モチベーションを維持するためのおすすめ本【書評】「When 完璧なタイミングを科学する」ほか
張り切って、さあやるぞ!と固く決意して始めたことも、日がたつにつれてモチベーションが落ちてしまうことってありませんか?
そんなときに読んで、再びモチベーションを回復?させるために役に立った本「2冊」をご紹介いたします。
- 「When 完璧なタイミングを科学する」
- 「天才たちの日課」
よろしければ、参考になさってくださいませ。
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「When 完璧なタイミングを科学する」ダニエル・ピンク著
出版社:講談社
発売日:2018年9月6日
単行本:322ページ
■ 本の内容
(本書の目次より引用させていただきました)
はじめに
第1部 1日
- 日常生活
- 休む力
第2部 開始、終了その間
- 開始
- 中間地点
第3部 同調と思考
- ファスト&スロー
- 時制で考えることについて
お薦めの書籍
おおまかな内容を書き出してみました。参考にしていただければ嬉しいです。
【第1部】
- 人間の認知能力は1日中同じ状態ではなく、1日のなかにも「ピーク」「谷」「回復」という3つのパターンがある。
- 人はたいてい、1日のうちの早い時間帯のほうが注意深いので、午前中に一番大切だと思う仕事(または勉強)を済ませると良い。
- 「谷」の時間帯は、だいたい起床後7時間から7時間半くらいなので、この時間帯に、短くてもいいので休憩をとるようにすると良い。
- 小休止をはさむことで、集中力を取り戻せる。たとえば、1時間ごとに立ち上がって、室内を5分歩き回るだけでも効果がある。
【第2部】
- 「いつ」始めるかで、大きく成果が変わるので、「スタートの時期」も大切。「年度変わり」「月初め」「月曜」などキリの良い日にちや時期を利用することにより「出だしのつまづき」が解消でき、仕切り直しをして再スタートがしやすくなる。
- 人はたいてい「中盤」で手を抜きやすいので、中間地点でモチベーションを呼び覚ますために、「中間目標」を設定すると良い。
- 期限付きの方が、効率が上がる。(これは、交渉などの際にも応用可能)
- 「良い知らせ」と、「悪い知らせ」のふたつを報告しなければならない場合、選択の余地があるならば、人は後に「良い知らせ」を聞く方を好む。(良い結果で終わらせたいと思う傾向が強い)
「人は最後に起きたことを過大評価する」という、ダニエル・カーネマンの「ピーク・エンドの法則」に基づいた考察。
【第3部】
- ノスタルジーを感じることにより、前向きな気分になったり不安やストレスにも対抗できるようになる。
- 「未来」が現状や現在の自分と緊密に結びついていると感じるとき、人はより効率的に計画を立て、責任ある行動をとることができる。
■ 読んでみた感想
この本の帯に書かれていた、
「何をやる?」より「いつやる?」が重要だった!
という言葉が気になり、手に取りました。
各章ごとに、「どうやって実行すれば良いのか」具体的なやり方も書かれていて、参考になりました。
自身の「完璧なタイミングの見つけ方」まで書かれていますので、自分により合った方法を見つけられるところも良いなと思いました。
自身の「ピーク」「谷」「回復」の時間帯にあわせてタスクの順序などを調整し、現在よりほんの少しでも仕事や勉強の効率を上げていきたいと思いました。
午前中に、重要だと思う事柄から片づけていき、
午後には「ひらめき」が必要な事柄のためにリラックスして過ごすようにしていきたいですね。
何かをやり始めると、ついダラダラ続けてしまいがちな私ですが、集中力をリセットするために「適度な休憩(小休止)」をとらなければと思いました。
何か新しい事を始めたばかりの頃は、どれだけ前進したかによって動機づけられるし、最後の方になると「ゴール」までのわずかな隙間を埋めようと奮起できるので、「中盤」を乗り切る事が大切だということにも納得。
やるべきこと(内容)も大切ですが、スタートのタイミングもとても重要だったことに気付ける本でした。
気になった方は、こちらをチェックしてみてくださいね 👇
(Amazonのページで、試し読みができます)
■Amazon商品紹介ページより引用させていただきました
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)幸福度が50歳で最低になる秘密、午前中が論理的で、疲れた午後に「ひらめき」が起こる理由。
すべては「タイミング」によって解き明かされる。時間生物学によるタイムハック
著者について
ダニエル・ピンク Daniel H. Pink
1964年生まれ。
米国ノースウエスタン大学卒業後、イェール大学ロースクールで法学博士号取得。
米上院議員の経済政策担当補佐官を務めた後、クリントン政権下でゴア副大統領の首席スピーチライターなどを務める。
フリーエージェント宣言後、経済変革やビジネス戦略についての講義を行うかたわら、「ワシントン・ポスト」「ニューヨーク・タイムズ」などに寄稿。
著書に、『ハイ・コンセプト』(三笠書房)、『モチベーション3.0』『人を動かす、新たな3原則』(ともに講談社)など。
勝間 和代(翻訳)
1968年東京都生まれ。
慶應義塾大学商学部卒業、早稲田大学大学院ファイナンス研究科MBA。
当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得、大学在学中から監査法人に勤務。
アーサー・アンダーセン、マッキンゼー、JPモルガンを経て独立。現在、株式会社監査と分析取締役、国土交通省社会資本整備審議会委員、中央大学ビジネススクール客員教授として活躍中。
「天才たちの日課」メイソン・カリー著
天才たちにも、私のような凡人にとっても「1日24時間」という時間だけは同じです。
そこで、天才と言われている人々や、一流のミュージシャン、アーチストの日々の「ルーティン」や「休憩の取り方」などを、ほんのわずかでも参考にしたいと思い手に取ったのがこちらの「天才たちの日課」という本です。
出版社:フィルムアート社
発売日: 2014年12月15日
単行本:342ページ
■ 本の内容
「When完璧なタイミングを科学する」で巻末におすすめ書籍としても紹介されていた本です。
世界中で天才と言われている著名な人々161人の「時間管理」や「習慣」について書かれています。
ひとりの偉人につき、2~3ページにまとめられています。
詩人、画家、作家、映画監督、作曲家、哲学者、思想家、政治家、学者、心理学者、建築家など…
様々な分野の天才たちの日常の習慣が書かれています。
■ 読んでみた感想
「はじめに」に書かれていた著者の言葉、
偉大な創造的産物が日々の小さな積み重ねの上にあることを示し、仕事の習慣が作品そのものに影響することを、またその逆もあることを示したかった。
(P.12より引用)
という部分を読み、日頃の習慣の小さな積み重ねの大切さについて再び気づきを得られ、「やる気」に火がつきました。
ルーティンや習慣は人それぞれという印象ですが、天才と言われている人々も、さまざまな工夫をしながらコツコツ努力して日々の仕事や勉強をしていた事がわかるとても興味深い本です。
「モーツァルトやベートーヴェンは超朝型だった」など、そうだったの?!という話が他にも多数書かれていて興味深いです。
ご自身と生活パターンや習慣が似ている偉人をまずは選んで真似てみると、手っ取り早くて?いいかも、などと思いました… (笑)
ピカソの「気晴らしはしたが、遊び惚けるのを嫌った」というくだりは意外?な感じがしました。(失礼!)
やはり、天才と言われる人でも日々の努力は欠かせないものだったのですね。
それぞれ自身のスタイルを貫いていてとても興味深いです。
散歩を習慣にしていた人が多いのも印象的でした。
適度に体を動かしながら、上手に気分転換するためのいい方法なのでしょうね。
自身の生活の中にも「散歩」の時間を、ぜひ取り入れてみようと思いました。
個人的に参考にしたいなと思ったのは、ゲーテ、フェルドマン、チャイコフスキーです。
その他、
チャールズ・ダーウィンの息子さんの言葉
「父はいつもいやいやではなく、楽しんで仕事をしているという感じがした」
(P.248より引用)
ゲーテの言葉、
「私のアドヴァイスは、なにごとも無理にやろうとしてはいけないということだ。気分がのらない日や時間は無為に過ごすか、寝るかしたほうがいい。そんなときに書いたところで、あとから読んで満足のいくようなものは生まれない」
(P.250より引用)
という示唆に富んだ言葉もたくさん書かれていて、楽しい本でした!
1人の偉人につき、2~3ページにまとめられていますので、思い立った時にひらいて、好きなページから読んでも楽しめる本です。
気になった方は、こちらをチェックしてみてくださいね 👇
(Amazonのページで、試し読みができます)
■Amazon商品紹介ページより引用させていただきました
■ 商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
小説家、詩人、芸術家、哲学者、研究者、作曲家、映画監督…彼らはどうクリエイティブを保っていたか?161人の天才たちの「意外?」「納得!」な毎日の習慣。
■ 著者略歴(「BOOK著者紹介情報」より)カリー・メイソン
ペンシルベニア州ホーンズデール生まれ。
ノースカロライナ大学アッシュビル校卒業。
卒業後、2005~2013年まで、ニューヨークの雑誌『Metropolis』、『Print』で編集者として勤務。
その後、フリーランスライターとして『Slate』『New York Times』その他の媒体に寄稿。個人で運営していたブログ「Daily Routine」を元にした『Daily Rituals』(New York:Alfred Alfred A.Knopf,2013)が初単著となる。
現在は、ウェブサイト「Core77」のシニア・エディターとして勤務しながら執筆活動を行なっている
金原 瑞人1954年、岡山市生まれ。
法政大学社会学部教授。
翻訳家。
英米の古典からヤングアダルト、ノンフィクションまで幅広い翻訳を手がける
石田 文子
1961年、大阪府生まれ。
大阪大学人間科学部卒業。
金原瑞人に師事して翻訳関係の仕事にたずさわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
さいごに
自身が「近頃、中だるみにおちいってきたかな?」というときに読んで参考になった本を2冊ご紹介いたしました。
これらの本にかぎらず、本の中に何かピンとくる内容がひとつでもあったら、まずは1週間くらい、真似をして試してみるのも悪くないのではないでしょうか?
(*'▽')
とりあえず私は、モチベーションが落ちてきたかな?と思ったときには、
- ピークの時間帯にあわせて重要な仕事から片づけていくこと
- 「スタート」を仕切り直してみること
- 中だるみしがちな「中盤」を乗り切るための工夫をする
- 小休止を頻繁にしてみる
というのをやってみようと思います!
天才たちの「ルーティン」も、ぜひ取り入れてみたいです。(*'▽')
それでは、みなさまも「ご自身のベスト・タイミング」や「ルーティン」「お気に入りの散歩道」などを見つけて、効率よくさまざまなことに挑戦し、ご自身の夢の実現にお役立てくださいね。
それでは、楽しい読書タイムを!
Buona lettura!
今回ご紹介した2冊 👇
【1冊目】
【2冊目】
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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