【オーブントースターで時短】タラのヴィチェンツァ風作り方&ヴィチェンツァの街のプチ観光案内
「バッカラ(干しだら)のヴィチェンツァ風」というお料理を、手軽に手に入る「生ダラ」を使って、オーブントースターで簡単に作ってみました。
本当は、干しだら(バッカラ)を、2~3日水につけて戻し、さらにその後、牛乳、チーズ、玉ねぎ、にんにく、オリーブオイルなどを加えて、何時間もコトコト煮込んで作る、美味しいけれど、とても時間のかかるお料理なのですが、「生ダラ」を使って簡略化しました。
「ヴィチェンツァ風」などと書いて、ヴィチェンツァの友人達に知れたら、オーブントースターで?そんなの邪道だ!と、𠮟られそうですが…(^^;)
まあ、細かい所は、勘弁してもらうことにいたしましょう!
こちらが、「生ダラ」を使った、即席?バッカラ・アッラ・ジャッポネーゼ?!(日本風バッカラ?)です。
下記の写真のお料理が、本家本元の「干しだら」から作られた「ヴィチェンツァ風バッカラ」です。
トウモロコシの粉で作る「ポレンタ」と一緒に頂くことが多いです。
「La grande cucina di VICENZA」P.71より引用
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バッカラとは?
タラを長期間保存するために、内臓を取り除き、塩漬けにして、その後数カ月間乾燥させます。
そしてさらに、1年間ほど熟成させたものが、バッカラです。
塩漬けにされていますので、戻す時には、何度か水を取り替えながら塩抜きしないと、そのままでは食べられません。
(この塩抜きに手間がかかりますので、イタリアの食料品のお店などでは、水で戻したものも購入できます)
イタリアなどのカトリックの国では、復活祭(イースター)の前の40日間、肉を断つ習慣があったため、魚料理をよく食べていました。
「干しだら」もよく使われる食材です。
北イタリアのヴィチェンツァの郷土料理では、塩漬けの「バッカラ」ではなく、
「ストッカフィッソ」と呼ばれる、塩漬けせずに乾燥させた「干しだら」を使っています。
しかし、この干しだら料理のことを、ヴェネト地方の方言で「バカラ・アラ・ヴィセンティーナ」と呼ばれているので、「ストッカフィッソ・ヴィチェンツァ風」ではなく「バッカラ・ヴィチェンツァ風」として親しまれています。
ポレンタとは?
北イタリアでは、粗挽きのトウモロコシの粉(コーンミール)を、沸騰したお湯の中に入れてかき混ぜながら煮て作ります。
ただ火にかけて混ぜるだけなのですが、お鍋の近くに張り付いて1時間くらいかき混ぜなくてはならないので、結構大変です!(^▽^;)
「La grande cucina di VICENZA」より引用
ヴィチェンツァの位置するヴェネト地方では、黄色いポレンタだけでなく、白いトウモロコシから作られた、真っ白なポレンタもあります。
作りたては、やわらかいですが、残ってしまった時には、焼いて肉料理や魚料理に添えられたりします。
「La grande cucina di VICENZA」より引用
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【材料】(2人分)
- 生ダラ 2切れ
- 薄力粉 適宜
- 塩、コショウ 少々
- にんにく(みじん切り) 1片
- 白ワイン 大さじ2杯
- 牛乳 大さじ3杯
- モッツァレッラ・チーズ(溶けるチーズ ) 適宜
- オリーブオイル 大さじ2杯
- パセリ 適宜
【作り方】
①生ダラに塩コショウを軽くふっておきます。
②薄力粉を軽くまぶします。
③鍋に湯を沸かして、沸騰したら、薄力粉をまぶしたタラをさっと湯にくぐらせて、表面が白くなったらお皿に上げておきます。
④オーブン用の耐熱皿にオリーブオイル(またはサラダオイル)を塗っておきます。
⑤小鍋にオリーブオイル、パセリのみじん切り、にんにくのみじん切り、白ワインを入れて火にかけます。
⑥先ほどオイルを塗っておいた耐熱皿に、タラを並べて、小鍋に作っておいたソースをかけます。
⑦牛乳も加えます。
⑧モッツァレッラ・チーズを小さく切ってのせます。
⑨オーブントースターで7~8分焼いて、表面にうっすらきつね色焼き色がついたら出来上がりです。
「ポレンタ」は無いですので、日本風?の盛り付け方にいたしました。
バゲットや、軽くトーストしたパンなどを添えて頂くのもおすすめです。
それでは、いただきま~す!
Buon appetito!
北イタリア ヴィチェンツァの街をちょっぴりご紹介
郷土料理ヴィチェンツァ風バッカラの故郷「ヴィチェンツァ」の街を、ちょっぴりご紹介いたします!
ヴェネツィアとヴェローナの間に位置する北イタリア、ヴェネト州の街ヴィチェンツァ。
個人的には、以前7年間ほど住んでいたこともあり、なつかしの「第2の故郷?」のような思い出深い街です。
鉄道で、ヴェネツィアから約1時間くらいで到着します。
鉄道駅を背にして、10分ほどずんずん真っ直ぐ進んで行くと、チェントロ(中心街)に到着します。
メインストリートの、Corso Palladio(パッラーディオ通り)を通ってさらに行くと、街の中心の大きな広場、Piazza dei Signori があります。
ここは、毎週メルカート(市)が立ったり、街の人の憩いの場でもある、大きくて、とても美しい広場です。
下記の写真は、Teatro Olimpico(オリンピコ劇場)です。
古代ローマの半円形野外劇場の野外劇場を模した木造の、世界で初めて建てられた「屋内劇場」です。
13世紀に建てられたお城の庭に、1579年アンドレア・パッラーディオの設計で建設が始められました。
完成前に、パッラーディオは亡くなってしまいましたが、パッラーディオの弟子のスカモツッツィに引き継がれて、1585年3月に完成しました。
舞台中央の凱旋門の中には、古代ギリシアのテーバイの風景が遠近法で描かれています。
劇場内部の天井には、「空」が描かれています。
ご旅行などで、ヴィチェンツァに行かれる機会がありましたら、ぜひ、この美しい劇場の中も見学してみてくださいね!
詳細は、トリップ・アドバイザーのページをご覧くださいませ。
(注:現在、コロナ禍のため、見学、公演等は、休業中です)
【おまけ】 ヴィチェンツァのイチオシ おすすめジェラート屋さん
オリンピコ劇場からほど近いところにある、ジェラート屋さん「Brustolon」(ブルストロン)は、ヴィチェンツァっ子の間では、知らない人がいないというほど有名な老舗のジェラート屋さんです。
3食 これを食べたい~!と思ってしまうくらい美味しいジェラートです♡
Gerateria Brustolon
住所:Contra Pusteria 23, 36100 Vicenza (VI)
TEL: +39 0444 321816
「Gelateria Brustolon」地図
ご旅行などでお出かけの際に、よろしければ立ち寄ってみてくださいね。
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世界中のコロナ禍が、一日も早く収束しますように!切に願っております。
最後までお読みくださりありがとうございました。