バイオリンの弦を張り替える時の【失敗しない選び方】と【おすすめメーカー】
バイオリンを始めて間もない皆さんは、いざ「弦を張り替えよう!」と思い立って、楽器屋さんや、ネットショップなどで弦を探してみると、たくさんの種類の弦があって、ご自身の楽器にどんなタイプのものを合わせればよいのか、迷ってしまうことはありませんか?
そこで今回は、バイオリン弦の、タイプによる違いや、どんな風に使い分ければ良いか、といったことについて書きました。
バイオリンの弦を選ぶ際に、参考にしていただければ嬉しいです。
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バイオリンの弦の種類と特長
バイオリンの弦の種類は、大きく分けて、
- ガット弦
- ナイロン弦
- スチール弦
があります。
ガット弦
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「ガット」といえば、テニスラケットにも使われていますが、羊の腸を細いひも状にしたものです。
そのガットに、極細の金属を巻いて作られた弦が、「ガット弦」と呼ばれている弦です。
やわらかく温かみのある音が特徴です。
ガットは、クラシックギターの弦にも使われていますので、お馴染みの方も多いのではないかと思います。
「ガット弦」は音質が良くて、私も好きなのですが、高価で頻繫に交換するのは、ちょっと大変という理由から、比較的気軽に使える「ナイロン弦」を使っています。
ナイロン弦
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細いひも状のナイロンなどの合成繊維に、極細の金属を巻いて作られた弦です。
湿度などの影響を受けにくいので扱い易く、価格もガット弦に比べて安価でコストパフォーマンスにすぐれています。
しかし、ナイロン弦のデメリットは、消耗がはやく、1ヶ月ほど使っていると音の輝きが無くなってしまいますので、頻繫に交換しなくてはならないところがちょっと残念なのですが…
頻繁に張り替えしなくてはならないことを除けば、音質や、使い心地はとても良く、最近は、ナイロン弦を使っている人が多いです。
イタリアのオーケストラの同僚たちの間でも、「ナイロン弦」を使っている人がほとんどです。私も長年愛用しています。
スチール弦
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スチールに、金属を巻いて作られた弦です。
湿度などにも左右されず、耐久性があり伸びにくく、チューニングも狂いにくいので扱いやすい弦です。
扱いやすさから、初級用のバイオリンによく使われています。
柔らかさには欠けますが、金属製のパワフルな音質が特徴です。
価格も、ガット弦やナイロン弦に比べて安いです。
※「E 線」は、バロックバイオリン以外は、ほとんどスチール弦が使われています。
自身が購入したメーカーの良かった点、購入の際の注意点
バイオリン弦は、4本同じメーカーでセットで販売されていることも多いのですが、個人的には、E 線のみ、他のメーカーを使っています。
まずE 線、そしてA,D,Gの順にご紹介いたします。
E 線【Goldbrokat】
長年愛用しているE 線は、「Goldbrokat(ゴールドブロカット)」です。
E 線は、ナイロン弦ではなく、「スチール弦」です。
E 線に、Goldbrokat(ゴールドブロカット)を選んだ理由
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繊細で、高音が美しい所がお気に入りで、何年…いえ、何十年も!?愛用しています。
価格も、他のメーカーに比べて破格?の安さにもかかわらず、音の立ち上がりも良くて弾きやすいところが好きです。
E 線は、どのメーカーもそうですが、1ヶ月くらいで輝きが無くなり、張り替えなくてはならないですので、低価格は嬉しいです。
コストパフォーマンスはとても良いです。
E 線を購入する際は、アジャスターのタイプにご注意!
E 線のアジャスターのタイプは楽器によって違いますので、
「ループエンド」か、「ボールエンド」の選択の際も、ご自身の楽器に合ったものを、お選びください。
ご購入前に、ご自身のバイオリンのテールピースについているアジャスターがどちらのタイプの弦が使用可能かを、ぜひご確認くださいませ。
(もしもわからない場合には、とりあえず、「ループエンド」のほうを選んでおくと、どちらのタイプのアジャスターでも使用できます。)
弦の太さの違いとは?
ところで、ご存知の方も多いと思いますが、E 線は、太さが2~3種類あることが多いです。
例えば「Goldbrokat」には、0.26と0.27 の2種類がありますが、個人的には 0.26 ㎜ が好みです。
(あくまでも個人的な感想です)
それぞれの楽器との相性もありますので、初めて使う場合は両方試してみて、お好みの「音質」のほうを選んでいただければよろしいかと思います。
E 線購入の際のチェックポイント
楽器屋さんで直接購入する場合は、お店の方に相談にのってもらえますが、ネットショップなどご利用の際には、色々な種類がありますので、選ぶときには、ご自身で
- 【弦の太さ】(0.26または、0.27)
- 【アジャスターのタイプ】(ループエンドまたは、ボールエンド)
- 【楽器のサイズ】(フル・サイズまたは、分数)
を、必ずチェックしてからご注文なさってくださいね。
↓ ↓ ↓ こちらは、【0.26mm】【ループエンド】です。
↓ ↓ ↓ こちらは、【0.27mm】【ループエンド】です。
A,D,G 線【Dominant】
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【Dominant】ドミナントバイオリン弦 2A、3D(アルミ巻)、4G セット 各サイズ
A,D,G に、Dominant(ドミナント)を選んだ理由
- 柔らかくて華やかな艶のある音質
- 湿度に左右されない安定性
- 価格もガット弦に比べて安いところ
- コストパフォーマンスの良さ
といった理由で、愛用しています。
仕事柄、使用頻度が多いため、高価なガット弦ではなく、ナイロン弦を頻繁に張り替えて使っていますが、いくつかのメーカーのナイロン弦を試してみて、自身の楽器との相性なども考慮した結果、Dominant(ドミナント)を愛用しています。
アルミを巻いたものとシルバーを巻いたものと2種類あります。
(シルバー巻きのほうが、価格は高いです)
「A 線」と、「D 線」は、アルミ巻き、「G 線」は、シルバー巻きを使用しています。
今までに使ってみた、【Goldobrokat】【Dominant】以外のおすすめメーカー
E 線
- Pirastro Oliv(ピラストロ オリーブ)
【30日までポイント10倍!】PIRASTRO Oliv E3118 4/4サイズ E線 バイオリン弦 ゴールドスチール弦 ループエンド ピラストロ オリーブ【smtb-kd】【RCP】
A,D,Gにどのメーカーを選んで合わせても、無難に相性が良かった弦です。
輝きのある音質。
- Pirastro Gold(ピラストロ ゴールド)
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【30日までポイント10倍!】バイオリン弦 PIRASTRO GOLD E3158 4/4サイズ用 E線 スチール/ループエンド ピラストロ ゴールド
「ピラストロ ゴールド」も「ゴールドブロカット」と同様に、明るいくせのない音質の、コストパフォーマンスの良い弦です。
A,D,G線
- Obligato(オブリガート)
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オブリガート バイオリン弦 3本セット【A.D.G】【smtb-ms】【RCP】【zn】
温かみのあるやわらかなガット弦のような音質で音量も申し分なく、使い心地も良かったです。
ただし、短期間で輝きがなくなってしまう感じがしました。
(あくまでも個人的な感想です)
価格は、Dominant(ドミナント)より少々高めです。
- Pirastro Eudoxa (ピラストロ オイドクサ)
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PIRASTRO Eudoxa 2144 バイオリン弦 オイドクサ G線
Pirastro Eudoxa(ピラストロ オイドクサ)は、ガット弦らしく、柔らかく温かみのある音質。価格は高めですが、長く安定して使えます。
ガット弦はどうしても、湿度の影響を受けやすいですので、梅雨時には切れやすく、チューニングが狂いやすいところが残念です。
- Pirastro oliv(ピラストロ オリーブ)
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PIRASTRO OLIV 211441 バイオリン弦 オリーブ G線 ガットゴールドシルバー巻
柔らかさの中に力強さも兼ね備えたガット弦、Pirastro Oliv(ピラストロ オリーブ)
豊かな倍音の響きも魅力的ですが、価格が高いのが残念です。
普段使いにするには、少々ハードル高め。
コンクールなど、ここぞという特別な時に使うのが良いかもしれません。
まとめ
いろいろなタイプの弦の中から、自身の使ったことのあるものを中心にご紹介いたしました。
お気に入りの弦を見つけて張り替えが完了したら、その後のメンテナンスも大切です。
バイオリンを弾いた後には必ず、柔らかい布や楽器専用のクロスを使って、弦についた汗や皮脂、松脂をきれいに取り除いておくことで弦の寿命を伸ばすことが出来ます。
それでは、ご自身の音質の好みや楽器との相性、予算などに応じて、ピッタリの弦を見つけて、これからもバイオリンの演奏を、楽しみながら続けてくださいませ ♪
少しでも参考にしていただければ嬉しいです。
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最後までお読みくださりありがとうございました。
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