イタリアのすすめ

イタリアについてのあれこれを書き綴ったブログです。時々本業のクラシック音楽についても語ります。どうぞよろしくお願いいたします。

イタリア語の文法を一通り終えた初中級者が楽しくスラスラ読める多読用おすすめ本【厳選】5冊

 

イタリア語の基礎的な文法も一通り終え、晴れて原書に挑戦してみよう!

と、お考えの意欲的な方々に向けて、イタリア語の本の多読について書いてみたいと思います。

 

私も経験があるのですが、「まずたくさんの本の中から、どんな本を選べば良いのだろう?」と迷ってしまいますよね。

 

英語の本のように、

  • グレード分けされている本
  • やさしく書きかえられた古典などの名作
  • マンガ
  • 映画の対訳

など豊富に用意された教材などもイタリア語の場合少ないですし…

 

でも、初中級の方が楽しくスラスラ読める本は、じっくり探していくと結構ありますよ!

 

 

スポンサーリンク

 

 

 

  

おすすめ本5冊のご紹介

 

1冊目

サン・テグジュペリ著「星の王子さま

この本は日本語訳で読まれた方も多いと思います。

f:id:miketta-violinista:20201208144923j:plain

 

挿絵もあるので、今お話のどの場面なのかも把握しやすいですし、知らない単語を読み飛ばしながらでも、意味がわかるところが良いです。

最後まで読破できると、とにかく嬉しいですよね!!

 

こちらの本に限らず、CD付のものを選べば、シャドウイングの練習にも使えて便利です。

 

f:id:miketta-violinista:20201208145319j:plain



  

 

 

 

2冊目

Alessandro Giovanni Gerevini 著 イタリア語エッセイ「Dolce Italiano」

 

こちらは、左ページにイタリア語、右ページに日本語訳という構成で、辞書なしでドンドン読み進められます。

内容も面白いので、日本語訳の方だけを先に読んでも楽しめます。

f:id:miketta-violinista:20201208150101j:plain

 

 

 

 

3冊目

関口英子、白崎容子 編訳 「名作短編で学ぶイタリア語」

 

こちらは、日本語の完全対訳だけでなく少し難しい表現には、ページの下の部分に「注」がついていて、文法的なことも解説されています。

 

f:id:miketta-violinista:20201208150500j:plain

 

作品の難易度は★星の数で表されていますので、どの短編から読もうか迷った時の目安にもなり便利です。

 

f:id:miketta-violinista:20201208150549j:plain

 

 

 

 

 

4冊目

吉本ばなな著 「キッチン」

こちらも、有名な本ですね!

小説は、初学者にとっては、けっこう難しいものが多いですので、あまりお勧めしないのですが、こちらは、日本語版を読んだ方なら、スイスイ読めると思います。

もし、よく分からないところがある場合にも、日本語版の「原書」を参照できますので、安心ですね。

 

個人的な感想で申し訳ありませんが、私が初めてこの本のイタリア語版を読んだ時、「あぁ~、プロの翻訳者の方は、原書のニュアンスを、こんなに大切に壊さず訳すのか~ さすが!素晴らしい!!」と感嘆しながら読み進めた、思い出深い本のうちの一冊でもあります。

 

f:id:miketta-violinista:20201208151108j:plain

 

 

 

 

5冊目

Gianni Rodari 著 「Favole al Telefono」(邦題 パパの電話を待ちながら)

こちらも、日本語訳が出ています。

 

イタリア語版のこちらの表紙の本は、71の短いお話が収録されています。

(色々なバージョンがありますので、ネット書店などで見比べてみてお好みのものを選んでくださいね)

 

ひとつひとつのお話が、短いので読みやすいです。

児童書なのですが、大人の社会に対するちょっぴり皮肉?というか戒めのようなものが込められたお話もあって、大人が読んでも楽しめますよ!

 

f:id:miketta-violinista:20201208152648j:plain

 

この本の中で個人的に好きなお話は、

 

「Il paese senza punta」

「Il paese con l'esse davanti」

「Sulla spiaggia di Ostia」

「Il naso che scappa」

La strada che non andava nessun posto」

「Il re Mida」

「L'uomo che rubava il Colosseo」

「La sbagliare le storie」

などです。

本当に大好きで、これらのお話だけを、何度も読み返しています!!

 

 

 

 

 

その他、子供の頃に読んで好きだった本なども、探してみるとイタリア語版がありますので、ネット書店あるいは、旅行でイタリアへ行かれた際などにチェックしてみてくださいね!

 

 

旅先で本を購入すると、帰りの荷物が重たくなってしまうのが玉にキズですが…(汗)

 

f:id:miketta-violinista:20201208152711j:plain

 

それから、イタリア語の本ではないのですが、

「嫌われる勇気」でおなじみ、岸見一郎氏の「本をどう読むか 幸せになる読書術」という本の中に、著者の外国語の勉強法について書かれている箇所で、とてもいいなと思った部分を、引用させていただきました。

 

f:id:miketta-violinista:20201208165420j:plain

 

以下、P209 「思考訓練としての外国語学習」より引用させていただきました。

 

 

文法をすべて知ることはできませんが、何とか辞書を引けば、時間がかかっても読めるというのが、最初の目標ということになります。

後は、たくさん読んでいくしかありません。経験上、2千ページほど読めば語彙も増え、最初の頃ほど本を読むのに時間はかからなくなります。

それでも、自分がよく知っている分野の本であれば読めるようになっても、これまで日本語ででもあまり読んだことがない分野のものは難しいかと思います。

(中略)

文法の知識があり、辞書を引くことができても、思考力がなければある程度以上のレベルの英文は読めないということがわかりました。日本語であっても、考える力がなければ理解できないということです。

(中略)

内容が理解できていれば、きっとこういう話になるはずだと次に書かれていることを予想しながら読めるので、それが出来れば誤読することも少なくなってきます。

 

「2000ページくらい読むと楽になってくる」というのは、中間の目標にしやすくて、良いですね!

 

そして、外国語で書かれた本の内容を理解するということは、しっかり母国語の本なども読み、思考力や教養も身につけておくことも大切だということも書かれていて、とても参考になりました。

 

 

 

 

本好きが高じて、本の話になるとつい熱く語りたくなってしまい、5冊と言っておきながら… まだ続いてしまいすみません!

 

番外編 ぜひおすすめ本に加えたい本がこちら。

Domenico Squillace 著「これからの時代を生きる君たちへ」

 

コロナウィルス感染拡大により2020年2月、Lockdownを余儀なくされてしまったヨーロッパ各国。ミラノにある高校の校長先生が、生徒たちに贈った励ましの言葉の数々。

 

こんな素敵な先生のいる学校で学んでみたい!と思ってしまうような本です。

 

日本語で書かれていますが、数か所のみですがイタリア語の原文も載せてあります。

 

f:id:miketta-violinista:20201208152732j:plain

 

イタリアの高校の校長先生から、日本の子供たちへの感動的なメッセージも、イタリア語と日本語の両方で収録されています。

 

f:id:miketta-violinista:20201208155739j:plain



興味を持たれた方はチェックしてみてください。 

 

 

 

まとめ

原書を購入して読んでみようとすると、選び方によっては、今の自分のレベルでは読むのが大変で苦行のようになってしまうものもありますよね?

 

そういう本は、もう少し後になってから読む「お楽しみ本」として今は本棚にそっと置いておき、何年か後に再び挑戦してみると、あら不思議?けっこう読めるようになっていた!ということが多いものです。

 

とにかく、つまらないと感じながらやるのでは、何事も継続できませんので、

「読解力をさらにつけるぞ~!」と構えすぎずに、好きなジャンルの本や、やさしいものをたくさん読んでいくというのが、読解力をつけていくための近道なのではないでしょうか。

 

それでは、楽しい読書タイムを!

Buona lettura!!

 

関連記事

miketta-violinista.hatenablog.com

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。