イタリアのすすめ

イタリアについてのあれこれを書き綴ったブログです。時々本業のクラシック音楽についても語ります。どうぞよろしくお願いいたします。

【オーブントースターで時短】タラのヴィチェンツァ風作り方&ヴィチェンツァの街のプチ観光案内

 

「バッカラ(干しだら)のヴィチェンツァ風」というお料理を、手軽に手に入る「生ダラ」を使って、オーブントースターで簡単に作ってみました。

 

本当は、干しだら(バッカラ)を、2~3日水につけて戻し、さらにその後、牛乳、チーズ、玉ねぎ、にんにく、オリーブオイルなどを加えて、何時間もコトコト煮込んで作る、美味しいけれど、とても時間のかかるお料理なのですが、「生ダラ」を使って簡略化しました。

 

ヴィチェンツァ風」などと書いて、ヴィチェンツァの友人達に知れたら、オーブントースターで?そんなの邪道だ!と、𠮟られそうですが…(^^;)

まあ、細かい所は、勘弁してもらうことにいたしましょう!

 

 

こちらが、「生ダラ」を使った、即席?バッカラ・アッラ・ジャッポネーゼ?!(日本風バッカラ?)です。

 

f:id:miketta-violinista:20210311102201j:plain

 

 

下記の写真のお料理が、本家本元の「干しだら」から作られた「ヴィチェンツァ風バッカラ」です。

 

トウモロコシの粉で作る「ポレンタ」と一緒に頂くことが多いです。

 

「La grande cucina di VICENZA」P.71より引用

f:id:miketta-violinista:20210312111313j:plain

 

 

 

スポンサーリンク

 

 

 

 

 

 

バッカラとは?

タラを長期間保存するために、内臓を取り除き、塩漬けにして、その後数カ月間乾燥させます。

そしてさらに、1年間ほど熟成させたものが、バッカラです。

 

f:id:miketta-violinista:20210312113341j:plain

 

塩漬けにされていますので、戻す時には、何度か水を取り替えながら塩抜きしないと、そのままでは食べられません。

 

(この塩抜きに手間がかかりますので、イタリアの食料品のお店などでは、水で戻したものも購入できます)

 

イタリアなどのカトリックの国では、復活祭(イースター)の前の40日間、肉を断つ習慣があったため、魚料理をよく食べていました。

 

「干しだら」もよく使われる食材です。

 

北イタリアのヴィチェンツァの郷土料理では、塩漬けの「バッカラ」ではなく、

「ストッカフィッソ」と呼ばれる、塩漬けせずに乾燥させた「干しだら」を使っています。

 

しかし、この干しだら料理のことを、ヴェネト地方の方言で「バカラ・アラ・ヴィセンティーナ」と呼ばれているので、「ストッカフィッソ・ヴィチェンツァ風」ではなく「バッカラヴィチェンツァ風」として親しまれています。

 

ポレンタとは?

北イタリアでは、粗挽きのトウモロコシの粉(コーンミール)を、沸騰したお湯の中に入れてかき混ぜながら煮て作ります。

 

ただ火にかけて混ぜるだけなのですが、お鍋の近くに張り付いて1時間くらいかき混ぜなくてはならないので、結構大変です!(^▽^;)

 

「La grande cucina di VICENZA」より引用

f:id:miketta-violinista:20210312165920j:plain

ポレンタ


 

ヴィチェンツァの位置するヴェネト地方では、黄色いポレンタだけでなく、白いトウモロコシから作られた、真っ白なポレンタもあります。

 

作りたては、やわらかいですが、残ってしまった時には、焼いて肉料理や魚料理に添えられたりします。 

 

「La grande cucina di VICENZA」より引用

f:id:miketta-violinista:20210312165942j:plain

焼きポレンタ


  

 

スポンサーリンク

 

 

 

 

【材料】(2人分)

  • 生ダラ                     2切れ           
  • 薄力粉                     適宜
  • 塩、コショウ                  少々
  • にんにく(みじん切り)             1片
  • 白ワイン                    大さじ2杯
  • 牛乳                      大さじ3杯
  • モッツァレッラ・チーズ(溶けるチーズ )       適宜
  • オリーブオイル                 大さじ2杯
  • パセリ                     適宜

 

【作り方】

 ①生ダラに塩コショウを軽くふっておきます。

 

f:id:miketta-violinista:20210311102454j:plain

 

f:id:miketta-violinista:20210311102516j:plain

 

 ②薄力粉を軽くまぶします。

 

f:id:miketta-violinista:20210311102536j:plain

 

 ③鍋に湯を沸かして、沸騰したら、薄力粉をまぶしたタラをさっと湯にくぐらせて、表面が白くなったらお皿に上げておきます。

 

f:id:miketta-violinista:20210311102838j:plain

 

 ④オーブン用の耐熱皿にオリーブオイル(またはサラダオイル)を塗っておきます。

 

f:id:miketta-violinista:20210311102857j:plain

 

 ⑤小鍋にオリーブオイル、パセリのみじん切り、にんにくのみじん切り、白ワインを入れて火にかけます。

 

f:id:miketta-violinista:20210311102914j:plain

 

f:id:miketta-violinista:20210311102935j:plain

 

 ⑥先ほどオイルを塗っておいた耐熱皿に、タラを並べて、小鍋に作っておいたソースをかけます。

 

f:id:miketta-violinista:20210311102950j:plain

 

⑦牛乳も加えます。 

 

f:id:miketta-violinista:20210311103231j:plain

 

 ⑧モッツァレッラ・チーズを小さく切ってのせます。

 

f:id:miketta-violinista:20210311103256j:plain

 

 ⑨オーブントースターで7~8分焼いて、表面にうっすらきつね色焼き色がついたら出来上がりです。

 

f:id:miketta-violinista:20210311103316j:plain

 

 

「ポレンタ」は無いですので、日本風?の盛り付け方にいたしました。

 

バゲットや、軽くトーストしたパンなどを添えて頂くのもおすすめです。

 

f:id:miketta-violinista:20210311103345j:plain

 

それでは、いただきま~す!

Buon appetito!

  

北イタリア ヴィチェンツァの街をちょっぴりご紹介

郷土料理ヴィチェンツァ風バッカラの故郷「ヴィチェンツァ」の街を、ちょっぴりご紹介いたします!

 

 ヴェネツィアヴェローナの間に位置する北イタリア、ヴェネト州の街ヴィチェンツァ

 

個人的には、以前7年間ほど住んでいたこともあり、なつかしの「第2の故郷?」のような思い出深い街です。

 

鉄道で、ヴェネツィアから約1時間くらいで到着します。

f:id:miketta-violinista:20210312123357j:plain

vicenza の鉄道駅

 

鉄道駅を背にして、10分ほどずんずん真っ直ぐ進んで行くと、チェントロ(中心街)に到着します。

 

メインストリートの、Corso Palladio(パッラーディオ通り)を通ってさらに行くと、街の中心の大きな広場、Piazza dei Signori があります。

 

ここは、毎週メルカート(市)が立ったり、街の人の憩いの場でもある、大きくて、とても美しい広場です。

 

f:id:miketta-violinista:20210312124110j:plain

f:id:miketta-violinista:20210312123433j:plain

街の中心 Piazza sei Signori

画面の奥にある柱のてっぺんの、羽根のついたライオン像が

Veneziaの統治下だった頃の時代をしのばせます

 

 

f:id:miketta-violinista:20210312123630j:plain

Piazza dei Signori

 

 

下記の写真は、Teatro Olimpico(オリンピコ劇場)です。

 

古代ローマの半円形野外劇場の野外劇場を模した木造の、世界で初めて建てられた「屋内劇場」です。

 

13世紀に建てられたお城の庭に、1579年アンドレア・パッラーディオの設計で建設が始められました。

完成前に、パッラーディオは亡くなってしまいましたが、パッラーディオの弟子のスカモツッツィに引き継がれて、1585年3月に完成しました。

 

f:id:miketta-violinista:20210312123803j:plain

建築家アンドレア・パッラーディオ 作 

Teatro Olimpico(オリンピコ劇場)

 

舞台中央の凱旋門の中には、古代ギリシアのテーバイの風景が遠近法で描かれています。

f:id:miketta-violinista:20210312124039j:plain

テアトロ オリンピコ 内部

 

劇場内部の天井には、「空」が描かれています。 

 

f:id:miketta-violinista:20210312155057j:plain

 

ご旅行などで、ヴィチェンツァに行かれる機会がありましたら、ぜひ、この美しい劇場の中も見学してみてくださいね!

 

 

詳細は、トリップ・アドバイザーのページをご覧くださいませ。

注:現在、コロナ禍のため、見学、公演等は、休業中です

www.tripadvisor.jp

 

 

【おまけ】 ヴィチェンツァのイチオシ おすすめジェラート屋さん

オリンピコ劇場からほど近いところにある、ジェラート屋さん「Brustolon」(ブルストロン)は、ヴィチェンツァっ子の間では、知らない人がいないというほど有名な老舗のジェラート屋さんです。

 

f:id:miketta-violinista:20210312160151j:plain

 

f:id:miketta-violinista:20210312160207j:plain

私のおすすめは、Noci(くるみ)とPesca(桃)

本当の果物を使って作られています!


3食 これを食べたい~!と思ってしまうくらい美味しいジェラートです♡

f:id:miketta-violinista:20210312160648j:plain

店内で、こんなフルーツ山盛り?のパフェも頂けます♡

他にも種類はたくさんあって、パフェは大体 7ユーロ前後です。

 

Gerateria Brustolon

住所:Contra Pusteria 23, 36100 Vicenza (VI)

TEL: +39 0444 321816

 

「Gelateria Brustolon」地図

f:id:miketta-violinista:20210312164030p:plain


ご旅行などでお出かけの際に、よろしければ立ち寄ってみてくださいね。

 

 

 

関連記事

miketta-violinista.hatenablog.com

 

miketta-violinista.hatenablog.com

 

miketta-violinista.hatenablog.com

 

 

世界中のコロナ禍が、一日も早く収束しますように!切に願っております。

 

 最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

 

 

hb.afl.rakuten.co.jp

 

hb.afl.rakuten.co.jp