初心者でも楽しく多読ができる!失敗しない洋書の選び方&初級用おすすめ本【3選】
外国語の上達のために、洋書の多読に挑戦しよう!と思ったとき、
「まず最初の1冊にどんな本を選んだらいいのかな?」
と、迷ってしまうことはありませんか?
最近は、ネットショップで洋書も簡単に手に入れられるようになり、とても便利になりましたね。
一方、難易度もちょうどよくて、しかも自分の好みにもピッタリ合った1冊を見つけるのは、なかなか難しい… と思われている方も多いのではないでしょうか? (^^;)
それに、洋書は一般的な日本語の本にくらべると価格が少々高いものも多いので、本選びで失敗したくないですよね!
以前は私も、
「どんな本が今の自分のレベルに合っているのかな?」
「まちがえて難しすぎる本を選んで、最後まで読めないといやだなぁ…」
などなど…
本選びに失敗したくないという思いが先に立ち、購入する時いつも慎重になりがちで、時間もかかっていました。
そこで今回は、
- 失敗しない洋書の選び方
- 初めて洋書に挑戦する人にも楽しく読めるおすすめ本
をご紹介いたします。
よろしければ、参考になさってくださいませ。
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洋書の多読って、まず何から始めればいいの?
私が多読に挑戦してみようと思った時に、まずは、
- 「自分にあったレベルの本を選ぶ方法」
- 「何冊くらい読むと効果が実感できるのか」
などを知りたいと思い、下記の2冊の本を参考にしました。
1冊目はこちらの本です。👇
伊藤サム著
「英語はやさしくたくさん」
「やさしい英語」を「たくさん」聞いたり読んだりすることの大切さについて書かれています。
こちらの本には、洋書を読むこと以外にも、リスニングやライティングなど「英語上達のコツ」がいろいろと書かれていますので、折にふれて時々読み返しています。
さわりの部分を少しご紹介すると…
上達したい人は、英語を英語のまま受け入れ、英語に体当たりする決意をすることが必要だと思います。
(P.5 「はじめに」より引用)
ジャパンタイムズで私が新人記者に特訓をする場合、相手が英検1級を持っていても最初は200語レベルから始めています。
(中略)
中学1年レベルの入門読本(This is a pen. レベルの短文が並んでいる英米小学生用絵本)も用意してあるのです。
大人にとっては退屈な内容ですが、伸びが速い記者ほど「読んでみたら面白かった」と言います。
やさしいことでも没入できる人は、いったん幼児のころのしなやかな心に戻って言語を吸収できるのかなと思います。
(P.19-20 より引用)
すでに英検1級をもっている新人記者に、中学1年レベルの本から特訓?!(゚Д゚;) というのは驚きでしたが、とても興味深い学習法ですね!
日本で長いこと行われていた英語の勉強スタイルは、訳読式の「難しく、少し」でした。
これを続けてきて、伸び悩んでいませんか? そういう人は今こそ、「やさしくたくさん」に転換すべきときです。
やさしい教材に大量に接すれば接するほど脳に与える刺激は大きく、効果バツグンなのです。
プライドを捨て、今一度基礎に戻ってみてください。
実はそれこそが、英語習熟への一番の早道なのです!
(Amazonのページより引用)
誰にとっても、ときどき「基本」に戻ってみることは、とても大切なのだなと痛感しました。
この「やさしくたくさん」という方法は、
英語に限らず他の外国語にも応用できるのでは?と思い、以前イタリア語の本の多読でも試してみたところ、ほんとうに効果絶大でした!
(あくまでも、個人的な感想ですが)
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
伊藤/サム
群馬県出身。父親は米国生まれの日系二世。
高校時代にアメリカへ、大学時代にイギリスのロンドン大学に留学。
一橋大学卒業、在学中に英検1級合格者総代に。
雑誌への寄稿も多くあり、多様なメディアに関わるバイリンガル・ジャーナリストとして活躍中
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
(Amazonのページより引用)
そして、「洋書多読」を始める前に読んで、参考になったもう1冊の本がこちらです。👇
なかなかこ著
「マジカルチャプター・ブックガイド」
この本には、
- 初心者でも、途中で挫折せずに楽しめる洋書の選び方
- 初級用でも充実した内容の本を選ぶには?
- レベル別のブックガイド
- 4つの物語の一部を使って、実際に洋書をどうやって読み進めていけばよいか
などが書かれていて、洋書に慣れていなかった頃に読んで、とても参考になった本です。
中学2年生くらいの英語力があれば読める作品が4つ紹介されています。
- Jim Benton 著「Lunch walks among us」
- John Peterson 著「The Littles」
- Roald Dahl 著「The Magic Finger」
- Jacqueline Wilson 著「Lizzie Zipmouth」
上記の4作品(一部分)が、それぞれ実践的な読み方の解説付きで紹介されています。
(単語は中学2年生用の教科書には出てこないものも含まれていますが、注が付いているので、スラスラ読み進められます)
部分的に読んで楽しそうだったので、実際にこの中から3冊を購入して読んでみました。
どの本も英語があまり得意でない私でも、さいごまで読破できる読みやすい本でした。
やさしい本であっても、「1冊読み切った」という達成感が味わえて、次にまた何か読んでみよう!という気になり、モチベーション維持にもつながりますね。
(^O^)
「洋書の読み方」や「選び方」について詳しく知りたいという方は、チェックしてみてくださいね 👇
初めての洋書の選び方と注意点とは?
先ほどご紹介した2冊の解説本に、詳しく書かれているのですが、
私のような、あまり英語の本を読み慣れていない人が洋書を選ぶときのコツは、とにかく背伸びをせずに、
- 思いきりやさしめのレベル(簡単すぎるくらい)の本からはじめる
- 1ページに知らない単語が、5個以下くらいのやさしい本をたくさん読む
- やさしいものからレベル順に読みすすめていく
ということが上達するためのコツのようです。
あせりは禁物なのですね。(^^;)
やさしい子供用の本であっても、英語圏でふだん使われている「生きた英語」で書かれていますので、自然な英語素材がたっぷり含まれています ♪
「絵本」といえば、
イタリア語を始めたばかりの頃、「絵本ならやさしいかも?」という私の勝手な思い込みから、数冊購入して読んでみたことがあるのですが…
さっそく張り切って読んでみると、小さな子供に大人が読み聞かせてあげることが前提?として書かれていたようで、意外にも?!文字は小さめで、文章も長めの本で、辞書を引き引き、苦労して読んだ経験があります。(泣)
ボキャブラリーがまだ豊富でない初心者の頃には、到底読みこなせない本でした。
今になって思うのは、
「ひとりで文字を読めるようになった子供が、読みはじめる本」
を選べば問題なかったのでしょうね。(^^;)
みなさまは、くれぐれも私のような失敗は避けて、ご自身にピッタリの本を選んでくださいませ。
初級者が、洋書を読む手順とは?
① 今の自分のレベルに合った本を、しっかり見極めて選ぶ
② 左から右に読んでいく
③ 辞書は気になる時だけ引く
④ 最初は細かいことはあまり気にせずに、ストーリーの骨格をとらえるように読む
同じくらいのレベルの本をたくさん読んでから、少しずつレベルアップしていくと、だんだん苦労せずに色々な本が読めるようになってきます。
英語以外の外国語でも、ぜひお試しくださいませ。
(*'▽')
初級用 多読 おすすめ洋書【3選】
【1冊目】「Dinosaurs Before Dark」Mary Pope Osborne 著
あらすじ
アメリカのペンシルベニア州に住む、ジャックとアニーの兄妹は、ある日、散歩の途中で大きな木の上にあるふしぎなツリーハウスを見つけます。
ツリーハウスによじ登って中に入ってみると、たくさんの本が置いてありました。
その本を読んでいると、突然ツリーハウスがクルクルまわりだし、本の世界に迷い込んでしまいます。
2人の着いたところは、はるか昔の恐竜の時代。
本物の恐竜たちが目の前に?!
はたして、2人は、無事に戻れるのでしょうか?
ハラハラ、ドキドキの大冒険。
恐竜好きの方はもちろん、大人も楽しめます!
ペーパーバック 1巻~4巻セット
【2冊目】「Lizzie Zipmouth」Jacquline Wilson 著
あらすじ
両親が離婚していたので、Lizzie は Mum(お母さん)とずっと2人暮らしでした。
その後、Mumが、ボーイフレンドのSamと再婚することになりました。
Samにも、2人の息子たちがいて、一緒に暮らすことになるのですが、Lizzieは、はげしく反発します。
誰とも口を利かないと決心します。
Samはとてもやさしく接してくれるのですが、Lizzieは、なかなか心を開こうとしません。
ある日曜日、祖母(Samのお母さん)に出会い、かたくなだったLizzieの心に変化が…
表紙だけ見ると、コミカルな印象を持ってしまいがちですが、なかなか感動的なストーリーで、ホロりとしてしまいました!
外で読む場合、とくに涙もろい方はくれぐれもご注意くださいませ。
(^^;)
【3冊目】「The Magic Finger」Roald Dahl 著
あらすじ
農場に住む女の子(The girl)は、
彼女を怒らせた人を、「困った目にあわせる」という不思議な力を持っています。
しかし、その女の子を怒らせた相手の人にどんなことが起きるのかは、女の子自身にも分からないのです。
ある日、隣に住む一家が女の子を怒らせてしまいます…
さて、この一家に何が起こってしまうのでしょうか?
ロアルド・ダール作品は、子供の頃、日本語の本で読んだことがある方も多いのでは?
こちらの「The Magic Finger」以外にも、「チャーリーとチョコレート工場」「マチルダ」など、Roald Dahlの名作はラインナップも充実! 👇
「Amazon オーディブル30日間の無料体験」を利用すれば、好きな本が1冊もらえますので、例えばこちらのRoald Dahlの本をもらって、無料体験期間中に解約しても、「最初にもらった本1冊」はずっと聞き続けられます。
(^O^)
オーディブル無料体験についての詳細は、下記の👇「公式サイト」からご覧になれます!
この記事でご紹介した、Rolad Dahl の Magic Finger 他2冊もオーディブルで聴けます!
最近は洋書のラインナップも豊富になって、プロのナレーターのすてきな朗読で色々な作品が聴けますので、「リスニング力」も同時に鍛えられて一石二鳥!
私は、電車での移動中や、スキマ時間に、洋書だけでなく、他の本の朗読なども聞くのが最近のお気に入りです。
聞き流すだけなので、とってもラクです!
忙しくて、まとまった勉強時間がとれない時に、とくにおすすめです。
まだ試したことが無い方は、一度チェックしてみる価値ありですよ。
(^^)v
色々な本を視聴してから、自分のレベルにピッタリの本が探せるところも便利だなと思います。
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miketta-violinista.hatenablog.com
洋書の多読を続けてよかったことは?
やさしい本でもたくさん読んでいるうちに、簡単な文章を書いたり話したりすることに、以前より苦手意識が少なくなりました。
知らず知らずのうちに、短文をたくさんインプットできる、ということも理由のひとつなのかなと思います。
ときどき「朗読を聴きながらテキストを見る」という方法で読んだりしています。
そのせいかどうかは分かりませんが、リスニングにも慣れてきて、以前の自分より少しはマシ?になってきた気がします。(^^;)
さいごに
洋書の多読を始めたばかりの頃は、
読むスピードも遅くて、知らない単語もいちいち気になり、スラスラ読めませんでしたが、しばらく続けて慣れてくると、はじめの頃よりずいぶん楽に読めるようになりました。
もともと本を読むのが好きだった、ということもありますが、
洋書の多読は、「苦労して勉強する」という感じもまったくなくて「面白そうだなぁ」と直感で選んだ本をスキマ時間などに読むだけ、というシンプルで続けやすいところがいいです。
ある程度の量をこなすことも、語学学習では大切なのかなとも思います。
何事も「継続は力なり」ですので、楽しく続けられるように工夫しながら、 これからもたくさんの洋書を読んでいきたいですね。
(*'▽')
みなさまの、洋書選びの参考になると嬉しいです。
それでは、これからもたくさんの素敵な本と出会えますように!
Buona lettura!
楽しい読書タイムを!
この記事でご紹介した本 👇
「英語はやさしくたくさん」
「マジカルチャプター・ブック」
【1冊目】 「Dinosaurs Before Dark」
【2冊目】「Lizzie Zipmouth」
【3冊目】Roald Dahl「The Magic Finger」
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最後までお読みくださり、ありがとうございました。