その後、この新しい演劇「オペラ」は、フィレンツェからローマに伝わり、そしてヴェネツィアナポリへとオペラの中心は移り変わっていきました。

 

ところで、日本の伝統芸能の「歌舞伎」も、演劇と音楽、文学などを組み合わせた「総合芸術」で「オペラ」との共通点も多いのですが、大きな違いのひとつは、役柄の「見分け方」です。

 

f:id:miketta-violinista:20210614212013j:plain

日本の伝統芸能

歌舞伎

 

日本の伝統芸能「歌舞伎」では、あの独特の「メイク」によって、

  • 善人の役は「白塗り」
  • 悪人の役は「黒や赤を用いたメイク」

というように、メイクで見分けられるようになっていますよね。

 

 

一方、「オペラ」「声の高さ」によって、だいたい役柄が決まっています

 

たとえば、

を演じる、といった具合です。

  

f:id:miketta-violinista:20210614221022j:plain

セヴィリャの理髪師」のひとコマ

 

のちに、モーツァルトやその他の外国の作曲家たちが、オペラはイタリア語の台本に曲を書いたことなどからもわかる通り、オペラは長い間「イタリアの芸術」というのが常識でした。

 

モーツァルトの時代には、

オペラはすでに音楽の中心で、当時はオペラで成功することが作曲家にとっての成功でもありました。

 

モーツァルトは「魔笛」などドイツ語でも音楽劇をかきましたが、それらは「オペラ」ではなく、「ジング・シュピール」と呼ばれています)

 

 

その後イタリアでは、ロッシーニドニゼッティベッリーニなどの作曲家に続き、ヴェルディが登場。

 

ヴェルディが、20代の頃に書いた「Nabucco(ナブッコ)」は、「愛国心に満ちたストーリー」が当時のイタリアの人々の心をとらえて、大ヒットしました。

 

その後も、ヴェルディの作品は成功を重ねていました。

 

今日では、「リゴレット」「トロヴァトーレ」「椿姫」がヴェルディの3大人気代表作と言われています。

が、しかし、クラシック音楽のファンでなくても、知らない人がいないくらいの名作の「椿姫」は、初演のときには意外にも?!大失敗だったといわれています。

 

 

ヴェルディ以降、

プッチーニやマスカーニの作品のような、ギリシャ神話ではなく現実的な題材を扱った「ヴェリズモ(現実主義)」と呼ばれる、オペラが数多く書かれるようになりました。

 

現代のテレビドラマやお芝居などのように、オペラの題材や主人公も「身近なもの」や、「現実とかけ離れていないもの」が選ばれる傾向に変化していきました。 

 

オペラの題材は、どんなものがあるの?

オペラの題材は、ギリシャ神話シェイクスピア作品などの戯曲、その他文学作品をもとにして台本が作られています。

 

f:id:miketta-violinista:20210614221341j:plain

オペラの原作となった文学作品は、

これ以外にも多数ありますね ♪

 

原作とオペラでは、あらすじがちがうことも多いです。

 

たとえば、

ヴェルディの「椿姫」では、原作では、主人公のアルフレードの父親は出てきませんが、オペラでは父親は、重要な役割を果たしています。

 

結末も少々ちがいますので、「原作」と「オペラのあらすじ」の両方知っていると、さらに興味深く楽しめます。

 

f:id:miketta-violinista:20210614223148j:plain

夏の野外オペラで有名な「Arena di Verona」

1913年にこの円形劇場を会場にした夏の音楽祭がはじまりました

古代劇場は、音響がとても良いです

 

 

ヴェルディのオペラ「La Traviata」(椿姫)

 

f:id:miketta-violinista:20210618150728j:plain

Giuseppe Verdi

 

 

「La Traviata」は、日本では「椿姫」と訳されていますが、実はイタリア語で「Traviata」とは「道を外れた」という意味です。

 

ヒロインのヴィオレッタは、「夜の社交界の花」(高級娼婦)という設定ですので、原語ではそういったタイトルがつけられています。

 

初演は1853年、ヴェネツィアフェニーチェ劇場にて上演されました。

今では、数あるオペラの中で一番の人気を誇るこの作品も、初演の時には不評だったと言われています。( ゚Д゚)

 

f:id:miketta-violinista:20210618154654j:plain

 

あらすじと聴きどころ

このオペラの主人公の「ヴィオレッタ」は、原作の著者アレクサンドル・デュマ・フィスの恋人マリー・デュプレシという女性がモデル。

 

台本は、フランチェスコ・マリア・ピアーヴェ。

 

【第一幕】

舞台は19世紀のパリ。

夜の社交界の花、高級娼婦ヴィオレッタの屋敷で、華やかなパーティーが催されています。

結核を患っていた彼女は、死の予感から逃れようと、享楽の日々を送っていました。

 

そこへ、このパーティーの初めてのお客としてやって来た、純朴な青年アルフレード

 

このパーティーの場面で歌われる曲が、有名な「乾杯の歌」と呼ばれているアリアです。

 

f:id:miketta-violinista:20210623141143j:plain

 

アリア「Libiamo,ne' lieti calici(乾杯の歌)」

 音楽と共に、華やかなパーティーの場面もお楽しみくださいませ!

 

www.youtube.com

YouTubeより引用させていただきました)

 

演奏:メトロポリタン歌劇場管弦楽団

ソプラノ:Diana Damrau

テノール:Juan Diego Flòrez

ほか

 

歌詞は、

「さあ!酒を飲みほそう。そして束の間のこの時を快楽に委ねよう!」

といった意味です。

 

 

こちらの演奏は、パヴァロッティの圧巻のテノールが素晴らしいです ☟

 

 

  

こちらは、オペラの本家本元?!イタリア人の演奏、ムーティ指揮、ミラノスカラ座管弦楽団です。 ☟

 

テノールロベルト・アラーニャ

ソプラノ:ティツィアーナ・ファブリチーニ

 

 

 

同じ曲を違ったアーチストで聴き比べてみるのも楽しいですね ♪

みなさまは、どの演奏がお好みでしょうか?

 

 

この乾杯の直後、結核を患っていたヴィオレッタは喀血してしまい別室へ。

 

その後をアルフレードが追っていき、二人きりになったところでヴィオレッタに恋心を抱いていることを打ち明けます。

 

そして、こんな生活をこれ以上続けていては身体を壊してしまうのでやめてほしいとヴィオレッタに訴えます。

 

ヴィオレッタは初め、この純朴な青年の一途な愛を受け流していたものの、これまで自分をこんなに気づかってくれる人などいなかったと気づき、心を打たれ次第に恋に落ちていきます。

 

 

アリア「Un dì felice eterea(ある日、しあわせにも)」

アルフレードは、1年も前からヴィオレッタに恋心をいだいていました。

それを打ち明けるシーンで歌うアリアがこちらです。☟

 

ええ 一年前からです。
ある日、幸せに満ち、稲光のごとく

私の前に現れたのです。


あのとき以来、私は震えながら、
未知の愛に生きてきました。


この愛はときめき、
全宇宙の鼓動、神秘的で気高い心に

苦しみと喜びをもたらしています。

 

 

 

 

 

 

アリア「Follie follie!(ああ、そはかの人か 花から花へ)」

狂気、狂気の沙汰よ!

これを狂気と言わず何といえよう

哀れな女がひとりぼっちで
パリという
人であふれた砂漠に見捨てられ
今さら何を期待するの?

何をしたらいいの?

楽しむの、快楽の渦に果てるまで
楽しむのよ!楽しむのよ!

 

 


www.youtube.com

 

 

アリア「Sempre libera(いつも自由に)」

 

私は、いつも自由に
歓びに浮かれ遊ぶ

私の人生は快楽の道に
流されるままでいい

その日その日を幸せに暮らせればそれでいい

私の心はいつも
新たな快楽を求めて、飛んでいく

 

という内容の歌詞です。

 

高級娼婦のヴィオレッタが、一人の若い青年を純粋に愛するなど、自分にはありえない!と自身の恋心(本心)を打ち消そうと歌うアリアです。

 

 ソプラノ:マリア・カラス

オーケストラ:イタリア RAI 

 

 

【第2幕】

ヴィオレッタは華やかな世界を捨てて、パリの郊外の屋敷でアルフレードと穏やかに暮らし始めます。

 

そんな幸せをかみしめながら、アルフレードが歌うアリアがこちらです。

 

テノールプラシド・ドミンゴ


www.youtube.com

 

 

しかし、ある日アルフレードの留守中に、アルフレード父ジェルモンがヴィオレッタのところに突然訪ねてきます。

 

「息子が娼婦にたぶらかされている」と誤解した父親は、ヴィオレッタにアルフレードと別れてくれるよう説得します。

 

この「アルフレードと別れてほしいと、ヴィオレッタを説得する場面」で歌われる、ジェルモンとヴィオレッタの二重唱がこちらです ☟ 

 

アリア「Pura siccome un angelo(天使のような清らかな娘を)」


www.youtube.com

 

 

 この二重唱のアリアは、

「純朴な息子をたぶらかす悪女」対「恋人との愛を引き裂く傲慢な父親」といった感じで始まりますが、アルフレードの父ジェルモンは、次第にヴィオレッタの純粋なアルフレードへの愛に気付きます。

 

ヴィオレッタとジェルモンの心の移り変わりが表現されている素晴らしい曲です。

 

ヴィオレッタは、ジェルモンの申し出を最初は拒否するも、愛するアルフレードとその家族の幸せを願って、自身が身を引くことを受け入れ、ひとりパリへと戻っていきます。(ToT)/~~~

 

f:id:miketta-violinista:20210622182918j:plain

paris

 

ヴィオレッタが去ってしまった事情がよく分からないまま、アルフレードヴィオレッタを追ってパリに向かいます。

 

とある仮面舞踏会でヴィオレッタを見つけたアルフレードは、ヴィオレッタのパトロンの男爵とカードの賭けをして勝ち、そのお金を「裏切者!」と罵りながらヴィオレッタに投げつけて恥をかかせます。

 

f:id:miketta-violinista:20210623142610j:plain

 

ヴィオレッタはショックのあまり気を失い、アルフレードも失意のどん底に陥ります。

そして、アルフレードはひとり国外へ旅に出てしてしまいます。

(;´Д`)

 

 第2幕の仮面舞踏会のシーンで、パーティーの余興としてジプシーの娘たちが歌うこの曲も、可愛らしくて素敵です。☟

合唱「noi siamo zingarelle(私たちはジプシーの娘)」

 

私たちはジプシーの娘、遠くから来ました。

みなさんの手相を、見てさしあげましょう。

星に問いかければ、
わからないことは何もありません。
未来のことも占ってあげましょう。

 

 

 

 

【第3幕】

数か月後、結核が悪化してしまったヴィオレッタは死の床に伏しています。

 

ヴィオレッタのことを誤解していた事を謝り、「すべての事情を知ったアルフレードが、再びヴィオレッタのところへ戻って来る」と書かれた、ジェルモンからの手紙を何度も読み返しながら、毎日アルフレードの帰りを待ち続けます。

 

 

アルフレードと一緒に過ごした幸せだった頃を思い出して歌うアリアがこちら ☟

 

歌詞の中に、della ”traviata” sorridi al desto(”道を誤った女”の希望に微笑みかけてください)とあり、涙を誘います。

(ノД`)・゜・。

 

アリア「Addio,del passato(さようなら過ぎ去った美しく楽しい夢よ)」


www.youtube.com

 

 

 

 

ヴィオレッタは、アルフレードの父親ジェルモンの手紙を読みながら、もう長くない自分の命を哀しみながら歌うアリアです。 

 

歌詞の内容はこんな感じです。(一部を抜粋)

 

「あなたは約束を守ってくださった。

決闘は行われました。
男爵は負傷しましたが、回復に向かっています。

アルフレードは外国にいます。
あなたの犠牲を、彼に打ち明けました。

彼はあなたの赦しを請うためあなたのもとに戻るでしょう。

私もそちらに参ります。
お体に気をつけて。

ジョルジョ・ジェルモン」


遅すぎた!

待っていても誰もやって来ない

ああ何という変わりようでしょう

でもお医者様は希望を持てとおっしゃった。

ああ、この病気には、どんな希望もない。

さようなら過ぎ去った楽しい夢の日々よ。

etc...

 

 

ようやくアルフレードヴィオレッタのもとに到着。

 早く良くなってパリでもう一度一緒に暮らそう、とアルフレードが歌うアリアが、こちらです。☟

 

アリア「Parigi o cara A gran Dio!(パリを離れて)」

テノール:ファン・ディエゴ・フローレス

ソプラノ:ディアナ・ダムラウ

 

www.youtube.com

 

 

 

☟こちらの演奏は、

テノール:カルロ・ベルゴンツィ

ソプラノ:モンセラート・カバリエ

 

 

 

ヴィオレッタは、「もし心優しい女性が現れたら、その人と結婚して私のことを話してあげてほしい」と言い残し、アルフレードの腕の中で息絶えてしまいます。

 

 

このオペラは、ヴィオレッタ役のソプラノの出来によって成功がかかっていると言われるほどで、ソプラノ歌手たちが1度は歌ってみたいと思うあこがれの役柄です。

 

 

 

 「La Traviata」のおすすめアルバム ☟

Apple Musicより) 

 

テノールルチアーノ・パヴァロッティ

ソプラノ:ジョーン・サザーランド

ほか

 

原作本、DVDほか

 

 

 

  

 

 

 

さいごに

 

f:id:miketta-violinista:20210618150409j:plain

国立歌劇場(Wien)

 

 

数ある感動的なアリアの中から、人気作品を中心にご紹介いたしました。

 

どこかで聞いたことのある美しいメロディや、ドラマチックでワクワクする曲など、さまざまな作品の中から、その時々の気分に応じたお気に入りの名作アリアを見つけてお楽しみくださいませ。

 

 

 演出家により、同じ作品でもガラッとちがった雰囲気にかわることもありますので、音楽だけでなく舞台もぜひお楽しみくださいね。

 

 

Apple Music」の 3ヶ月無料お試し、登録方法など、

詳細は下記のバナーをクリックしていただくと、ご覧になれます。

Listen on Apple Music

 

  

 

スポンサーリンク