コトレッタ・アッラ・ミラネーゼ(ミラノ風カツレツ)作り方&シュニッツェルとの違いは?
本日は、日本でもお馴染みのイタリア料理「ミラノ風カツレツ」をご紹介いたします。
日本の「トンカツ」と似ていますが、ちょっと違った部分もありますので、その点についても少し触れながら、レシピと一緒にご紹介したいと思います。
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ミラノの伝統料理コトレッタとは、どんなもの?
ミラノ風カツレツは、もともと「骨付きの仔牛肉のリブロース(コストレッタ)」を使って作られていました。
日本人の私など、ミラノ風カツレツと聞くと「薄くて平べったい大きなサイズのカツレツ」を真っ先に思い浮かべてしまいますが、本家本元の物?は、ちょっと違ったものだったのです。
ちなみに、「骨付きではないカツレツ」の方は、Cotoletta(コトレッタ)と呼ばれています。ちゃんと分類されているのですね?!(細かっ!)
このレシピ発祥の地ミラノでは、Costoletta(コストレッタ)と呼ばれている「骨付きカツレツ」を、昔ながらの伝統的なレシピで出すレストランが今でもあります。
ミラノ市では、市公認のご当地料理を、「Denominazione Comunale」と呼び、この公認料理のひとつであるミラノ風カツレツの公式の名称は、「Costoletta alla milanese(コストレッタ・アッラ・ミラネーゼ)」と呼ばれています。
なにやら厳格な感じですね! (゚Д゚;)
イタリアワインのラベルなどにも、
D.O.C.(Denominazione di Origine Controllata :原産地認定)とか、
D.O.C.G.(Denominazione di Origine Controllata e Garantita:こちらは”保証付き”原産地認定)
など書かれているものを目にされたことがある方も多いのではないでしょうか?
一見、大雑把に見えるイタリアの方々(失礼!)も、こういう細かいところに、けっこうこだわりをもっていて驚かされることが多いです。(^^;)
ミラノ風カツレツから、少々話がそれてしまい失礼しました。
ヨーロッパ各地に広まった、ミラノ風カツレツ
その後、フランスでも「カツレツ」は人気を集め、アレンジされて、骨付き肉ではない肉をバターを使って揚げ焼きにするカツレツが作られるようになりました。
ウイーン風カツレツ(Wiener Schnitzel)も、このミラノ風カツレツが起源で、15~16世紀頃ウイーンに伝わったと言われています。
その他、諸説あって、
あのヨハン・シュトラウス作曲の「ラデツキー・マーチ」でお馴染み、ラデツキー元帥が、1800年代半ば頃、北イタリアの独立運動鎮圧のためイタリアに向かい、その後ミラノから持ち帰った「コストレッタ」が、「シュニッツェル」としてウイーンで広まったとも言われています。
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Cotoletta alla milanese【材料】(2人分)
- 牛肉薄切り(本家本元では仔牛肉を使用) 200g
- 卵 1個
- パン粉 適宜
- 塩、コショウ 少々
- レモン 1個
- バター(お好みで) 適宜
- サラダオイル 適宜
【作り方】
①パン粉をフードプロセッサーなどで細かくしておきます。
②肉に、軽く塩コショウしておきます。
(今回は、牛肉の薄切り肉を使いましたが、豚カツ用の厚めの豚肉を使う場合には、肉叩きなどでたたいて薄くのばしておきます)
③溶き卵に肉をつけます。
(イタリアのフライ 料理では、小麦粉をまぶさず直接溶き卵をつけてしまいます。)
④パン粉をつけます。
⑤バターとサラダオイル(またはオリーブオイル)をフライパンの底から1cm くらいまで入れ、火にかけます。
⑥フライパンの油が充分熱くなったら、肉を入れ揚げ焼きにします。
⑦両面がきつね色に焼けたら、キッチンペーパーを敷いた皿に取ります。
お皿に盛り付けて、レモン汁をぎゅっと搾って、アツアツのうちにいただきま~す!
そういえば、
イタリアには日本のとんかつソースのような調味料は無く、フライには「塩」と「レモン汁」をかけて頂くのがポピュラーなのですが…
美味しいものに目がないイタリアの友人達は、
日本に演奏旅行などで来た時に、焼きそばやお好み焼きの「ソース」のおいしさを知ってしまい、今では揚げ物にレモンだけでなく「日本のソース」をかける友人も多くなりました! (*^▽^*)
さいごに
「ミラノ風カツレツ」は、日本の「トンカツ」よりも薄いお肉で作りますので、火の通りも早く、少ない量の揚げ油で出来ますので、いつもの「揚げ物」を作るよりもハードルが低く気軽に作れますよ。(*'▽')
薄いお肉に軽く塩コショウして、小麦粉を薄くまぶし、溶き卵、パン粉の順に軽くまぶしつけて、「揚げ焼き」するだけでOK。
ビールやワインのお供にも最高です!
簡単に出来ますので、よろしければぜひお試しくださいませ。
それでは、いただきま~す!
Buon appetito!
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最後までお読みくださりありがとうございました。
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