バイオリンの失敗しない選び方と【初心者向け】おすすめ楽器
バイオリンを弾いてみたいな…
と、思ったとき、そういえば、「楽器えらび」ってどうしたらいいのだろう?と思われたことは、ありませんか?
今回は、「これからバイオリンを始めたい初心者の方」に向けて、バイオリンの選び方について書きました。
参考にしていただければ、うれしいです。
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↓ ↓ ↓
- バイオリンを購入する前に知っておきたいこと
- バイオリンを選ぶ際のチェック・ポイント
- バイオリンのサイズ選びについて
- 入門者用のバイオリンは、どれくらいの価格のものを選べばいい?
- 楽器以外の必需品について
- 目的別、おすすめバイオリン
- おまけ バイオリン製作の動画
- さいごに
バイオリンを購入する前に知っておきたいこと
最近、コロナ禍であまりあちこちに安心して出かけられない、といった事情もかさなり、楽器に限らず「何か習い事を始めようかな?」という時、教室に通って習うよりも、好きな時間に、ご自宅で気軽に始められる「オンライン・レッスン」が人気ですね。
そんな事情もあって、楽器を購入するときに「実際通っている教室の先生」に相談して、楽器屋さんで一緒に選んでもらったりする、などということが中々むずかしいですよね。
先生や楽器屋さんに選んでもらうのではなく「ひとりで選ぶ」場合、いくつかのポイントについて知っておくと失敗が少ないです。
たとえば、バイオリンを選ぶときに「価格」だけではなく、
- サイズ(子供用の分数楽器など)が色々あること
- 工場で作られた大量生産品または、専門の職人による手工品の2種類のタイプの楽器があること
- ひとつひとつの楽器の音色や、形状に違いがあること
などにも注目します。
購入した後で後悔しないためにも、いろいろなタイプの楽器を比較して、ご自身の「体格」や「好み」「予算」にピッタリ合った楽器を選んで、バイオリン演奏を楽しんでくださいね ♪
バイオリンを選ぶ際のチェック・ポイント
実際に楽器屋さんで見て購入する場合のチェック・ポイント
- 楽器の重さ(木の材質により重さが違います)
- あご当ての形状
- アジャスターの形状
- ネックの太さ
など、バイオリンは量産品であっても、ひとつひとつに個性があります。
音色も、楽器ごとに微妙な違いがありますので、できれば実際に手に取ってみて、ご自身が弾きやすいかどうかをチェックすると良いです。
すでに分数楽器を使っていて、さらに大きいサイズに買い替える場合などは、実際にお店で弾かせてもらって、「ご自身の好みの音色の楽器」を選べば、いっそう愛着が湧いてバイオリンを弾くのがさらに楽しくなりますね。(*'▽')
ネットショップで購入する場合のチェック・ポイント
お住まいの地域から「弦楽器専門の楽器店」が遠い場合や、楽器屋さんに行く時間のない方に向けて、オンラインで購入する際のポイントをご紹介いたします。
まず、購入する前に必ずチェックするべきポイントは、
- 子供用の場合、サイズが合っているかどうか
- 信頼できるメーカーの楽器かどうか
- バイオリンだけ単独の販売なのか、弓や肩当て、ケースなど必要なものがセットになっているかどうか
などです。
それでは、さっそくサイズについて見ていきましょう。
バイオリンのサイズ選びについて
バイオリンには、大人用のフルサイズ(4/4)のほかに、子供用のサイズも種類がたくさんありますので、とくにオンラインで購入される場合、サイズをしっかり確認することが重要です。
楽器を構えた時に、左手で楽器の「うずまきの部分がつかめる」サイズがちょうどいいのですが、オンラインで購入する際は、楽器を手に取ってみることができませんので、身長を目安にしてサイズを判断します。
分数楽器のサイズは、下記のようになっています。
- 3/4サイズは、身長 130~145 cm
- 1/2サイズ、身長125~130 cm
- 1/4サイズ、身長115~125 cm
- 1/8サイズ、身長110~115 cm
- 1/10サイズ、身長105~110 cm
- 1/16サイズ、身長 105 cm 以下
入門者用のバイオリンは、どれくらいの価格のものを選べばいい?
最近は、初心者用の安いものだと、セットで¥10,000以下で購入できるものもたくさんありますね。
しかし、あまりにも価格の安い楽器は、調整が甘かったり、材質がよくなかったりすることも多いですので、ネットショップなどを利用して、実際の楽器を見ないで購入する場合には、あまりおすすめできません。
あくまでも個人的意見ですが、「入門用」でしたら、
¥50,000前後の価格帯の中から、しっかりとしたメーカーの楽器を選択することをおすすめします。
(最初は入門者用の楽器で弾いていて、上達するにしたがって楽器をグレードアップされる生徒さんが多いです。)
初級用のバイオリンの価格は、工場で生産された量産品であるか、楽器職人による手工品であるのかどうかによっても違ってきますが、量産品であっても、価格のわりに質の高い楽器を作っているメーカーもありますので、「入門用の楽器」として購入される場合、とくに高価な手工品にこだわる必要はないと思います。
楽器以外の必需品について
バイオリンを弾くためには、「弓」や、「弓に塗る松脂」「肩当て」「替えの弦」などが必要です。
さらに、バイオリンを湿気や衝撃から守るために入れておく「ケース」も、もちろん必需品ですね。
これからバイオリンを始めるという方は、ケースやその他、必要なものがすべてセットになっているタイプのものを選んでおくと、あとで色々と付属品を買い足さなくて済みますよ。
目的別、おすすめバイオリン
バイオリンを選ぶ際、実際に楽器屋さんで弾かせてもらって「音色」で選ぶ以外にも、「価格」や「材質」などで判断することも多いですよね。
みなさまは、どんなところに重点を置いて選びますか?
- 「価格」
- 「音色の美しさ」
- 「弾きやすさ、音の出しやすさ」
- 「大切に長く使える楽器かどうか」
など、ご自身の「一番のこだわりポイント」を重視して選んだ方が後で後悔しなくてすみますね。
それではさっそく楽器選びです!
それぞれ「こだわりポイント」に合わせて、コストパフォーマンスに優れた「イチオシのバイオリン」をご紹介いたしましたので、参考にしていただければうれしいです。
「価格重視で選びたい方向け」おすすめバイオリン
- ニコロサンティ NSN60S バイオリン・セット
【参考価格】¥43,780(送料無料)
バイオリン・ケース、肩当て、弓、松脂など必要なものが全てセットになっています。
入門用のお手頃価格のバイオリン・セットです。
ふつう低価格帯のバイオリンは、「合板プレス工法」と呼ばれる方法で作られることが多いのですが、プレスで作られた楽器は、あのバイオリン特有の美しい響きがしません。
こちらの楽器は、この価格帯でありながら、プレス工法ではなく「単板削り出し」という本来の楽器作りの製法で製造されています。
熟練の職人さんによる手作業で丁寧に微調整されているところも重要なチェック・ポイントですね!
この、ニコロサンティの「NSN60S」セットは、サイズ展開も豊富ですので、分数楽器を探している方にもおすすめです。
- 3/4サイズは、身長 130~145 cm
- 1/2サイズ、身長125~130 cm
- 1/4サイズ、身長115~125 cm
- 1/8サイズ、身長110~115 cm
- 1/10サイズ、身長105~110 cm
- 1/16サイズ、身長 105 cm 以下
「ニコロサンティ」のバイオリンを実際に演奏している動画はこちらです>>
(YouTubeより引用させていただきました)
商品紹介
マイスター茂木監修
茂木 顕(もてき けん)プロフィール...当社弦楽器工房長。2001年、ドイツ国家資格であるバイオリン製作マイスター試験に合格、その後ハンブルグの老舗ヴィンターリンクで工房長として勤務する。 2004年から島村楽器の専属マイスターとなり、弦楽器部門責任者として楽器の直接買付けや工房の運営等をこなすスペシャリスト。
初めてのバイオリンはこれで決まり!
マイスター茂木監修の本格派ビギナーズモデルNSN60Sセット
「手軽にバイオリンを始めてみたい」という方に満足してもらえるように、ドイツ国家資格「マイスター」を持つ当社弦楽器工房長:茂木顕が立ち上がりました。
ビギナーズモデルながら一切の妥協を排除。
優しく美しい音色、弾きやすさ、取り扱いやすさにこだわり開発、コストパフォーマンスの高いバイオリンセット Nicolo Santi(ニコロ・サンティ)NSN60S が実現しました。
NSN60Sは、オンライン型バイオリンスクール「葉加瀬アカデミー」校長の葉加瀬太郎さんが、人気YouTubeチャンネルで紹介した初心者用バイオリンということでも話題です。
(Amazon商品紹介ページより引用させていただきました)
「音色で選びたい方向け」おすすめバイオリン
- ピグマリウス バイオリン スタンダード・セット
【お得な楽器セット参考価格】¥169,500
とにかく良い音色にこだわりたい方向けには、入門用としては少々高価ですが「ピグマリウス」がおすすめです。
こちらは初心者向けシリーズとして販売されているものですが、職人さんによる手作業で丁寧に作られた手工品のバイオリンですので、 楽器を長く愛用したい方におすすめです。
(下記に、プロの奏者による、3種類のピグマリウスの音色を弾き比べた動画をのせました。よろしければ、参考になさってくださいませ)
ピグマリウスのバイオリンの中でも、「入門モデルのスタンダード・セット」は、柔らかい音色の弾きやすい楽器です。
【上位モデル、参考商品】
ピグマリウスの「ハイクラスのモデル」は、プロの奏者も愛用していたりします。
「入門用のピグマリウス」3種類の楽器、弾き比べ動画
★「スタンダードモデル」の試奏が聴けますので、参考になさってください
(動画の 1;30 頃)
★「スタンダードモデル」よりワンランク上の「プログレッソ」
(4:08頃)
(7:24頃)
(YouTubeより引用させていただきました)
商品の説明
30年以上に渡るノウハウをもとに、初めての方でも安心してお使いいただける品質とお求めやすい価格を実現したのがピグマリウス・スタンダード。全工程手工による製作で、特にセットアップは弾きやすさ・鳴らしやすさを重視して、熟練した職人が一本一本細部にいたるまで丁寧に調整しています。
同じく国産弓のアルシェPE1001と人気のスーパーライトケースを付属したセットです。
※バイオリンは1本1本手作りの為、画像の色合いと異なる場合もございます。
(Amazon商品紹介より引用させていただきました)
「弾きやすさで選びたい方向け」おすすめバイオリン
- スズキ アウトフィット バイオリン No.230(4/4サイズ)
【参考価格】¥54.800
スズキは、国内シェア30%を誇る、国産初の老舗バイオリンメーカーです。
「スズキ・バイオリン」も、上記の「ニコロサンティ」と同様、職人さんの手によって丁寧に作られています。
安心して使える日本製バイオリンで、評価も高くおすすめです。
私も初めて使ったバイオリンは、スズキ・バイオリンでした!
アウトフィットバイオリン No.230 4/4の特徴
■「SUZUKI(鈴木)」 アウトフィット バイオリン No.230 4/4は、素材にこだわって制作されたバイオリンです。
また演奏性も追求しており、弓のパーツにはエボニーを採用しています。
また、ウィットナー社製のチューナー付きテールピースを採用することで、高級感と演奏性の両面を実現しています。
仕様は、
表板:スプルース/板、側板、ネック:メイプルを採用、弓には、スティック:ブラジルウッド、フロッグ:エボニー弓毛:白馬毛を採用しており、軽量なオリジナルケースも付いています。
■アウトフィットバイオリンNo.230 4/4のレビュー
「SUZUKI(鈴木)」 アウトフィット バイオリン No.230 4/4は大きな音量がでて、音質も50万円クラスのバイオリンと比較して遜色がありません。
また弦の特徴を率直に反映するバイオリンです。
練習用としても、演奏用としても充分対応性を備えています。
このモデルで練習して、上級モデルのバイオリンにステップアップしてもいいでしょう。
バイオリン本体には最初から4弦アジャスターが付いているので、初心者にとっては便利です。また板が厚めなので、丈夫なところも初心者向きです。
■バイオリンを中心とする弦楽器の製造メーカー「SUZUKI(鈴木)」
鈴木バイオリン製造株式会社は、国内でも数少ないバイオリンを中心とする弦楽器の製造メーカーです。
1890年(明治23年)に鈴木政吉氏によって、本格的なバイオリン製造が開始されました。鈴木政吉氏は、14歳で東京浅草の塗物店飛騨屋へ丁稚奉公に出るなどして腕を磨き、やがてバイオリンの製造をはじめます。
1900年には、天神(バイオリンのスクロール部)の自動削り機(渦取機)を発明、さらに同年パリ万国博において鈴木政吉氏のバイオリンが銅賞を受賞するなど、海外からも知られるバイオリン製作者となります。
番外編:マンションなどにお住まいで「大きな音で練習できない方向け」おすすめバイオリン
アコースティック・バイオリンではありませんが…
- ヤマハ・サイレントバイオリン SV250
【参考価格】¥109,773
ハードケース、弓、松脂がセットになっています。
アコースティック・バイオリンと同等の重さとバランスを実現。
テールピース、ネック、糸巻きもアコースティックバイオリンと同じものが採用されています。
音量を気にせず練習したい場合に、いいですね。
商品紹介
YSV104に弓・ハードケース・松脂をセットしました。これからはじめる方へお勧めです。
胴鳴りの響きをそのままに。練習にぴったりなベーシックモデル。
音が共鳴する部分のないソリッドタイプのボディでありながら、独自の『SRT POWEREDシステム』で胴鳴り感を再現。
自らの音に向き合う、すべての演奏者に寄り添います。
共鳴胴を持たない形状でありながら、自然なレスポンスと胴鳴り感の空気感や音色の変化を再現し、アコースティックサウンドを実現したのが『SRT POWERED システム※』です。
さらにYSV104は左右チャンネルでそれぞれの音量や周波数特性、音の到達時間などを最適に調整することで、リアルな音色・響きで演奏することが出来ます(イヤホン使用時)。
※「SRT(Studio Response Technology :スタジオ・レスポンス・テクノロジー) POWEREDシステム」:録音したアコースティック楽器の音の分析結果をもとに、自然な音色と響きを付加する音響処理技術
(Amazon商品紹介ページより引用させていただきました)
おまけ バイオリン製作の動画
バイオリンの製作工程が見られる動画です。
こんなふうに、森の中から木を伐り出してきて乾燥させた後、職人さんの手によって大切に削られ、ひとつひとつ時間をかけて、バイオリンに命が吹き込まれていきます。
何だかとても感動してしまいますね~ ( ;∀;)
(YouTubeより引用させていただきました)
注:
「アベーテ・ロッソ」とは、赤モミの木のことで、バイオリンの表板に使われます。
裏板や横板には、カエデが使われています。
指板などの黒い部分は、黒檀(こくたん)の木が使われています。
さいごに
失敗しないバイオリン選びは、
- 「コストパフォーマンスの良さ」
- 「自分に合ったサイズ」(とくに子供用の分数楽器)
- 「好みの音色」
など、ご自身が「一番重点を置きたいポイント」に条件をしぼって選ぶと、失敗が少ないです。
信頼できるメーカーのたくさんの楽器の中から、ご自身の好みにピッタリ合う素敵なバイオリンを、ぜひ見つけてくださいませ。(*'▽')
購入後の修理&お手入れについては、次回の記事で詳しくご紹介いたします。
その他のバイオリン 関連記事はこちらからご覧になれます。☟
miketta-violinista.hatenablog.com
こだわりの「弦の選び方」についての記事はこちらです。☟
miketta-violinista.hatenablog.com
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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