イタリアのすすめ

イタリアについてのあれこれを書き綴ったブログです。時々本業のクラシック音楽についても語ります。どうぞよろしくお願いいたします。

初心者でも楽しく多読ができる!失敗しない洋書の選び方&初級用おすすめ本【3選】

 

外国語の上達のために、洋書の多読に挑戦しよう!と思ったとき、

「まず最初の1冊にどんな本を選んだらいいのかな?」

と、迷ってしまうことはありませんか?

 

f:id:miketta-violinista:20210831153929j:plain

 

 

最近は、ネットショップで洋書も簡単に手に入れられるようになり、とても便利になりましたね。

 

一方、難易度もちょうどよくて、しかも自分の好みにもピッタリ合った1冊を見つけるのは、なかなか難しい… と思われている方も多いのではないでしょうか? (^^;)

 

それに、洋書は一般的な日本語の本にくらべると価格が少々高いものも多いので、本選びで失敗したくないですよね!

 

以前は私も、

「どんな本が今の自分のレベルに合っているのかな?」

「まちがえて難しすぎる本を選んで、最後まで読めないといやだなぁ…」

 

などなど…

本選びに失敗したくないという思いが先に立ち、購入する時いつも慎重になりがちで、時間もかかっていました。

 

そこで今回は、

  • 失敗しない洋書の選び方
  • 初めて洋書に挑戦する人にも楽しく読めるおすすめ本

をご紹介いたします。

 

よろしければ、参考になさってくださいませ。

 

 

スポンサーリンク 

 

 

 

もくじの中の読みたい項目をクリックすると、ジャンプできます 👇

 

洋書の多読って、まず何から始めればいいの?

 

f:id:miketta-violinista:20210901182017j:plain

 

 

私が多読に挑戦してみようと思った時に、まずは、

 

  • 「自分にあったレベルの本を選ぶ方法」
  • 「何冊くらい読むと効果が実感できるのか」

 

などを知りたいと思い、下記の2冊の本を参考にしました。

 

 

1冊目はこちらの本です。👇

 

伊藤サム

「英語はやさしくたくさん」

 

f:id:miketta-violinista:20210831155259j:plain

NHKラジオ講座「ニュースで英会話」

「高校生からはじめる現代英語」

などの講師でおなじみ、伊藤サム先生の本

 

 

「やさしい英語」を「たくさん」聞いたり読んだりすることの大切さについて書かれています。

 

こちらの本には、洋書を読むこと以外にも、リスニングやライティングなど「英語上達のコツ」がいろいろと書かれていますので、折にふれて時々読み返しています。

 

 

さわりの部分を少しご紹介すると…

 

上達したい人は、英語を英語のまま受け入れ、英語に体当たりする決意をすることが必要だと思います。

(P.5 「はじめに」より引用)

 

ジャパンタイムズで私が新人記者に特訓をする場合、相手が英検1級を持っていても最初は200語レベルから始めています。

(中略)

中学1年レベルの入門読本(This is a pen. レベルの短文が並んでいる英米小学生用絵本)も用意してあるのです。

大人にとっては退屈な内容ですが、伸びが速い記者ほど「読んでみたら面白かった」と言います。

やさしいことでも没入できる人は、いったん幼児のころのしなやかな心に戻って言語を吸収できるのかなと思います。

(P.19-20 より引用)

 

すでに英検1級をもっている新人記者に、中学1年レベルの本から特訓?!(゚Д゚;) というのは驚きでしたが、とても興味深い学習法ですね!

 

日本で長いこと行われていた英語の勉強スタイルは、訳読式の「難しく、少し」でした。

これを続けてきて、伸び悩んでいませんか? そういう人は今こそ、「やさしくたくさん」に転換すべきときです。

やさしい教材に大量に接すれば接するほど脳に与える刺激は大きく、効果バツグンなのです。

プライドを捨て、今一度基礎に戻ってみてください。

実はそれこそが、英語習熟への一番の早道なのです!

Amazonのページより引用)

 

 

f:id:miketta-violinista:20210831125652j:plain



 

誰にとっても、ときどき「基本」に戻ってみることは、とても大切なのだなと痛感しました。

 

この「やさしくたくさん」という方法は、

英語に限らず他の外国語にも応用できるのでは?と思い、以前イタリア語の本の多読でも試してみたところ、ほんとうに効果絶大でした

(あくまでも、個人的な感想ですが)

 

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

 

伊藤/サム

群馬県出身。父親は米国生まれの日系二世。

高校時代にアメリカへ、大学時代にイギリスのロンドン大学に留学。

一橋大学卒業、在学中に英検1級合格者総代に。

現在、ジャパンタイムズ編集局次長、『週刊ST』編集長。

雑誌への寄稿も多くあり、多様なメディアに関わるバイリンガル・ジャーナリストとして活躍中

(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

Amazonのページより引用)

 

 

 そして、「洋書多読」を始める前に読んで、参考になったもう1冊の本がこちらです。👇

 

なかなかこ著

「マジカルチャプター・ブックガイド」 

 

f:id:miketta-violinista:20210831155422j:plain

著者は、インターナショナルスクールで、
図書館司書をされていた方です

 

この本には、

  • 初心者でも、途中で挫折せずに楽しめる洋書の選び方
  • 初級用でも充実した内容の本を選ぶには?
  • レベル別のブックガイド
  • 4つの物語の一部を使って、実際に洋書をどうやって読み進めていけばよいか

 

などが書かれていて、洋書に慣れていなかった頃に読んで、とても参考になった本です。

 

中学2年生くらいの英語力があれば読める作品が4つ紹介されています。

 

  • Jim Benton 著「Lunch walks among us」
  • John Peterson 著「The Littles」
  • Roald Dahl 著「The Magic Finger」
  • Jacqueline Wilson 著「Lizzie Zipmouth」

 

 上記の4作品(一部分)が、それぞれ実践的な読み方の解説付きで紹介されています。

 

(単語は中学2年生用の教科書には出てこないものも含まれていますが、注が付いているので、スラスラ読み進められます)

 

部分的に読んで楽しそうだったので、実際にこの中から3冊を購入して読んでみました。

 

どの本も英語があまり得意でない私でも、さいごまで読破できる読みやすい本でした。

 

やさしい本であっても、「1冊読み切った」という達成感が味わえて、次にまた何か読んでみよう!という気になり、モチベーション維持にもつながりますね。

(^O^)

 

 

「洋書の読み方」や「選び方」について詳しく知りたいという方は、チェックしてみてくださいね 👇

 

 

 

 

 

 

初めての洋書の選び方と注意点とは?

 

f:id:miketta-violinista:20210901185328j:plain

 

 

先ほどご紹介した2冊の解説本に、詳しく書かれているのですが、

 

私のような、あまり英語の本を読み慣れていない人が洋書を選ぶときのコツは、とにかく背伸びをせずに、

 

  • 思いきりやさしめのレベル(簡単すぎるくらい)の本からはじめる
  • 1ページに知らない単語が、5個以下くらいのやさしい本をたくさん読む
  • やさしいものからレベル順に読みすすめていく

 

ということが上達するためのコツのようです。

あせりは禁物なのですね。(^^;)

 

やさしい子供用の本であっても、英語圏でふだん使われている「生きた英語」で書かれていますので、自然な英語素材がたっぷり含まれています ♪

 

「絵本」といえば、

イタリア語を始めたばかりの頃、「絵本ならやさしいかも?」という私の勝手な思い込みから、数冊購入して読んでみたことがあるのですが…

 

さっそく張り切って読んでみると、小さな子供に大人が読み聞かせてあげることが前提?として書かれていたようで、意外にも?!文字は小さめで、文章も長めの本で、辞書を引き引き、苦労して読んだ経験があります。(泣)

 

ボキャブラリーがまだ豊富でない初心者の頃には、到底読みこなせない本でした。

 

今になって思うのは、

「ひとりで文字を読めるようになった子供が、読みはじめる本」

を選べば問題なかったのでしょうね。(^^;)

 

みなさまは、くれぐれも私のような失敗は避けて、ご自身にピッタリの本を選んでくださいませ。

 

初級者が、洋書を読む手順とは?

 

f:id:miketta-violinista:20210831154021j:plain



 

① 今の自分のレベルに合った本を、しっかり見極めて選ぶ

 

② 左から右に読んでいく

 

③ 辞書は気になる時だけ引く

 

④ 最初は細かいことはあまり気にせずに、ストーリーの骨格をとらえるように読む

 

 

同じくらいのレベルの本をたくさん読んでから、少しずつレベルアップしていくと、だんだん苦労せずに色々な本が読めるようになってきます。

 

英語以外の外国語でも、ぜひお試しくださいませ。

(*'▽')

 

 

初級用 多読 おすすめ洋書【3選】

【1冊目】「Dinosaurs Before Dark」Mary Pope Osborne 著

 

f:id:miketta-violinista:20210901181429j:plain

 

 あらすじ

アメリカのペンシルベニア州に住む、ジャックとアニーの兄妹は、ある日、散歩の途中で大きな木の上にあるふしぎなツリーハウスを見つけます。

 

ツリーハウスによじ登って中に入ってみると、たくさんの本が置いてありました。

その本を読んでいると、突然ツリーハウスがクルクルまわりだし、本の世界に迷い込んでしまいます。

 

2人の着いたところは、はるか昔の恐竜の時代。

本物の恐竜たちが目の前に?!

はたして、2人は、無事に戻れるのでしょうか?

 

ハラハラ、ドキドキの大冒険。

 

恐竜好きの方はもちろん、大人も楽しめます!

 

 

ペーパーバック 1巻~4巻セット 

 

 

 

 

 

 

 

【2冊目】「Lizzie Zipmouth」Jacquline Wilson 著

 

f:id:miketta-violinista:20210901181452j:plain

 

あらすじ

 

両親が離婚していたので、Lizzie は Mum(お母さん)とずっと2人暮らしでした。

 

その後、Mumが、ボーイフレンドのSamと再婚することになりました。

Samにも、2人の息子たちがいて、一緒に暮らすことになるのですが、Lizzieは、はげしく反発します。

誰とも口を利かないと決心します。

 

Samはとてもやさしく接してくれるのですが、Lizzieは、なかなか心を開こうとしません。

ある日曜日、祖母(Samのお母さん)に出会い、かたくなだったLizzieの心に変化が…

 

 

表紙だけ見ると、コミカルな印象を持ってしまいがちですが、なかなか感動的なストーリーで、ホロりとしてしまいました!

 

外で読む場合、とくに涙もろい方はくれぐれもご注意くださいませ。

(^^;)

 

 

 

 

【3冊目】「The Magic Finger」Roald Dahl 著

 

f:id:miketta-violinista:20210901181748j:plain

 

あらすじ

農場に住む女の子(The girl)は、

彼女を怒らせた人を、「困った目にあわせる」という不思議な力を持っています。

 

しかし、その女の子を怒らせた相手の人にどんなことが起きるのかは、女の子自身にも分からないのです。

 

ある日、隣に住む一家が女の子を怒らせてしまいます…

さて、この一家に何が起こってしまうのでしょうか?

 

 

ロアルド・ダール作品は、子供の頃、日本語の本で読んだことがある方も多いのでは?

 

 

こちらの「The Magic Finger」以外にも、「チャーリーとチョコレート工場」「マチルダ」など、Roald Dahlの名作はラインナップも充実! 👇 

 

 

 

Amazon オーディブル30日間の無料体験」を利用すれば、好きな本が1冊もらえますので、例えばこちらのRoald Dahlの本をもらって、無料体験期間中に解約しても、「最初にもらった本1冊」はずっと聞き続けられます。

 

(^O^)

 

オーディブル無料体験についての詳細は、下記の👇「公式サイト」からご覧になれます!

>>Amazonオーディブルの無料体験を試してみる

 

 

この記事でご紹介した、Rolad Dahl の Magic Finger 他2冊もオーディブルで聴けます!

 

f:id:miketta-violinista:20210928183012p:plain

 

 

 

最近は洋書のラインナップも豊富になって、プロのナレーターのすてきな朗読で色々な作品が聴けますので、「リスニング力」も同時に鍛えられて一石二鳥!

 

私は、電車での移動中や、スキマ時間に、洋書だけでなく、他の本の朗読なども聞くのが最近のお気に入りです。

 

聞き流すだけなので、とってもラクです!

忙しくて、まとまった勉強時間がとれない時に、とくにおすすめです。

 

まだ試したことが無い方は、一度チェックしてみる価値ありですよ。

(^^)v

 

色々な本を視聴してから、自分のレベルにピッタリの本が探せるところも便利だなと思います。

 

まずは、お気に入りの本を見つけて、無料でゲットしてくださいね!  

 

 

オーディブル無料体験のレビュー記事は、こちら👇からご覧になれます。

 

miketta-violinista.hatenablog.com

 

 

洋書の多読を続けてよかったことは?

 

f:id:miketta-violinista:20210901192652j:plain

 

やさしい本でもたくさん読んでいるうちに、簡単な文章を書いたり話したりすることに、以前より苦手意識が少なくなりました。

 

知らず知らずのうちに、短文をたくさんインプットできる、ということも理由のひとつなのかなと思います。

 

ときどき「朗読を聴きながらテキストを見る」という方法で読んだりしています。

そのせいかどうかは分かりませんが、リスニングにも慣れてきて、以前の自分より少しはマシ?になってきた気がします。(^^;)

 

さいごに 

 

f:id:miketta-violinista:20210901173951j:plain

 

 

洋書の多読を始めたばかりの頃は、

読むスピードも遅くて、知らない単語もいちいち気になり、スラスラ読めませんでしたが、しばらく続けて慣れてくると、はじめの頃よりずいぶん楽に読めるようになりました。

 

f:id:miketta-violinista:20210901185854j:plain

イタリアの本屋さんの店先

新品の本でも、ワゴンセールをしていることがあります!

本選びは、宝探しをしているようでとても楽しいですね❤

 

 

もともと本を読むのが好きだった、ということもありますが、

洋書の多読は、「苦労して勉強する」という感じもまったくなくて「面白そうだなぁ」と直感で選んだ本をスキマ時間などに読むだけ、というシンプルで続けやすいところがいいです。

 

ある程度の量をこなすことも、語学学習では大切なのかなとも思います。

 

何事も「継続は力なり」ですので、楽しく続けられるように工夫しながら、 これからもたくさんの洋書を読んでいきたいですね。

(*'▽')

 

 

みなさまの、洋書選びの参考になると嬉しいです。

 

それでは、これからもたくさんの素敵な本と出会えますように!

Buona lettura!

楽しい読書タイムを!

 

 

この記事でご紹介した本 👇

 

「英語はやさしくたくさん」

 

 

 

「マジカルチャプター・ブック」 

 

 

 

 

【1冊目】 「Dinosaurs Before Dark」 

 

  

 

 

【2冊目】「Lizzie Zipmouth」 

 

 

 

【3冊目】Roald Dahl「The Magic Finger」

  

 

 

>>Amazonオーディブルの無料体験を試してみる

 

 

 

語学学習 関連記事 👇

 

miketta-violinista.hatenablog.com

 

 

miketta-violinista.hatenablog.com

 

 

miketta-violinista.hatenablog.com

 

 

【イタリア語】の多読おすすめ本の記事 👇

miketta-violinista.hatenablog.com

 

miketta-violinista.hatenablog.com

 

 

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楽曲分析や和声の知識を生かして聴く人の心に響く演奏をするには?楽譜を読むコツがわかる本【おすすめ3冊】

 

「聴く人の心に響く演奏」「あまり印象に残らない演奏」のあいだには、

どんな違いがあるのでしょうか?

 

せっかく演奏するなら、聴く人の心をゆさぶるような演奏をしたいと思いますよね?

 

日本人は、手先が器用でまじめな人が多く、テクニック的なことをコツコツ努力して積み上げていくことは得意だったりしますが、

 

「心に残る表現」や「聴衆にアピール」できる演奏となると、クラシックのお膝元であるヨーロッパの演奏家に比べて、残念ながらまだまだインパクトが弱い感じが否めません…

(ノД`)シクシク

 

f:id:miketta-violinista:20210529171837j:plain

 

 

せっかく素晴らしいテクニックを持っていても、表現力に乏しい演奏になってしまうと、残念ながら「次回もこの人の演奏を、ぜひ聴きたい❤」とは思ってもらえませんよね。

 

でも、多くの日本人が持つ強みでもある「高度なテクニック」にプラスして「多彩な表現力」も全面に出せるようになれば、演奏は自然に魅力的なものへと変わるはずです。 

 

日々の練習の中で、技術的な面を磨いていくだけでなく、

魅力的な表現ができるようになるには、どうすればいいのか?」

ということも考える必要があるのです。

 

普段、楽器の個人レッスンでは、「和声」や「楽曲の分析方法」について細かく教えてもらえる機会は、ほとんど無いですよね?

 

しかし、そんな状況であっても、明らかに「上手く表現できる人」と、「あまり上手く表現できない人」がいるのも事実です。

 

どこかで学んだというより、「長い間の経験を通して身につけた」ということもあるでしょう。

 

そもそも「表現力」というのは、鍛えることができるのでしょうか?

 

これまで長らく数々の失敗を重ね、試行錯誤してきた私の個人的な経験から見えてきたことは…

 

「楽譜を読むコツ」を知っているのと知らないのとでは大きな違いが出る、ということでした。

 

一流の演奏家でも、「才能」や「センス」だけをたよりに、感動的な演奏が自然にできてしまう、というものでは無いらしい…?!

ということにやっと気づいたのです。(遅っ!)

 

 

f:id:miketta-violinista:20210529190111j:plain

  

このページを訪れてくださった方の中には、

 

  • どんなふうに作品にアプローチすればいいのか迷ってしまう
  • これから楽曲分析や和声学を勉強して、自身の演奏の表現力アップに役立てたい
  • 和声や楽曲分析の知識を、どう演奏に生かせば、聴く人の心に響く演奏ができるようになるのかな?

 

と思われている方も、多いのではないかと思います。

 

楽器を習い始めたばかりの頃はもちろん、音大の学生だった頃にも、私もまったく同じ悩みを抱いていました。

(^▽^;)

 

そこで今回は、

「どうしたら聴く人の心に響く演奏ができるようになるのか」を、あれこれ考あぐねながら読んでみたら、ためになった!という本を、選りすぐってご紹介させていただきます。

 

 

参考にしていただければ嬉しいです。

 

 

スポンサーリンク

 

 

 

目次の中の、読みたい項目をクリックすると、ページをジャンプできます👇

 

作品について深く知ることのメリット

 

f:id:miketta-violinista:20210827163429j:plain

 

何か曲を聴いたり、弾いたりする場合、まず美しいメロディに注目しがちですが…

 

とくに弦楽器や管楽器の作品を演奏する時には、伴奏パートが他の楽器まかせになりますが、メロディ以外のパートの和音や低音部がどんな動きをしているのか?ということにも、気を配らなくてはなりません。

 

趣味で楽しく弾きたい場合には、そういったことはあまり気にしなくていいと思いますが、演奏家を目指す方は、それでは許されません!

キビシイ… (^^;) 

 

 

とくにクラシック音楽では、

「作曲家が作品に込めた意図を読み解いて再現すること」がとても重要です。

 

ヨーロッパの演奏家と一緒に仕事をしていると、彼らは当然のように「和声の動き」をしっかりと把握して演奏していることが感じられます。

 

たとえば、

あえて句読点を無視して文章を読むと、たとえ母国語であっても意味を理解するのが難しくなってしまいますね?

 

実は、音楽にも「句読点」のような、楽譜上の決まり事が存在します。

 

そのほかにも、

作曲当時には常識とされていた演奏習慣などは、何も表記されていないことが多く、楽譜には「文字」や「記号」で書ききれない情報がたくさん詰まっています。

 

そういったことをひとつひとつ読み解いていき、作曲家の意図を推理?しながら演奏すると、あら不思議!?自然に聴き手の心に響く演奏に早変わり!

 

 

前置きはこのくらいにして…

さっそく、楽譜の中のさまざまな情報を読みとるヒントが書かれた解説本の中から、個人的に役立ったお気に入りの本を見てまいりましょう。

 

 

【1冊目】「挑戦するピアニスト」独学の流儀 金子 一朗 著

 

f:id:miketta-violinista:20210826191446j:plain

 

出版社:春秋社

発売日:2009年7月18日

単行本 A5版:304ページ

 

こんな方におすすめ

 

  • 和声や楽曲分析を一通り学んだけれど、どんなふうに演奏に生かせばいいのか知りたい方
  • 楽曲分析の実践法を知りたい方
  • 和声法を学ぶことがなぜ大切なのか実際の曲を通して知りたい方

 

内容をざっくりご紹介 

目次を見てみると、以下のような内容が書かれています。

 

(楽器奏者にとって、興味深い項目がたくさんありますね ♪)

 

  • 第1章 グランプリまでの道のり
  • 第2章 曲を仕上げる手順

 (この章は、ピアニスト以外でも、すべての楽器奏者に役立つ内容で必見です!)

 

  • 第3章 曲のスタイルは3種類
  • 第4章 陥りやすい罠
  • 第5章 弾けない時の処方箋

(この第5章も、個人的にとても参考になりました)

 

  • 第6章 練習の常識、非常識
  • 第7章 ピアノから広がる世界

 

 

以下、この本の内容の中で、個人的に印象に残った箇所をいくつか抜粋、引用してみます。

 

 楽譜を正確に読むことが必要であるが、それと同時に必ずしも書かれた通りに引弾くだけではうまくいかない。伝統的に決まっているいくつかの表現を知らなければならない。

(P. 47より引用)

 

作品のことを熟知していなければ、優れた演奏はできない。

どんなに技術があったとしても、芸術はスポーツではないからである。

(P.80より引用)

 

ある作曲家の作品を舞台で演奏し、聴衆を納得させようとするのであれば、

その作曲家の他の作品や同時代の作曲家の作品、そして、その作品が音楽史上でどういう位置付けになっているか、

また、同時代の他の芸術作品、例えば絵画や詩、文学など、そしてその時代の歴史などを深く知る必要がある。

(P.134より引用)

 

やはり、ある程度和声学や楽式論、対位法、音楽史などの初歩的な知識は必要である。

これらを勉強することはとても時間がかかり、困難なものであるため、とても遠回りしているように感じられるかもしれない。

しかし、一度こういったことを学習してしまうと、ある段階から飛躍的に作品を理解し、暗譜する能力が高まるのである。

(P.136より引用)

 

 

調の変化や、借用和音などの使用により、微妙な強弱を利用することで、物理的な音色は変化しなくても、我々に与える印象としての音色は十分変化するのである。

(P.168より引用)

 

 

読んでみた感想

 

この本の著者は、ピアニストになる前、大学の理工学部で勉強し、卒業後には「数学の先生」をされていました。

 

そのせいかどうかは分かりませんが、練習法や作品の分析方法など、理系の方らしい?合理的、理論的な方法が多く、個人的にはとても参考になりました。

(*^^)v

 

 和声法や楽曲分析について、深く掘り下げた専門的な話もたくさん書かれていますが、どんないきさつで、現在の練習法にたどり着いたのか、なども書かれていて読み物?としても楽しめました。

 

とくに、第2章には、楽曲分析の手順が、わかりやすく書かれています。

 

この章には、「楽曲分析の手順」が書かれているだけでなく、

なぜ「形式」「調性」「和声」「モチーフ」「リズム」などの分析が必要なのか、理由がくわしく説明されています。

 

これまで楽曲分析は大切で、必要なことだと分かっていても、面倒で省略しがちだった私にも、納得できる内容でした。

 

ほかにも、楽譜の選び方から、上手くいかない時の対処法にいたるまで、楽器奏者にとって参考になることがたくさんかかれています。

 

ピアニストだけでなく他の楽器を演奏する方にも、とても役に立つ内容だと思いました。

 

 

 

気になった方は、チェックしてみてくださいね 👇

 

 

 

著者について

金子 一朗(かねこ いちろう)


東京都生まれ。

早稲田大学理工学部数学科卒。

早稲田中・高等学校数学科教諭。

社団法人全日本ピアノ指導者協会(略称ピティナ)評議員

 

ピアノを角聖子、神野明、北川暁子、K.H.ケンマーリンク、森知英、秋山徹也、田部京子に、音楽理論を中村初穂に師事。


2005年、ピティナ・ピアノコンペティション ソロ部門特級でグランプリ(金賞)および聴衆賞、ミキモト賞、王子賞、日フィル賞、文部科学大臣賞、読売新聞社賞、審査員基金海外派遣費用補助を受賞。

第1回ザイラー国際コンクール・イン・ジャパン・フリー部門第2位。

第1回北本ピアノコンクールH部門第1位、合わせて全部門での最優秀賞を受賞。
これまでに、円光寺雅彦指揮・東京フィルハーモニー交響楽団、現田茂夫指揮・東京交響楽団(テレビ朝日題名のない音楽会」)、沼尻竜典指揮・日本フィルハーモニー交響楽団渡邊一正指揮・NHK交響楽団 (「ピティナ40周年記念 ピアノコンチェルトの夕べ」)と共演。

2008年、初のCD『ドビュッシー 12の練習曲』(フォンテック)をリリースし、「レコード芸術」(音楽之友社)の準特選盤として高く評価される。

Amazon商品紹介ページより引用)

 

 

【2冊目】「楽譜の向こう側」独創的な演奏表現をめざして 西尾 洋 著

 

f:id:miketta-violinista:20210827171131j:plain

  

出版社:音楽之友社

発売日:2014年7月25日

単行本(B5版):176ページ

 

 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)


西尾 洋(にしお よう)

作曲家。

1977年生まれ。

東京藝術大学音楽学部附属高等学校を経て同大学作曲科中退。

ドイツ・リューベック音楽大学卒業後、同大学院作曲専攻を審査員満場一致の最高点で修了。

上野学園大学専任講師、ヤマハマスタークラス特別コース講師

(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

Amazonの商品紹介ページより引用)

 

こんな方におすすめ

 

  • 「楽譜を読む」とはどういうことなのか知りたい方
  • 聴く人の心に響く演奏をするために、どんなふうに楽譜を読み取っていけばいいのか知りたい方

 

内容をざっくりご紹介

 

目次は、こんな感じです👇

 

  • 音階に意味がある
  • 音程に意味がある
  • 調に意味がある

この章では、

調の距離には、心理的なへだたりがある(ロマン派の場合)というところの説明に、シューベルトの「冬の旅」の中から「郵便馬車」を例に挙げて解説されています。

実例が挙げられていますので、その章で学んだ知識をどんなふうに応用すればよいのか分かりやすいです。

 

  • 和音に意味がある

7の和音、ナポリのⅡなどの和音を、どんな時に作曲家が使うのか、「理由」や「作曲家の想い」についての解説もとても興味深かったです。

 

  • 拍子に意味がある
  • 形式に意味がある
  • 様式に意味がある
  • 楽語に意味がある
  • 歌詞に意味がある
  • 音型に意味がある
  • 強弱に意味がある
  • 休符に意味がある
  • 譜表に意味がある
  • 練習問題と解答例

 

 上記の項目について、ひとつひとつていねいに解説されています。

 

用法だけでなく、その理由が分かると、どんなふうに表現しようかイメージが湧きやすくなりますね!

 

 

この本の序文にも書かれていますが、

楽譜に書かれていることをもとに、楽譜に書かれなかったことを紐解き、演奏表現に繋げる方法を考える、読譜の入門書です。

 

👆「入門書」 と書かれていますが、和声や楽典の基本的な知識がないと、読み進むのは少々難しいです。

 

作曲家は何を考えたのかを知り、想像力を逞しくして心の裡(うち)に音の世界を作ります。

そして、次にそれを実現するにはどのような技術や方法が必要なのかを考え、また訓練して身につけます。

(中略)

偉大な演奏家であればあるほど、演奏家の役割とは作品(楽譜)を忠実かつ綿密に読み込み、自らの肉体と精神を通じて作曲家に近づくことであるといいます。

 

楽譜に記されたあらゆる音符や記号には、多くの意味が含まれています。

それを聴こえるようにする作業、それが演奏です。

 (P.3より引用)

 

 「楽譜に込めた思い」を「演奏家にどんなふうに表現してもらいたいか」を作曲家である著者が詳しく解説

 

読んでみた感想

 

実際の曲を例に挙げて、調性や形式、歌詞、音型、強弱などの「意味」について詳しく解説されています。

 

それぞれの作曲家が、

「こんな気持ちでこういう調性を選んでこの作品を書いたの?」

「この和音にはこんな意味があったの?!」

 

など、気付かなかったことや、知らなかったことにたくさん出会える本です。

 

 

「学んだ知識を、どんなふうに実際の演奏に応用したらいいのか」

についても項目ごとに書かれています。

 

実際に演奏する時、どんなふうに表現すれば効果的なのか?等、迷った時に調べる、という使い方もできて役に立ちます。

 

「作曲家が作品に込めた思い」を読み取るヒントになる事がたくさん書かれていて参考になりました。

 

 

気になった方は、チェックしてみてくださいね 👇 

 

 

 

 Amazon商品紹介ページより


楽譜を「分析」してそれをどう「解釈」するのか、楽典を切り口に、楽譜に書かれていること、書かれなかったことを読み解き、独創的な演奏につなげる方法を考える読譜の入門書。

日本では、楽典、ソルフェージュ、演奏実技がそれぞれ独立して教えられ、楽譜も読めてソルフェージュ能力もあるのに、それらを統合した演奏表現に活かせていないことが多い。

「あなたは、なぜそう弾くのか?」

「なぜ作曲者はそう書いたのか?」

「そして、あなたはそれをどう理解したのか?」

――楽譜に書かれたものだけでなく、その背後にある「意味」を、自ら探り、学びとることで、表現は説得力をもち絶対的になり、それが独創的な表現につながっていく。

本書は、そのためのさまざまな可能性の探り方を、具体的な譜例を多数挙げながら提示する。

 

ピティナ(一般社団法人全日本ピアノ指導者協会)やヤマハマスタークラスのアナリーゼ関連の講座で人気を誇る著者は、これが初の著書となる。

 (Amazon商品紹介ページより引用)

 

【3冊目】「演奏のための楽曲分析法」熊田 為宏 著

 

f:id:miketta-violinista:20210826175001j:plain

 

出版社:音楽之友社

発売日:1999年7月1日

単行本:132ページ

 

 著者略歴

熊田 為宏(くまだ ためひろ)

大正2年 福島県生まれ

東京音楽学校(現・東京藝術大学)卒業

富山師範教諭、土浦女学校教諭を経て、NHK仙台放送合唱団・管弦楽団指揮者

元・山形大学教授

宮城学院女子大学音楽科講師(作曲理論、管弦楽法、フルート)を歴任

(「演奏のための楽曲分析法」より引用)

 

こんな方におすすめ

 

  • 作品の内容、作曲家の意図を知るための方法を知りたい方
  • 楽譜に書かれた記号の意味(ニュアンスの違い)を知りたい方

 

内容をざっくりご紹介

 

目次は、以下の通りです👇 

  • 素材と要素
  • アクセント
  • 強勢的アクセント
  • 表情的アクセント
  • 旋律の分析
  • 提唱と応答
  • アナクルーズとデジナンス
  • 総合分析

 

この本のさいごにある「総合分析」の章では、

 

  • バッハ「組曲2番」6曲
  • ケーラー「35の練習曲」2番

 

の、楽曲分析の例が書かれていて、ひとりで分析の練習をしてみる時の参考になり便利です。

 

取り上げられた作品の譜例のほかに、

「非和声音を除いて、その曲の骨格となる主要な音だけで書かれた譜面」もいっしょに掲載されていますので、分析の初歩から理解できるような親切な作りになっています。

 

 

 

目次の中にある、アナクルーズとデジナンスとは、

  • 「アナクルーズ」とは、アクセントに向かって緊張、集中していくことで、「上拍」「アウフタクト」などの意味
  • 「デジナンス」とは、弛緩や解放の意味。アクセントのついた強拍から弱拍に移る箇所

です。

 

  • フレーズがどの音に向かっているのか?
  • どこに一番重さをのせると効果的な演奏ができるのか?

 

などさまざまな譜例を挙げながら解説されています。

 

 

読んでみた感想

 

かなり昔に書かれた本だったので、手に取る前には「どうなのかな?」と思いましたが、とても素晴らしい内容の本でした。

読んでよかったです!

 

 たとえば、

「アクセント」の項目では、一言で「アクセント」といっても、曲によって様々なニュアンスのちがいや、種類があることなど、ていねいに例をあげて解説されています。

 

実際に譜読みをする時、

「ここでは、どんなニュアンスのアクセントがしっくりくるのかな?」などと、表現方法をあれこれ考えて試してみることの大切さ(楽しさ?!)にも気付けました!

 

「知っていそうで知らなかった」記号の意味などが、発見できる有益な本です。

 

図解や楽譜例など、豊富に使いながらの解説も、わかりやすくて良いなと思いました。

 

 

気になった方は、こちらをチェックしてみてくださいね👇 

 

 

 

商品説明

音を作る技術的な体験、読譜能力、さらに生きた音楽としての精神活動、著者の経験をもとに、豊富な引用楽曲を実例として論じた具体的演奏論。

Amazon商品紹介ページより引用)

 

 

どの本から読み始める?

 

  • 「挑戦するピアニスト」は、和声法などはかなり専門的なことにまで及ぶ内容ですが、著者の練習法など参考になりますし、読み物としても楽しめますので、専門的で難しいところは飛ばしながら、まずはじめに読んでみるといいのではないでしょうか。

 

  • 基本的なことから書かれている「演奏のための楽曲分析法」は、こういうジャンルの本をはじめてよむ場合にも、読みやすいです。

 

  • 楽典など基本的な事を勉強された後、譜読についてさらに掘り下げる時に、「楽譜の向こう側」を読むと良いと思います。

 

さいごに

 

f:id:miketta-violinista:20210825185528j:plain

(演奏旅行でスペインに行ったときの思い出の一コマ)

 スペインではどの街でも「アンコール」の要望は、

「3拍子の拍手」で表現されるところが印象的でした!

 

 

心を込めて演奏し、聴く人の心に残る演奏をしたいですね ♪

 

 

「テクニック」を磨く練習も、もちろん大切ですが、ただ楽譜を正確に演奏できれば、聴く人に感動を与えられるわけではないですので、

 

「なぜその音が書かれているのか?」

「なぜその和音が使われているのか?」

 

などについても知っておくことが大切です。

 

作曲家ならではのパターンを知り、表現すること。

その作曲手法から、さまざまなことを推理?して、それぞれの演奏家の作品への想いも加えていくこと…

 

楽譜に書かれたことを読み解けるようになると、演奏が以前よりもぐんと魅力的なものに変わります!

  

「表現力」を磨くことは大切だと分かっていても、鍛えている人はまだ少ないですが、 

プロが書いた専門書を読んで学べば、時間をかけずに圧倒的なレベルアップができます!

 

今回ご紹介した本は、3冊とも¥2,000以上しますので、一般的な書籍より少々値段が高めなのが、残念なのですが…

 

普段のレッスンではなかなか学べないことを、たくさん知ることができますので、コストパフォーマンスは、かなり高いと感じました。

(^O^)

 

日頃からさまざまなことに好奇心をもち、「和声」や、曲の構造を知るための「楽曲分析」の知識もしっかり身につけて、これからも聴く人の心に残る素敵な演奏をしつづけてくださいませ ♪

 

 

 

<<この記事でご紹介した【3冊】 >>

 

このジャンルでの私のイチオシは、

「楽曲分析の手順」はもちろん「なぜ大切なのか」も納得できる、こちらの本です👇 

 

 

 

さらに詳しく楽曲分析したい時、役立つ2冊 👇

 

 

 

 

 

 

 

その他の音楽 ♪ 関連記事 👇

 

miketta-violinista.hatenablog.com

 

 

miketta-violinista.hatenablog.com

 

miketta-violinista.hatenablog.com

 

オーディブルの無料体験のレビュー記事】

miketta-violinista.hatenablog.com

 

 

 

 

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

 

 

 

バンドを組んでライブができる!未経験、初心者の方歓迎 ♪のギター教室

LINEで簡単予約(楽器レンタル無料)

\ まずは、無料体験 /

 

おうちで手軽に本格ピッツァ【イタリア人直伝レシピ】ピッツァにまつわるイタリア人の意外な習慣とは?!

 

みなさま、とろ~りと溶けたチーズが美味しいアツアツのピッツァを、

お家で手軽に作って食べられたらいいなぁ…と思ったことはありませんか?

 

f:id:miketta-violinista:20201111160850j:plain

 

 

イタリアの人々は、

ピッツェリア(ピッツァレストラン)に行って「窯焼きピッツァ」を食べるのが大好きですが、

大勢友人が集まるホームパーティーの時などには「手作りピッツァ」を焼くことも多いです。

 

みんなで頂くアツアツの焼き立ての手作りピッツァは、お店のピッツァにも引けを取らないおいしさですよ!

 

本日は、

友人に教えてもらった、ご家庭でも簡単にできるとっておきの「手作りピッツァ」の作り方をご紹介いたします。

 

よろしければ、お試しくださいませ。

(*'▽')

 

 

スポンサーリンク

 

 

 

 

レシピのみご覧になりたい場合、目次の【作り方】【材料】などの項目をクリックして頂くと、ジャンプします。👇 

 

イタリアでは、どんなピッツァが人気なの?

 

ピッツァの本家本元?イタリアの「Pizza」というと、みなさまどんなピッツァを思い浮かべますか?

 

薄く平らに、ま~るく生地を伸ばした上に、、白、の三色の イタリア国旗の色を表したと言われている、バジリコの葉モッツァレラチーズトマトソースをのせて焼いたシンプルなものでしょうか?

 

ピッツェリア(イタリアのピザ・レストラン)に入ってメニューを見てみると、何種類ものトッピングがあり、優柔不断の私など注文する時どれにしようか、あれこれ迷ったあげく、結局いつもの?「マルゲリータ(トマト、バジリコ、モッツァレラチーズのピッツァ)」に落ち着く、という平凡なパターンに終わることが多いです。

(^▽^;)

 

…が、しかし、

一緒に行ったイタリアの友人達の動向?をちょっと観察してみると、

なんと!あんなにたくさんの種類があるにもかかわらず、

メニューに書かれていないけれど「個人的にどーしてものせてほしいトッピング」で注文する人が多いです。

(^▽^;)

 

いわゆる、常連客の裏メニュー?と思いきや、

はじめて訪れたお店でも、メニューに関わらず、結構自身の好みのものを注文します。

 

 

例えば、  

「ニンニクのスライスをのせてほしい」とか、

「メニューにはないけれど、ホウレンソウとリコッタチーズのせてほしい」だの、

「唐辛子オイルをちょっぴりかけて」

「トマトソース抜きのビアンカ (白いの)にして」 などなど、

 

十人十色と言ったらよいのか何と言ったらよいのか…? 

枚挙にいとまがありません。

 

とにかく自分好みにカスタマイズ?してリクエストする人が多いのには、まったく驚かされます!!

 

しかし、そこはピッツァの国?イタリア、

お店の人も慣れたもので、ちゃんと注文通りのピッツァを持って来てくれることに、日本人の私は、またまた驚きをかくせませんでした。

 

まあ、人により様々かと思いますが、私たち日本人の多くは、大勢でレストランなどに行くと、どうしても周りの人に気をつかって、なんとな~く何人かが同じメニューを注文すると、ついつい自分もそれと同じ物にしてしまいがちではありませんか?

 

(え?そんなの小心者の私だけ???)

 

 

 

 スポンサーリンク

 

 

 

 

 

 

 

それでは、さっそくピッツァ作りに取り掛かりましょう!

 

生地をねかせるのに時間がかかるのがちょっと玉にキズですが、作り方自体はシンプルですので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

 

  手作りピッツァ作り方 

 

ピッツァ【材料】(4人分)

 

生地【材料】

  • 小麦粉(強力粉)    300g
  • ぬるま湯        230 cc 
  • 塩           小さじ2
  • 砂糖          少々
  • オリーブオイル     大さじ3

 

トッピング【材料】

  • トマト水煮缶詰     1/2 缶
  • 塩           小さじ1
  • バジリコ(あれば)   5,6枚
  • オリーブオイル     大さじ4

 

お好みで、

サラミや生ハム、オリーブの実などをトッピングに加えても美味しくいただけます!

イタリアの人々のように、カスタマイズ?して楽しんでみてくださいね。

  

 

ピッツァ【作り方】

 

① 小麦粉を大きなボウルに山型にして入れ、真ん中をくぼませておきます。

 

②40度くらいのぬるま湯 100㏄ に砂糖をひとつまみ入れて、ドライイーストをふり入れて軽くかき混ぜてから、10分置きます。(泡立って盛り上がればOKです)

 

残りのぬるま湯(130㏄)には塩を溶かしておきます。

 

③ ①のボウルに入れた小麦粉のくぼみに、オリーブオイルを加えます。

 

f:id:miketta-violinista:20201122120900j:plain

(ボウルではなく、直にテーブルの上で混ぜるのがイタリア人のマンマ流?!)

 

 

④ ②の塩を溶かしておいたぬるま湯も注ぎ込んで、少しずつ混ぜて、よくこねます。

 

 (塩少々を溶かしたぬるま湯を、少しずつ加えていきます)

f:id:miketta-violinista:20201113180745j:plain

 

 

生地を丸くまとめたら、ラップをかけて温かいところで、1時間ねかせます。

(冬はオーブンの発酵機能を利用すると良いです)

 

生地を手でよくこねながら、まとめていきます。 

f:id:miketta-violinista:20201122120957j:plain

 

 

⑤ 2倍くらいに膨れた生地の真ん中を押して空気を抜き、2,3分こねて再びボウルに戻しラップをして、さらに1時間ねかせます。

 

 (生地作りは、 けっこう力仕事ですね!)

f:id:miketta-violinista:20201122121300j:plain

 

 

⑥ オーブンを250度に予熱しておきます。

 

⑦ ⑥の生地を4つに切り分けて、丸めます。

 

⑧ 小麦粉をふったまな板の上にひとつづつのせ、めん棒で直径 20cm くらいにのばしていきます。(厚さは、お好みで調整してくださいませ)

 

⑨ オーブンシートを敷いた鉄板に生地をのせます。

 

⑩トマトの水煮を生地の上にスプーンで薄くのせて、塩少々をふっておきます。

 

⑪ 細かく切ったモッツァレラチーズ、すりおろしたパルミジャーノチーズをのせて、オリーブオイルをたっぷりと回しかけます。

 

⑫ 250℃に予熱しておいたオーブン(下段)に入れて、10-12分焼いて出来上がりです!

(オーブンによって癖がありますので、時間は加減しながらお試しください)

 

 

お皿に盛り付けたら、バジリコの葉(なければ省略)を散らして、テーブルへ。

 

f:id:miketta-violinista:20210820183741j:plain

 

焼きあがったら、出来立てのアツアツをお召し上がりくださいね!! 

 

 

ピッツァやフォカッチャは好きだけれど、

生地をこねるのはちょっと面倒だなぁ、という場合には、

ホームベーカリーを使って生地をこねると手軽に作れますよ ♪

 

つくり方を見てみる👇

miketta-violinista.hatenablog.com

 

 

 

ピッツァにまつわる、イタリア人の意外な習慣とは?

 

f:id:miketta-violinista:20201123002607j:plain

メートル・ピッツァと呼ばれている、

こんな超特大サイズまであります!

 

f:id:miketta-violinista:20201122214916j:plain

イタリアへ行ったばかりの頃、

「ピザは夜に食べるもの」というのがイタリア人のあいだでは常識?!だったことに、とても驚きました。

 

観光客の多い街などは別として、

「お昼にちょっとピザでも食べましょ!」と、いそいそとお店に出かけていっても、昼間は閉まっているピザ屋さんが多いのです。

 

ガッカリ… (ToT)

 

みなさまも、ご旅行でお出かけの際、

ピッツェリア(ピッツァレストラン)の営業時間には、くれぐれもご注意くださいね!

 

 

ある時イタリア人に、なぜ「ピザは夜に食べるもの」なのか理由を聞いてみると、

ピザは薄くて軽いから、夜食べるとのことでした。

 

えぇぇぇーーーどこが軽いんだ???(←私の心の声…というより、叫びに近い?) と思いましたが…

 

いくら薄いからといっても、1人前 直径約30㎝はあろうかという、お皿からはみ出すほどの超大型サイズ?のピザが、軽い食事の部類に入ってしまうなんて…

 

「胃袋のサイズ?が日本人の私とは全く違う」としか思えないその回答には、驚きの色を隠せませんでした。

(^▽^;)

 

   f:id:miketta-violinista:20201122181903j:plain

    どこのお店も、こんな感じのド~ンと大きなサイズが1人前です。

 

 

上記の写真は、「ナポリ風ピッツァ」なので、生地がフワッとしていて厚みがあります。

 

一方、

「ローマ風ピッツァ」は、生地が薄くて、カリッとしているのが特徴です。

 

 

さいごに

f:id:miketta-violinista:20201122214405j:plain

あれれ?食べ終わっても、もう一枚ピッツァが現れた?!

 

生地を寝かす時間が少々かかりますが、

出来立てアツアツのピッツァは本当に美味しいです❤

 

みなさまも、ぜひ1度挑戦してみてくださいね。

 

 

ピッツァのお供には、

大人用にはよーく冷えたビールやガス入りミネラルウォーター、

お子様用には、コーラやソーダなどが相性抜群ですよ♪

 

(炭酸系の飲み物が、ピザとよく合います)

 

f:id:miketta-violinista:20210820173208j:plain

 

 


それでは、みなさま、Buon Appetito!!

  

 

最後までお読みいただき、きありがとうございました。

 

 

 

【関連記事】 

 

「揚げピッツァ」とても美味しくてオススメです♡

miketta-violinista.hatenablog.com

 

 

炒めたタマネギがとろ~りと甘くて美味しい、南イタリア名物のフォカッチャです!

 

miketta-violinista.hatenablog.com

 

 

miketta-violinista.hatenablog.com

 

 

ピッツァやフォカッチャは好きだけれど、

生地をこねるのはちょっと面倒だなぁ、という方には、こちら 👇

miketta-violinista.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 
 

【南イタリアの友人直伝レシピ】両面カリカリ中はふ~んわりの「バーリ風フォカッチャ」を作ってみました!

 

突然ですが、みなさま南イタリア「バーリ風フォカッチャ (Focaccia Barese) をご存知ですか?

 

フォカッチャというと、

ピッツァをもう少し、ぶ厚くしたパン?の上にローズマリーや岩塩のつぶつぶがかかっているフワフワしたパン…といった感じのものがポピュラーですが、

 

このバーリ風フォカッチャは、両面をオーブンで焼き上げたカリカリ食感のフォカッチャなのです。

 

 (なんか全然うまく説明できていないので、写真をのせておきます)

 

f:id:miketta-violinista:20201113180006j:plain

バーリ風フォカッチャ(写真 右側)と、

マテーラで購入した、オリーブの実入りのパン(写真 左側)


ここ数日、拙宅の庭に植えたプチトマトがたくさん収穫できましたので、今日のお昼は「プチトマト」を使って何か作ろうと考えていた時、この南イタリアの友人から教わった「バーリ風フォカッチャ 」(Focaccia Barese)を、ふと思い出して作りました。

よろしければ、参考になさってくださいませ。

 

f:id:miketta-violinista:20210815180332j:plain

庭のプチトマトが豊作?!でした (^O^)

 

 

スポンサーリンク

 

 

 

 

 

 

それでは、”トマトとオリーブオイル、ドライオレガノのせイタリア・バーリ風 フォカッチャ ” に、さっそく取り掛かりましょう! 

 

 

バーリ風フォカッチャ(Focaccia Barese)作り方

 【材料】日本の平均的な家庭用オーブンの天板 約1枚分) 


  • 小麦粉 … 約350gほど (強力粉と薄力粉を6対4位の割合で合わせたもの。割合は正確でなくてOKです)
  •  塩… 小さじ1~2杯(お好みで量は調整してください)
  •  プチトマト… 適宜(あれば、ドライトマトでも美味しいです!)
  • 黒オリーブの実… 適宜(なければ省略可) 
  • エキストラバージン・オリーブオイル… 適宜(イタリア人の場合、かなりたっぷりめの量を使用)
  •  ぬるま湯(37℃位)… 適宜
 

【作り方】

 
まず、オーブンを200℃に温めておきます。

大きめのボウルに、小麦粉(強力粉と薄力粉)、塩、イーストを入れ、ぬるま湯を少しずつ加えながら、よくかき混ぜます。
 
とろろ芋くらいの固さになるように…と言えば、なんとなくおわかりいただけますか?)生地がトロトロしすぎるかな?というくらいで大丈夫です。
 
(こんな感じです 👇)
 

f:id:miketta-violinista:20201210110742j:plain

 

 
ボウルを1時間ほど、暖かい場所に置いておきぶくぶくと生地が1.5倍くらいの量に膨らむまで待ちます。
 

f:id:miketta-violinista:20201210110837j:plain

 

天板に、オーブンシートを敷き、生地を流し入れます。
 

生地を流し入れたら、お好みで、プチトマト(乾燥トマトでもOK)と、種抜きのオリーブの実を半分に切ってのせます。
 

エキストラバージン・オリーブオイルをたっぷりかけて、さらにお好みで乾燥オレガノを少々散らします。
 

200℃に温めておいたオーブンに入れ、45分~1時間くらい焼きます。
 (オーブンにより、くせがありますので、温度、時間等は調整してみてください)
 
 
表面がきつね色になったら、一度オーブンから出し、ひっくり返してさらに10分ほど焼いて出来上がりです!! 
 
(両面焼くところが、バーリ風フォカッチャの特徴です)
 
 

f:id:miketta-violinista:20201210110520j:plain

 
 
「レシピ」というには、あまりにもシンプルすぎて、分量も、かなりテキトー ではありますが…
そこのところは、あまりこだわらずにラテン系の、おおらかなノリ(?)で作っていただいても、ほとんど失敗することはありませんので、興味をもたれた方は、ぜひぜひお気軽にお試しくださいませ。

 

日本出身わたくし作の、贋作?フォカッチャ 出来上がりました~(汗)

 

いただきま~す!

Buon appetito!

 

f:id:miketta-violinista:20201210111308j:plain

 

 

オーブンを使うと、室内の気温が急上昇しますので、気温のあまり高くない日に作る事をおすすめいたします。(^▽^;)
 
 
こうして、めでたく(?)両面カリカリ、中はふ~んわりの、”Focaccia Barese” (バーリ風フォカッチャ)の完成!そして、試食というはこびに相成ります。
 
 
見た目は素朴で何の変哲もない感じですが、なかなか捨てがたい、後を引くお味。
 
食べやすい大きさに切り分けて、お召し上がりくださいませ。
 
 
キリリと冷えたビール、またはスパークリングワインなどと一緒にいただくと、また格別です!
 

f:id:miketta-violinista:20210814210853j:plain

青空の下で、カンパ~イ ♪
 
 
ナイフとフォークを使ってエレガントに味わっていただいて差し支えないのですが、
 
イタリア人の 「正しいフォカッチャの食べ方作法?」にならい、
手づかみでパクリというふうに食されますと、さらにフォカッチャの素朴で味わい深い美味しさをより感じていただけることでしょう!
 
 
  
それでは、みなさま たのしいお食事を!
Buon Appetito!
 
 
 
 
生地作りが、大変でちょっと面倒くさそう…という方には、
「ホームベーカリー」を使ってピッツァやフォカッチャの生地を作る方法の記事のリンクも貼っておきました。
 
よろしければ参考になさってくださいませ。👇
 
 
 
「レシピ記事のまとめ」は、こちらからもご覧になれます 👇
 
 
 
 最後までお読みいただきありがとうございました。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

バイオリン練習法、テクニック解説本【厳選3冊】まじめに練習しているのに何か違うな?と思った時読んでみると効果的!

 

本日は、

バイオリンを始めたばかりの方や、

先生についてレッスンに通っていらっしゃる方、

独学で練習していらしゃる方…

 さらに、演奏家、バイオリンを教えていらっしゃる方など、

 

「バイオリンを弾いている時に浮かび上がってくる?!さまざまな疑問や悩み」

 

を解決するための本の中から、自身が読んで、実践してとても役に立った本【3冊】を厳選してご紹介いたします。

 

 

参考にしていただければ、うれしいです。

 

 

スポンサーリンク

 

 

 

 

目次の中から読みたい項目をクリックすると、ジャンプできます 👇

 

f:id:miketta-violinista:20210801222950j:plain

 

 

バイオリンを習っていたり、独学で練習していると、

 

  • どんな練習をすればもっといい音が出るのかな?
  • この弾き方、自己流になってないかな?まちがっていないかな?
  • レッスンに通っているけれど、新しく習った「弾き方の感覚」が今ひとつわからないなぁ…
  • 演奏会で、緊張せずに普段どおりの力をしっかり発揮するためにはどうしたらいいのかな?

 

などと、たくさんの「疑問」や「悩み」が浮かんできませんか?

 

また、

  • レッスンのとき、生徒さんにどんなふうに説明したらわかりやすいかな?
  • どんなふうに生徒さんに課題曲や発表会の曲を選んであげたらいいのかな?

 

と思っていらっしゃる先生方にも参考にしていただける本を、読みやすい順にご紹介いたします。

 

 

【1冊目】「絶対!うまくなる バイオリン 100のコツ」篠崎 史紀著

 

まず1冊目は、

NHK交響楽団コンサートマスターでおなじみの「まろ」こと篠崎史紀さんが書かれた本をご紹介いたします。

 

f:id:miketta-violinista:20210801170628j:plain

 

出版社:ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス

発売日:2014年12月18日

単行本:136ページ

 

こんな方におすすめ

 

初心者の方はもちろん、中級者の方にも、とても有益な内容の本です。

 

  • バイオリンを始めたばかりの方
  • 基本的な事を徹底的に身につけたい方
  • 音楽的に弾くってどういうこと?など、さまざまな疑問を解決したい方

 

こんな時に読むと役に立つ

 

  • バイオリンを始めたばかり(または独学)で、どんなふうに練習を進めていけばいいのかよくわからないとき
  • プロのような美しい音色を出すためのコツを知りたいとき
  • さらに音楽的に弾く方法を知りたいとき
  • ピアノや他の楽器とアンサンブルをするときの練習方法を知りたいとき

 

など、さまざまな疑問に対する「現役のプロの演奏家からの答え」が、シンプルに「見開きのページ」にまとめられています。

 

解説の写真はありませんが、必要に応じて所々に「まろ」さんにそっくりな?!似顔絵のイラスト付きで説明されていて、とても分かりやすいです。

( *´艸`)

 

ざっくり内容をご紹介 

 

「楽器の構え方」「練習方法」についてはもちろん、

「楽器の選び方」から「メンテナンス」「アンサンブルのコツ」に至るまで書かれていて、内容は幅広く盛りだくさんです。

 

入門、初心者の方にもとてもわかりやすいつくりの本です。

 

100の質問に答える形式」で書かれていて読みやすいです。

 

100の質問は、以下のような感じです。

目次
■序章 バイオリンを弾く前に知っておこう
1 バイオリンは大人になってからも始められる?
2 独学は上達の遠回り?
3 教室選び、先生選びのコツは?
4 先生とじょうずに付き合うコツ
5 はじめはどんなバイオリンを選ぶといい?
6 「良いバイオリン」とは、どんなバイオリンか?
7 弓を選ぶときに気をつけることは?
8 価格に見合った楽器を選ぶコツは?

 

■第1章 基本はきちんと押さえておこう
9 バイオリンの名称、弓の名称
10 必ず守りたい構え方の基本は?
11 肩当ては絶対に必要な道具ではない?
12 力を抜いて構えるコツは?
13 自分の構え方の良し悪しを見分ける方法は?
14 弓の持ち方でもっとも大切なことは?
15 弓をまっすぐに弾くのはなぜ?
16 E線で音が裏返ってしまうのはどこを直せばよい?
17 弓先でしっかりした音を出すコツは?
18 右手の手首をやわらかく使うコツは?
19 弓を返すときに、なめらかに音をつなげるコツは?
20 初心者と上級者、ボウイングの違いは?
21 いちばん簡単で確実な調弦方法は?
22 ちょっとプロっぽい、チューニングの小技、早技
23 安定した音を生む左手指の押さえ方は?
24 左手小指で弦を押さえるときのコツは?

 

■第2章 練習のコツを知ろう
25 練習の前に準備しておくこと
26 日頃の基礎練習で常に意識することは?
27 本当にうまくなる音階練習方法
28 移弦のコツと練習の仕方
29 すばやく正確にポジション移動するコツは?
30 音程を安定させる練習方法は?
31 ハイポジションではっきりした音を出すコツは?
32 ヴィブラートでいちばん大事なことは?
33 ヴィブラートのいちばん初歩的な練習方法は?
34 細かいヴィブラートをかけるコツは?
35 大きなヴィブラートのかけ方は?
36 高いポジションできれいなヴィブラートをかけるコツは?
37 小指を強化する方法はある?
38 ボウイングで音楽を表現するには、どんな練習?
39 楽器全体を鳴らすにはどうしたらいい?
40 短時間で効果的な練習方法
41 中高年向け、体を痛めない練習のコツは?
42 楽器を持たなくてもできる練習方法はある?
43 練習前、演奏前に行うとよい短時間の体操や指ならし方法は?
44 速いパッセージを弾くにはどんな練習をしたらよい?
45 練習曲はどのレベルに到達したら完成と言える?

 

■第3章 いろいろなテクニックを身につけよう
46 弓の毛の量はどのように使い分ける?
47 トレモロで弓がぶれないようにするには?
48 トリルを美しく弾くコツは?
49 美しく響くピッチカートの弾き方は?
50 速いパッセージのピッチカートをpで弾くコツ
51 スル・ポンティチェロは力を抜いて弾く?
52 ハーモニクスをきれいに弾くコツは?
53 重音がきれいに聞こえる弾き方は?
54 速い重音をじょうずに弾くコツは?
55 重音の多い曲を疲れないように弾くには?
56 スタッカートは弓を飛ばして弾く?
57 弱音器をすばやく確実に着脱するには?

 

■第4章 音楽的に弾こう
58 音楽的な演奏とはどんな演奏か?
59 練習曲は音楽的に弾く必要はない?
60 新しい曲に取り組むときは、まず楽譜のどこを見る?
61 イメージを持ってから練習するか、練習しながらイメージを膨らませるか?
62 左手指のフィンガリングはどうやって決める?
63 ボウイングを決めるときに大切なことは?
64 憧れの名手の演奏はマネしてもいい?
65 演奏しているときの呼吸は?
66 演奏中には何を考える?
67 暗譜にはコツがある?
68 メロディを歌えるようになるにはどうしたらいい?
69 音色の引き出しをたくさん持てるようになる方法は?
70 和声感を表現するにはどうしたらいい?
71 弓元と弓先で音楽の表情はどのように変わる?
72 弓のスピードはどう使い分ける?
73 左手指の押さえ方で音色が変わる?
74 ヴィブラートの種類と使い分けは?
75 静かに弾き始めるときに大切なことは?
76 激しい音を出すコツは?

 

■第5章 ステージでカッコよく弾こう
77 下手でも上手に聴こえる弾き方はある?
78 人前で弾くと弓が震えてしまう
79 緊張して頭が真っ白になってしまったら?
80 本番で力を発揮するコツは?
81 意外に知られていないステージマナーの基礎
82 カッコよい座り方、立ち方、衣装は?
83 微妙なピッチのズレを演奏中、瞬時に修正する方法は?
84 どのくらい弾きこなせたら人前で弾ける完成度?

 

■第6章 メンテナンス方法も知っておこう
85 必ずしなければならないメンテナンスは何?
86 弦の選び方は?
87 弦はどんなタイミングで交換したらいい?
88 弓の毛替えのタイミングはどう見極める?
89 弓の毛の材質はどう選ぶ?
90 楽器本体についた松脂は香水で拭き取る?
91 ケースを選ぶときに注意することは?
92 湿度が高すぎて音が出にくいときは?
93 楽器店や工房と上手に付き合うには?

 

■第7章 バイオリンをもっと楽しもう
94 ピアノとうまく合わせるコツは?
95 ピアニストと音楽観が合わないときはどうする?
96 オーケストラで弾くときに大切なことは?
97 弦楽四重奏の仲間選びのコツは?
98 弦楽四重奏の練習で大切なことは?
99 弦楽四重奏はどんな曲から取り組む?
100 子どもに習わせるときに押さえておくことは?

 (Amazon商品紹介ページより引用させていただきました)

 

👆 バイオリンを弾いている人にとって知りたいことが、たくさん書かれていますよね?

 

一見コンパクトな外見なのですが、ムダのない構成で、個人的にとても気に入っている大切な本のうちの1冊になっています。

 

あえて残念な点を挙げるとすれば、

  • 小学校低学年くらいの生徒さんが、ひとりで読んで実践するのは、少々ハードルが高いこと
  • イラストはありますが、写真はありませんので、レッスンを受けていないまったくの独学の方には、もう少し細かい説明や写真が入っていると、さらに良かったかもしれません

 

しかし、

小さなお子さまが、ひとりで読むのが大変な場合などは、親御さんが先に読んで分かりやすく説明してあげれば全く問題ないかと思います。 

 

この本の気に入っているところは、

  • 基本の大切さを再確認できること
  • レッスンで習ったことを、家でひとりで復習していてわからないことがあった時に参考になる
  • 「練習方法」だけでなく、「楽器の選びかた」から「お手入れ方法」など、入門・初心者の方に役立つことだけでなく、「音楽的な演奏をするにはどんなことに気をつければ良いのか」、「アンサンブルでの練習、演奏方法」などの中級者にもとても役に立つ内容にまで触れられていること

 などです。

 

 

f:id:miketta-violinista:20210801222751j:plain

 

 

あくまでも個人的な感想ですが、

1cmほどの厚さの薄い小さな本にもかかわらず、基礎練習(音階練習)の大切さや、中級者にも上級者にとっても、大切なことがしっかりと書かれていて、何度も読み返してみると、毎回何かしら発見ができる充実した内容の本だと思いました。

 

 

この本にかぎらず、

これを1冊を読めば完璧!という訳にはいきませんが、レッスンの合間など折に触れて読んでみると、とてもためになる事がたくさん書かれていますよ!

 

 

興味をもたれた方は、ぜひチェックしてみてくださいね 👇 

Amazonのページで、試し読みができます)

 

 

 

■商品紹介

 

これ一冊で演奏が変わる! 上達に効く、魔法の妙薬

1項目1ページで、ぐんぐん上達する『100のコツ』シリーズにヴァイオリンが登場。


テクニックから表現力の向上、楽器のメンテナンスまで、
N響コンサートマスター「マロ」こと篠崎史紀氏による秘伝のバイオリン練習法!


独習者にもレッスン受講者にも役立ち、入門者から中級者までバイオリンが無理なく上達できます。

 

■著者について


篠崎 史紀(しのざき・ふみのり)


愛称 " まろ"。NHK交響楽団第1 コンサートマスター

3歳より両親の手ほどきを受ける。

15歳の時に毎日学生音楽コンクール全国第1 位。

北九州市民文化賞を史上最年少で受賞。

高校卒業と同時にウィーン留学。ウィーン市立音楽院に入学。

翌年コンツェルト・ハウスでコンサート・デビューを飾り、その後ヨーロッパの主要なコンクールで数々の受賞を果たす。


1988 年帰国後、群馬交響楽団読売日本交響楽団コンサートマスターを経て、97年NHK交響楽団コンサートマスターに就任。

以来、"N響の顔"として、ソリスト室内楽奏者、指導者として、国内外で活躍中。

 

多岐にわたる演奏活動のかたわら、東京ジュニアオーケストラ・ソサイエティの芸術監督を務めるほか、CD13枚ほか、ヴァイオリン小品集の監修『MARO's Palette』(ヤマハミュージックメディア)、エッセイ『ルフトパウゼ ウィーンの風に吹かれて』(出版館ブック・クラブ)が出版されている。


2001年福岡県文化賞受賞、北九州文化大使、桐朋学園非常勤講師、昭和音大客員教授

WHO 国際医学アカデミー・ライフハーモニーサイエンス評議会議員。

 (Amazonの商品紹介ページより引用させていただきました)

 

 

 

【2冊目】「成功する音楽家の新習慣」ジェラルド・クリックスタイン著

 

こちらの本はどちらかというと、中級~上級者向きの内容の本です。

 

バイオリン奏者向けに特化して書かれた本ではなく、音楽家全般(あらゆる種類の楽器奏者や声楽家)に向けて書かれた本です。

 

  • 「練習」を始める前の準備
  • さらに効率よくする練習する方法
  • 舞台での立ち振る舞い

 

に至るまで、「コンサートで発表できるレベルに仕上げること」を目標に書かれています。

 

その他、

  • プログラムの構成について
  • アンサンブルについて
  • 故障を防ぐ練習の仕方

 

などについても詳細に書かれていて、学生さんだけでなく、演奏家にもとても役に立つ本です。

 

 

f:id:miketta-violinista:20210801175730j:plain

 

出版社:ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス 

発売日:2018年9月22日

単行本:360ページ

 

こんな方におすすめ

 

  • プロの演奏家を目指している学生の方
  • すでに演奏活動をしているプロの方
  • 効率的な練習方法を知りたい方

 

こんな時に読むと役に立つ

 

  • プロはどんな練習をしているのか知りたいとき
  • たくさん 練習をしているにもかかわらず、あまり成果が上がらず行き詰まりを感じているとき
  • 舞台で恐れずに演奏するにはどんな練習をつめばいいのか知りたいとき

 

など、折に触れて必要な箇所を、何度も繰り返し読んでみると発見があります。

(*'▽')

 

ざっくり内容をご紹介

 

3部構成になっています。

 

【第1部】は、「練習上手になるには」

さまざまな練習の仕方について書かれています。

 

◆第1章では、

 

「練習とは何か」というところから説明されています。

「練習の計画の立て方」、「曲の選び方」などについても書かれていて参考になります。

 

◆第2章から第5章では、

 

具体的な練習の仕方、気を付けるべきことが書かれています。

(👇 以下は、内容の中の一例です)

 

  • 「ウォーミングアップ」
  • 「練習の組み立て方」
  • 「問題解決方法」
  • 「レパートリーの仕上げ方」
  • 「休憩の取り方」
  • 「暗譜の概念」
  • 「テクニックを身につける方法」
  • 「モチベーションの養い方」

 

など、さまざまな事柄を合理的に行う方法が書かれていて、とても役に立ちます。

 

 ◆第6章では、

 

グループでの演奏活動について。

グループを結成する方法や注意点、個人練習とグループ練習の関連付けの方法など。

 

 

【第2部】は、 「恐れずに演奏する」

演奏会であがらずに普段の力を出し切るために必要なことについて書かれています。

 

  • 様々な角度から自身を分析しチェックすること
  • 曲の選び方
  • 演奏会当日の楽譜や持ち物のチェックリストを作っておく
  • 会場への行き方を事前に調べる

 

など、できる限り「不安の要因」となるものを事前に減らしておく方法など、細かく紹介されていてなるほど!と思えることが書かれています。

 

実際に演奏会の前にいくつか試してみて、とても効果が感じられました!

(^O^)

 

その他【第2部】には、

本番前のルーティンについてや、舞台上での立ち振る舞いなども細かく書かれていて役に立ちますよ♪

 

時間の限られた楽器の個人レッスン中には、

「舞台上での立ち振る舞い」までは、あまり教わったり練習することができないですよね?

 

本番前にこの本を参考にして、

「舞台上でプロのようなカッコイイ立ち振る舞い」ができるように、コッソリ?!練習しておくのもいいですね!

 

 

【第3部】「音楽家であり続けるために」

 

この項目では、

  • 「故障の原因」や、「故障を防ぐための練習」「休憩の取り方」
  • 演奏するときのクセを把握しておいて、故障を「予防する方法」(正しい座り方、立ち方)

 

などが、写真付きで解説されています。

 

「故障」と聞くと、手の指や腕などのことばかり考えてしまいがちですが、「耳」を守る方法などについても書かれていて、確かに!と思いました。

 

と、このように多岐にわたる、さまざまなことが網羅されています。

 

ページ数も多いですし、サッと読み流すというタイプの本ではありませんので、演奏会前の慌ただしい時期ではなく、時間に余裕のある時にじっくり読み込んで、身につけておくと良いなという感じの本でした。

 

 

興味をもたれた方は、この本もぜひチェックしてみてくださいね 👇 

(こちらの本も、Amazonで、試し読みをしながらゆっくり検討できます)

 

 

 

 商品の説明

■内容(「BOOK」データベースより)
効果的な練習方法、あがり・暗譜対策、キャリア形成…器楽の演奏家はもちろん、声楽家を含むすべての音楽家のために。

演奏家・教育者として30年以上にわたるキャリアを持つ著者が、最新の研究と豊富なキャリアから得た知見を余すところなく盛り込んだガイドブック。


■著者について
ジェラルド・クリックスタイン(Gerald Klickstein)


楽家・教育者。

総合的なアプローチで音楽の力を伸ばす指導方法によって国際的に注目される。


1992年から2012年までノースカロライナ大学芸術学部の音楽科教授を務め、その後2012年から2016年までは、ボルティモアのピーボディ音楽院で音楽における起業家精神の講座で教鞭を執った。


本書は2009年にオックスフォード大学出版局より刊行され、多くの演奏家たちの圧倒的支持を得て同社音楽書部門のベストセラーとなった。


現在は、国際的な講演活動のほか、音楽家にかかわりの深いトピックについての執筆活動を精力的に行っている。

■第III部監修者について
古屋 晋一(ふるや・しんいち)


ソニーコンピュータサイエンス研究所(SONY CSL)リサーチャー、上智大学特任准教授、ハノーファー音楽演劇大学客員教授京都市立芸術大学東京音楽大学エリザベト音楽大学講師。


アンドーヴァー・エデュケーターズ公認講師、大阪大学基礎工学部、人間科学研究科を経て、医学系研究科にて博士(医学)を取得。

ミネソタ大学神経科学部、ハノーファー音楽演劇大学音楽生理学・音楽家医学研究所、上智大学にて勤務した後、現職。


研究上の受賞歴に、ドイツ研究振興会ハイゼンベルグフェローシップフンボルト財団ポストドクトラル・フェローシップ文部科学省卓越研究員、日本学術振興会海外特別研究員など。


ピアノ演奏上の受賞歴に、日本クラシック音楽コンクール全国大会入選、KOBE国際音楽コンクール入賞など。


著書に『ピアニストの脳を科学する』(春秋社、2012年)、訳書に『ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと』(春秋社、2006年)がある。

 

■訳者について
藤村 奈緒美(ふじむら・なおみ)


1973年生まれ。
東京大学文学部言語文化学科卒。
司書職を経て翻訳家となる。


中学・高校では吹奏楽部に所属し、大学入学後は趣味で声楽を習う。
主な訳書に『世界の最も美しい大学』(エクスナレッジ、2016年)、『フィリップ・グラス自伝 音楽のない言葉』(ヤマハミュージックメディア、2016年)、『世界の夢の本屋さんに聞いた素敵な話』(エクスナレッジ、2017年)などがある。

 

欧米の音大生が読んでいる“一生使える音楽家の教科書"!
楽器やプロ・アマを問わず、声楽家を含むすべての演奏家のために。
演奏家・教育者として30年以上にわたるキャリアを持つ著者が、最新の研究と豊富な経験から得た知見を余すところなく盛り込んだガイドブック。
(第III部監修:古屋晋一) 

Amazonの商品紹介ページより引用させていただきました)

 

 

 

【3冊目】「ヴァイオリンBasics」サイモン・フィッシャー著

 

こちらの本は、

「バイオリンの演奏のテクニック」の習得方法が、詳細に書かれています。

 

著者のサイモン・フィッシャー氏は、

多くの一流バイオリニストを輩出したジュリアード音楽院の名教授として知られているドロシー・ディレイ教授の元で学んだバイオリニストです。

 

ディレイ教授の「合理的な練習法」が盛り込まれている有益な本です。

 

写真も多数掲載されていますので初心者の方にもわかりやすいです。

 

「弓の持ち方」などを知りたい初心者の方から、様々なテクニックを習得したい中級者以上の方まで、幅広い層の方に役立つ本です。

 

 

f:id:miketta-violinista:20210801185712j:plain

 

出版社:音楽之友社

発売日:2016年9月23日

大型本:239ページ

 

こんな方におすすめ

 

  • 楽器の構え方や、弓の持ち方などは習得していて、ボウイングや左手のテクニックのさらなるレベルアップを目指している方
  • 「移弦」や「シフティング」、「重音」など、特に強化したい項目に的を絞って集中的に練習したい方
  • 弓の正しい持ち方や、真っ直ぐに弾くボウイングなど、基本からもう一度確認したい

 

「楽器の構え方」については、この本には書かれていませんのでご注意くださいませ!

 

こんな時に読むと役に立つ

 

  •  曲の中に出てきた、自身の苦手な箇所を取り出して、そこに使われているテクニックを集中的に練習したいとき
  • エチュードよりも短い練習課題を使って、ひとつの項目を集中的に練習したいとき

 

ざっくり内容をご紹介

 この本は、

「A」から「G」の7つのパートで構成されています。

 

  • 右腕と右手
  • 音をつくる
  • 左手
  • シフト
  • 音程
  • ヴィブラート

 

「弓の持ち方」から始まり、

「真っ直ぐに弓を動かす練習方法」

「音」の作り方

「様々なボウイングのパターン」

「ポジション移動」

「ヴィブラート」

 

などを習得するための練習方法が、細かく解説されています。

 

写真が多いので、とてもわかりやすいです。

 

 

この本の少々残念な点は、

 

  •  大型の本ですので、外出するときに持ち歩いてスキマ時間に読む、という使い方は、少々難しいかな…という感じです。
  • ある程度弾き方が分かっている人でないと、ひとりで説明を読んで課題を練習するのは難しい
  • 他の一般の本に比べて、価格が少々高いこと

 

しかし、

実際にレッスンに何十回も通うだけでこれらのすべてを身につけようとすると、お金だけでなく膨大な時間もかかってしまいますので、コストパフォーマンスはかなり良いのではないかと思いました。

 

レッスンですでに習ったものの、どうしても「自身にとって苦手なこと」が出てきてしまったときに、もう一度ひとりで復習してみる、という使い方をすると効率がいいです!

 

f:id:miketta-violinista:20210801223308j:plain

 

 

この本の気に入っているところは、

 

  • さまざまなテクニックが網羅されているところ
  • 写真が豊富でわかりやすいこと
  • 「右手(ボウイング)に関するテクニック」と「左手に関するテクニック」が分けて書かれていて、項目ごとに「短いながらも合理的な練習課題」が用意されているところ

 

折に触れて、自身の苦手な項目を何度も繰り返し練習して強化していくことが大切ですね。

 

 

興味をもたれた方は、チェックしてみてくださいね!👇

(少々高価な本ですが、Amazonのページから、「試し読み」ができますので、じっくり検討できます)

 

 

 

 

 商品の説明
■ 内容(「BOOK」データベースより)


どのレベルの奏者にも対応。

一つの練習で一つの要素をクリア。

最短の時間で効率よくテクニック習得。

本書の練習の組み合わせで、いつの間にか上達!

目標は、自由な音楽づくり。

 

■ 著者について

 

サイモン・フィッシャー


イギリスのヴァイオリニストで教育者。

ロンドンでイアン・ガラミアン、NYでドロシー・ディレイに師事。

 

1981年にロンドン・ギルドホール・スクール・オブ・ミュージックに入り、学生の頃からジュニア・コースで教えていた。

 

卒業後、イギリス各地の名門音楽学校に招かれ教師を歴任。

自身の演奏活動も行っている。

 

 

■ 翻訳者について

 

木村恭子(きむら きょうこ)


ヴァイオリニスト。

桐朋女子高等学校音楽科在学中に全日本学生音楽コンクール全国1位。

卒業後、英国ギルドホール音楽院へ留学。

同音楽院にてゴールドメダル及びコンサート、リサイタル、ディプロマを授与される。

カール・フレッシュ、ロドルフォ・リピツァー、モントリオールなどの国際コンクール入賞。

鷲見三郎、辰巳明子、故イフラ ニーマンの各氏に師事。

1996年より弦楽四重奏団「オブリオン・カルテット」の第1ヴァイオリン奏者をつとめ、ベートーヴェン弦楽四重奏曲全17曲の演奏を達成。

リゾートセミナー in ゆうばり(旧トマム)、かさまヴァイオリンスクールの講師として招聘されている。

桐朋学園子供のための音楽教室昭和音楽大学講師。

 

 

◆勅使河原 真実(てしがわら まみ)


桐朋学園大学附属子供のための音楽教室にて6歳よりヴァイオリンを始める。

桐朋女子高等学校音楽科を経て桐朋学園大学音楽学部卒業。

同大学研究科を修了。

鷲見三郎、辰巳明子、ゲルハルト・ボッセ各氏に師事。

渡欧後、イフラー・ニーマン、ヘルマン・クレッバース各氏に師事。

大学在学中よりソロ、室内楽、オーケストラ、現代音楽の初演、ポップス、ジャズまで幅広い演奏活動を行う。

日本学生ヴァイオリン・コンクール審査員長ほか多くのジュニア・コンクールの審査員を務めるほか、講師として内外のマスタークラスに招聘されている。

 

桐朋学園大学附属子供のための音楽教室洗足学園音楽大学講師。アモローソ音楽院主宰。

Amazonの商品紹介ページより引用させていただきました)

 

 

 

さいごに 

 

f:id:miketta-violinista:20210801184643j:plain

 

 

これらの本の実際の使い方は?

 

数あるバイオリン奏法、練習法の解説本の中から、個人的にとくに役に立った3冊を選んでご紹介いたしましたが、いかがでしたか?

 

こういった解説本は、常にご自身の手元に置いておき、 

  • 何か疑問に思ってもすぐに先生に聞けない場合
  • あえて基本にもう一度立ち戻って、基礎をがっちり固めてさらなる技術向上を目指したい
  • 苦手なテクニックを克服したい

 

という時などに、何度も読み返してみると、また新たな発見が出来て楽しいです♪

  

 

これらの本を読んでよかったこと、役に立ったことは?

 

  • レッスンで習ったことを、もう一度復習するときにも役に立つ
  • 自分の「苦手とするテクニック」だけを取り出して練習したいときに便利
  • 「さまざまな方法」がある、ということを知っておくと、のちのち色々な場面で応用できるようになる

 

 

まず、レッスンで先生から教わったことを素直に聞いて練習し、実践していく事が大切です。

 

しかし、時には「受け身」で習うだけでなく、自ら積極的にさまざまな「方法」や「知識」を吸収し、掘り下げながら練習していくと、さらに上達できます。

 

バイオリンを長年続けていると、

この先たくさん「先生に言われた方法とは違うこと」に出会います。

 

しかし、どんなことでも「方法」はひとつだけではないですので、言われたことを否定せず実践しながら、本に書かれたことも知識として知っておき、だんだんに応用していけるようになると良いのではなかと、経験的に思います。

 

 

それでは、

これからも楽しくバイオリンを続けて、「きのうの自分」よりも、さらなる上を目指していってくださいませ!

(*'▽')

 

ご紹介した解説本【3冊】と、バイオリン体操の本【1冊】のリンク集

【1冊目】

 

 

【2冊目】

 

 

【3冊目】

 

 

 

「演奏法の解説本」ではありませんが… こちらもおすすめです 👇

  • 理学療法で身体から変える バイオリン体操】

f:id:miketta-violinista:20210801184230j:plain

 

出版社: ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス

発売日:2019年5月25日

単行本:96ページ

 

個人的には、「ケガや故障の防止」のために、ウォーミングアップ時の「ストレッチ運動」として取り入れています ♪ 

 

商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
筋肉と運動のスペシャリストである理学療法士が、バイオリニストの演奏フォームを科学的に分析。より優れたパフォーマンスを実現するための、理にかなった取り組みやすい体操をトータルに展開。演奏会前の極度の緊張緩和や、ハードな練習による痛みのケアにも対応。


■著者について
高野 賢一郎(たかの・けんいちろう)


一般社団法人 産業理学療法研究会会長。

理学療法士、作業管理士。


日本理学療法士協会、産業理学療法研究会、日本職業災害医学会、産業保健人間工学会、日本産業衛生学会、生活習慣病認知行動療法研究会、所属。


主な執筆:「産業理学療法」(理学療法概論・2018年)、「日本のこれからと理学療法 企業で働く理学療法士」(理学療法学・42巻4号)、「産業理学療法の展開」(総合リハビリテーション医学書院)、「勤労者における職種別の肩こりや腰痛の実態と職種別体操の効果」(日本職業災害医学会会誌・第62巻第1号)など。

 

■監修者について
増田 直子(ますだ・なおこ)


バイオリニスト。4歳よりバイオリンを始める。
黒田徳太郎、西村順吉、小栗まち絵の各氏に師事。相愛大学音楽学部、近畿大学法学部卒業。


現在は、ヤマハ大人の音楽レッスンにて大阪市内を中心に後進の指導にあたる。地元枚方をはじめ、大阪や京都などで、弦楽アンサンブルなどの演奏活動を行う。
一男三女の母。

 

演奏レベルをグングン上げる、理学療法士考案のカンタン体操!

筋肉と運動のスペシャリストである理学療法士が、バイオリニストの演奏フォームを科学的に分析。
より優れたパフォーマンスを実現するための、理にかなったシンプル体操をトータルに展開。
演奏会前の極度の緊張緩和や、ハードな練習による痛みのケアにも対応!

 

■ 目次
第1章 演奏前の準備体操
第2章 演奏中のブレイク体操
第3章 演奏後のケア体操
第4章 カンタン筋力アップ
第5章 有酸素運動
第6章 バランス運動
第7章 感覚アップ運動

Amazon商品紹介ページより引用させていただきました)

 

興味のある方は、こちらもぜひチェックしてみてくださいね 👇

 

 

 

  

 

その他【音楽関連記事】は、

こちらからご覧になれます  👇 

miketta-violinista.hatenablog.com

 

 

miketta-violinista.hatenablog.com

 

 

 

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。