イタリアのすすめ

イタリアについてのあれこれを書き綴ったブログです。時々本業のクラシック音楽についても語ります。どうぞよろしくお願いいたします。

イタリア語の文法を一通り終えた初中級者が楽しくスラスラ読める多読用おすすめ本【厳選】5冊

 

イタリア語の基礎的な文法も一通り終え、晴れて原書に挑戦してみよう!

 

と、お考えの意欲的な方々に向けて、イタリア語の本の多読について書いてみたいと思います。

 

私も経験があるのですが、

「まずたくさんの本の中から、どんな本を選べば良いのだろう?」

と迷ってしまいますよね。

 

英語の本のように、

 

  • グレード分けされている本
  • やさしく書きかえられた古典などの名作
  • マンガ
  • 映画の対訳

 

など豊富に用意された教材などもイタリア語の場合少ないですし…

 

でも、

初中級の方が楽しくスラスラ読める本は、じっくり探していくと結構あります!

 

今回は、

個人的に読みやすいと思った本や、面白かった本を5冊選んでご紹介いたします。

 

よろしければ参考にしてみてくださいね ♪

 

 

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イタリア語 初・中級者向き【おすすめ本5冊】

 

【1冊目】サン・テグジュペリ著「星の王子さま

 

この本は有名ですので、日本語訳で読まれた方も多いと思います。

 

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日本語翻訳版と同じ挿絵入りなので、

日本語でこの本を読んだことがある方なら、

今どのお話のどの場面なのかも把握しやすいですよ!

 

知らない単語を読み飛ばしながらでも、

最後まで読破できると、とにかく嬉しいですよね!!

 

この本に限らず、

CD付の本を選べば、シャドウイングの練習にも使えて便利です。

 

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【2冊目】 Alessandro Giovanni Gerevini 著 イタリア語エッセイ「Dolce Italiano」

こちらは、

左ページにイタリア語

右ページに日本語訳

という構成になっていて、辞書なしでもドンドン読み進められます。

 

内容も面白いので、日本語訳の方だけを先に読んでも楽しめます。

 

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【3冊目】関口英子、白崎容子 編訳 「名作短編で学ぶイタリア語」

 

この本は、

日本語の完全対訳だけでなく少し難しい表現には、ページの下の部分に「注」がついていて、文法的なことも解説されています。

 

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作品の難易度は★星の数で表されていますので、

どの短編から読もうか迷った時の目安にもなり便利です。

 

★付きなので、難易度が一目でわかります👇

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【4冊目】吉本ばなな著 「キッチン」

こちらも、有名な本ですね!

 

小説は、初学者にとっては、けっこう難しい表現などを含むものも多く、あまりお勧めではないのですが、

この本は日本語版をすでに読んだ方なら、スイスイ読めると思います。

 

もし、よく分からないところがある場合にも、

日本語版の「原書」を参照できるので、安心ですね。

(*'▽')

 

個人的な感想で申し訳ありませんが、

私が初めてこの本のイタリア語版を読んだ時、

「あぁ~、プロの翻訳者の方は、原書のニュアンスをこんなに大切に壊さず訳すのか~ さすが!素晴らしい!!」

と感嘆しながら読み進めた、思い出深い本のうちの一冊でもあります。

 

気になった方は、ぜひ挑戦してみてくださいね!

 

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【5冊目】Gianni Rodari 著 「Favole al Telefono」(邦題 パパの電話を待ちながら)

こちらも、日本語訳の本も出ています。

 

イタリア語版の下記の表紙の本👇は、71の短いお話が収録されています。

 

(色々なバージョンがありますので、ネット書店などで見比べてみてお好みのものを選んでくださいね)

 

ひとつひとつのお話が、短いので読みやすいです。

 

児童書のカテゴリーに分類されていますが、

大人の社会に対するちょっぴり皮肉?や、戒めのようなものが込められたお話もあって、大人が読んでも楽しめますよ!

 

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この本の中で個人的に大好きなお話は、

 

  • 「Il paese senza punta」
  • 「Il paese con l'esse davanti」
  • 「Sulla spiaggia di Ostia」
  • 「Il naso che scappa」
  • La strada che non andava nessun posto」
  • 「Il re Mida」
  • 「L'uomo che rubava il Colosseo」
  • 「La sbagliare le storie」

 

です。

本当に大好きで、これらのお話は何度も読み返しました!!

 

 

 

 

 

その他、

子供の頃に読んで好きだった本なども、探してみるとイタリア語版がありますので、

ネット書店あるいは、旅行でイタリアへ行かれた際などにチェックしてみてくださいね!

 

 

旅先で本を購入すると、帰りの荷物が重たくなってしまうのが玉にキズですが…(汗)

 

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オーディオブックで「聴く読書」おすすめタイトル

 

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読み聞かせをしてもらっているようで
とても楽しいです!

 

語彙や表現にたくさん触れるために「紙の本」の多読はとても役立ちますが、

「オーディオブック」で「小説を聴く」というのも、なかなか楽しいのでご紹介いたします。

 

例えばこの記事でご紹介した、

Gianni Rodari の「Favole al telefono」や、

よしもとばなな著「ツグミ」ほか、

「Pippi Calzelunghe」(長靴下のピッピ)なども聴けます。

 

最近は、

オーディオブックの洋書のラインナップも豊富になったので、プロのナレーターのすてきな朗読で様々な作品が聴けるのもいいですね。

 

 

楽しみながら、「リスニング力」も同時に鍛えられて一石二鳥です♪

(*'▽')

 

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Amazon Audible (オーディブル) 公式サイトより引用

 

 

私は、電車での移動中やスキマ時間に、洋書だけでなく他の本の朗読なども聞くのが最近のお気に入りです。

 

聞き流すだけなので、とってもラクです!

忙しくて、まとまった勉強時間がとれない時にも、おすすめです。

 

「オーディオブック」は、リスニング力UPのためにも、とても役に立つツールですので、まだ試したことが無い方は、ぜひ一度チェックしてみてくださいませ。

(^^)v

 

この記事でご紹介した本以外にも、イタリア語のタイトルも結構みつかります!

 

 

リスニングにも役立つ「イタリア語版オーディオブックおすすめタイトル」

は、こちら👇の記事にまとめました。

miketta-violinista.hatenablog.com

 

 

オーディオブックのサイトは、Amazon 以外にもいくつかあり試してみたのですが、

イタリア語版のラインナップはとても少なくて、プロのナレーションでないものがほとんどでした。

残念 … (;´Д`)

 

個人的には、圧倒的に豊富なラインナップから選べる

Amazon Audible (オーディブル) を愛用しています。

 

 

「何か自分にはあまり合わないかな?」と思っても、

無料体験期間中に解約すれば、料金も一切かからないので気軽に試せます ♪

(^O^)

 

 

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Amazonオーディブル」の使い心地についての感想を見る👇

miketta-violinista.hatenablog.com

 

 

 

それから、イタリア語の本ではないのですが、

「嫌われる勇気」でおなじみ、岸見一郎氏の「本をどう読むか 幸せになる読書術」という本の中に、著者の外国語の勉強法について書かれている箇所で、とてもいいなと思った部分を、引用させていただきました。

 

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以下👇 P209 「思考訓練としての外国語学習」より引用させていただきました。

 

文法をすべて知ることはできませんが、何とか辞書を引けば、時間がかかっても読めるというのが、最初の目標ということになります。

後は、たくさん読んでいくしかありません。経験上、2千ページほど読めば語彙も増え、最初の頃ほど本を読むのに時間はかからなくなります。

それでも、自分がよく知っている分野の本であれば読めるようになっても、これまで日本語ででもあまり読んだことがない分野のものは難しいかと思います。

(中略)

文法の知識があり、辞書を引くことができても、思考力がなければある程度以上のレベルの英文は読めないということがわかりました。日本語であっても、考える力がなければ理解できないということです。

(中略)

内容が理解できていれば、きっとこういう話になるはずだと次に書かれていることを予想しながら読めるので、それが出来れば誤読することも少なくなってきます。

 

 

「2000ページくらい読むと楽になってくる」

というのは、中間の目標にしやすくて、良いですね!

 

そしてさらに、

外国語で書かれた本の内容を理解するということは、

しっかり母国語の本なども読み、思考力や教養も身につけておくことも大切だということも書かれていて、とても参考になりました。

 

 

 

 

本好きが高じて、本の話になるとつい熱く語りたくなってしまい、

5冊と言っておきながら… まだ続いてしまいすみません!

 

【番外編】ぜひおすすめ本に加えたい本

Domenico Squillace 著「これからの時代を生きる君たちへ」

 

コロナウィルス感染拡大により、

2020年2月 Lockdownを余儀なくされてしまったヨーロッパ各国。

ミラノにある高校の校長先生が、生徒たちに贈った励ましの言葉の数々。

 

若い読者にはもちろん、大人の心にも響く内容だと思いました。

(個人的な感想ですが)

 

「こんな素敵な先生のいる学校で学んでみたい!」

と思ってしまう本です。

(^O^)

 

日本語に翻訳された本ですが、

数か所のみイタリア語の原文も載っています。

 

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イタリアの高校の校長先生から、日本の子供たちへの感動的なメッセージも、

イタリア語と日本語の両方で収録されています。

 

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興味を持たれた方は、ぜひチェックしてみてくださいね。 

 

 

 

さいごに

原書を購入して読んでみようと思い立っても、

選び方によっては、今の自分のレベルでは読むのが大変で、苦行のようになってしまうこともありますよね?

 

そういう本は、もう少し後になってから読む「お楽しみ本」として、

今は本棚にそっと置いておき、何年か後に再び挑戦してみると、

あら不思議?けっこう読めるようになっていた!ということが多いものです。

 

とにかく、

つまらないと感じながらやるのでは、何事も継続できませんので、

「難しい本に挑戦して読解力をさらにつけるぞ~!」

とあまり、構えすぎずに、

好きなジャンルの本や、やさしいものをたくさん読んでいく

というのが、読解力をつけていくための近道なのではないでしょうか。

 

 

それでは、楽しい読書タイムを!

Buona lettura!!

 

 

 

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最後までお読みいただきありがとうございました。 

 

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