イタリアのすすめ

イタリアについてのあれこれを書き綴ったブログです。時々本業のクラシック音楽についても語ります。どうぞよろしくお願いいたします。

バイオリン練習法、テクニック解説本【厳選3冊】まじめに練習しているのに何か違うな?と思った時読んでみると効果的!

 

本日は、

バイオリンを始めたばかりの方や、

先生についてレッスンに通っていらっしゃる方、

独学で練習していらしゃる方…

 さらに、演奏家、バイオリンを教えていらっしゃる方など、

 

「バイオリンを弾いている時に浮かび上がってくる?!さまざまな疑問や悩み」

 

を解決するための本の中から、自身が読んで、実践してとても役に立った本【3冊】を厳選してご紹介いたします。

 

 

参考にしていただければ、うれしいです。

 

 

スポンサーリンク

 

 

 

 

目次の中から読みたい項目をクリックすると、ジャンプできます 👇

 

f:id:miketta-violinista:20210801222950j:plain

 

 

バイオリンを習っていたり、独学で練習していると、

 

  • どんな練習をすればもっといい音が出るのかな?
  • この弾き方、自己流になってないかな?まちがっていないかな?
  • レッスンに通っているけれど、新しく習った「弾き方の感覚」が今ひとつわからないなぁ…
  • 演奏会で、緊張せずに普段どおりの力をしっかり発揮するためにはどうしたらいいのかな?

 

などと、たくさんの「疑問」や「悩み」が浮かんできませんか?

 

また、

  • レッスンのとき、生徒さんにどんなふうに説明したらわかりやすいかな?
  • どんなふうに生徒さんに課題曲や発表会の曲を選んであげたらいいのかな?

 

と思っていらっしゃる先生方にも参考にしていただける本を、読みやすい順にご紹介いたします。

 

 

【1冊目】「絶対!うまくなる バイオリン 100のコツ」篠崎 史紀著

 

まず1冊目は、

NHK交響楽団コンサートマスターでおなじみの「まろ」こと篠崎史紀さんが書かれた本をご紹介いたします。

 

f:id:miketta-violinista:20210801170628j:plain

 

出版社:ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス

発売日:2014年12月18日

単行本:136ページ

 

こんな方におすすめ

 

初心者の方はもちろん、中級者の方にも、とても有益な内容の本です。

 

  • バイオリンを始めたばかりの方
  • 基本的な事を徹底的に身につけたい方
  • 音楽的に弾くってどういうこと?など、さまざまな疑問を解決したい方

 

こんな時に読むと役に立つ

 

  • バイオリンを始めたばかり(または独学)で、どんなふうに練習を進めていけばいいのかよくわからないとき
  • プロのような美しい音色を出すためのコツを知りたいとき
  • さらに音楽的に弾く方法を知りたいとき
  • ピアノや他の楽器とアンサンブルをするときの練習方法を知りたいとき

 

など、さまざまな疑問に対する「現役のプロの演奏家からの答え」が、シンプルに「見開きのページ」にまとめられています。

 

解説の写真はありませんが、必要に応じて所々に「まろ」さんにそっくりな?!似顔絵のイラスト付きで説明されていて、とても分かりやすいです。

( *´艸`)

 

ざっくり内容をご紹介 

 

「楽器の構え方」「練習方法」についてはもちろん、

「楽器の選び方」から「メンテナンス」「アンサンブルのコツ」に至るまで書かれていて、内容は幅広く盛りだくさんです。

 

入門、初心者の方にもとてもわかりやすいつくりの本です。

 

100の質問に答える形式」で書かれていて読みやすいです。

 

100の質問は、以下のような感じです。

目次
■序章 バイオリンを弾く前に知っておこう
1 バイオリンは大人になってからも始められる?
2 独学は上達の遠回り?
3 教室選び、先生選びのコツは?
4 先生とじょうずに付き合うコツ
5 はじめはどんなバイオリンを選ぶといい?
6 「良いバイオリン」とは、どんなバイオリンか?
7 弓を選ぶときに気をつけることは?
8 価格に見合った楽器を選ぶコツは?

 

■第1章 基本はきちんと押さえておこう
9 バイオリンの名称、弓の名称
10 必ず守りたい構え方の基本は?
11 肩当ては絶対に必要な道具ではない?
12 力を抜いて構えるコツは?
13 自分の構え方の良し悪しを見分ける方法は?
14 弓の持ち方でもっとも大切なことは?
15 弓をまっすぐに弾くのはなぜ?
16 E線で音が裏返ってしまうのはどこを直せばよい?
17 弓先でしっかりした音を出すコツは?
18 右手の手首をやわらかく使うコツは?
19 弓を返すときに、なめらかに音をつなげるコツは?
20 初心者と上級者、ボウイングの違いは?
21 いちばん簡単で確実な調弦方法は?
22 ちょっとプロっぽい、チューニングの小技、早技
23 安定した音を生む左手指の押さえ方は?
24 左手小指で弦を押さえるときのコツは?

 

■第2章 練習のコツを知ろう
25 練習の前に準備しておくこと
26 日頃の基礎練習で常に意識することは?
27 本当にうまくなる音階練習方法
28 移弦のコツと練習の仕方
29 すばやく正確にポジション移動するコツは?
30 音程を安定させる練習方法は?
31 ハイポジションではっきりした音を出すコツは?
32 ヴィブラートでいちばん大事なことは?
33 ヴィブラートのいちばん初歩的な練習方法は?
34 細かいヴィブラートをかけるコツは?
35 大きなヴィブラートのかけ方は?
36 高いポジションできれいなヴィブラートをかけるコツは?
37 小指を強化する方法はある?
38 ボウイングで音楽を表現するには、どんな練習?
39 楽器全体を鳴らすにはどうしたらいい?
40 短時間で効果的な練習方法
41 中高年向け、体を痛めない練習のコツは?
42 楽器を持たなくてもできる練習方法はある?
43 練習前、演奏前に行うとよい短時間の体操や指ならし方法は?
44 速いパッセージを弾くにはどんな練習をしたらよい?
45 練習曲はどのレベルに到達したら完成と言える?

 

■第3章 いろいろなテクニックを身につけよう
46 弓の毛の量はどのように使い分ける?
47 トレモロで弓がぶれないようにするには?
48 トリルを美しく弾くコツは?
49 美しく響くピッチカートの弾き方は?
50 速いパッセージのピッチカートをpで弾くコツ
51 スル・ポンティチェロは力を抜いて弾く?
52 ハーモニクスをきれいに弾くコツは?
53 重音がきれいに聞こえる弾き方は?
54 速い重音をじょうずに弾くコツは?
55 重音の多い曲を疲れないように弾くには?
56 スタッカートは弓を飛ばして弾く?
57 弱音器をすばやく確実に着脱するには?

 

■第4章 音楽的に弾こう
58 音楽的な演奏とはどんな演奏か?
59 練習曲は音楽的に弾く必要はない?
60 新しい曲に取り組むときは、まず楽譜のどこを見る?
61 イメージを持ってから練習するか、練習しながらイメージを膨らませるか?
62 左手指のフィンガリングはどうやって決める?
63 ボウイングを決めるときに大切なことは?
64 憧れの名手の演奏はマネしてもいい?
65 演奏しているときの呼吸は?
66 演奏中には何を考える?
67 暗譜にはコツがある?
68 メロディを歌えるようになるにはどうしたらいい?
69 音色の引き出しをたくさん持てるようになる方法は?
70 和声感を表現するにはどうしたらいい?
71 弓元と弓先で音楽の表情はどのように変わる?
72 弓のスピードはどう使い分ける?
73 左手指の押さえ方で音色が変わる?
74 ヴィブラートの種類と使い分けは?
75 静かに弾き始めるときに大切なことは?
76 激しい音を出すコツは?

 

■第5章 ステージでカッコよく弾こう
77 下手でも上手に聴こえる弾き方はある?
78 人前で弾くと弓が震えてしまう
79 緊張して頭が真っ白になってしまったら?
80 本番で力を発揮するコツは?
81 意外に知られていないステージマナーの基礎
82 カッコよい座り方、立ち方、衣装は?
83 微妙なピッチのズレを演奏中、瞬時に修正する方法は?
84 どのくらい弾きこなせたら人前で弾ける完成度?

 

■第6章 メンテナンス方法も知っておこう
85 必ずしなければならないメンテナンスは何?
86 弦の選び方は?
87 弦はどんなタイミングで交換したらいい?
88 弓の毛替えのタイミングはどう見極める?
89 弓の毛の材質はどう選ぶ?
90 楽器本体についた松脂は香水で拭き取る?
91 ケースを選ぶときに注意することは?
92 湿度が高すぎて音が出にくいときは?
93 楽器店や工房と上手に付き合うには?

 

■第7章 バイオリンをもっと楽しもう
94 ピアノとうまく合わせるコツは?
95 ピアニストと音楽観が合わないときはどうする?
96 オーケストラで弾くときに大切なことは?
97 弦楽四重奏の仲間選びのコツは?
98 弦楽四重奏の練習で大切なことは?
99 弦楽四重奏はどんな曲から取り組む?
100 子どもに習わせるときに押さえておくことは?

 (Amazon商品紹介ページより引用させていただきました)

 

👆 バイオリンを弾いている人にとって知りたいことが、たくさん書かれていますよね?

 

一見コンパクトな外見なのですが、ムダのない構成で、個人的にとても気に入っている大切な本のうちの1冊になっています。

 

あえて残念な点を挙げるとすれば、

  • 小学校低学年くらいの生徒さんが、ひとりで読んで実践するのは、少々ハードルが高いこと
  • イラストはありますが、写真はありませんので、レッスンを受けていないまったくの独学の方には、もう少し細かい説明や写真が入っていると、さらに良かったかもしれません

 

しかし、

小さなお子さまが、ひとりで読むのが大変な場合などは、親御さんが先に読んで分かりやすく説明してあげれば全く問題ないかと思います。 

 

この本の気に入っているところは、

  • 基本の大切さを再確認できること
  • レッスンで習ったことを、家でひとりで復習していてわからないことがあった時に参考になる
  • 「練習方法」だけでなく、「楽器の選びかた」から「お手入れ方法」など、入門・初心者の方に役立つことだけでなく、「音楽的な演奏をするにはどんなことに気をつければ良いのか」、「アンサンブルでの練習、演奏方法」などの中級者にもとても役に立つ内容にまで触れられていること

 などです。

 

 

f:id:miketta-violinista:20210801222751j:plain

 

 

あくまでも個人的な感想ですが、

1cmほどの厚さの薄い小さな本にもかかわらず、基礎練習(音階練習)の大切さや、中級者にも上級者にとっても、大切なことがしっかりと書かれていて、何度も読み返してみると、毎回何かしら発見ができる充実した内容の本だと思いました。

 

 

この本にかぎらず、

これを1冊を読めば完璧!という訳にはいきませんが、レッスンの合間など折に触れて読んでみると、とてもためになる事がたくさん書かれていますよ!

 

 

興味をもたれた方は、ぜひチェックしてみてくださいね 👇 

Amazonのページで、試し読みができます)

 

 

 

■商品紹介

 

これ一冊で演奏が変わる! 上達に効く、魔法の妙薬

1項目1ページで、ぐんぐん上達する『100のコツ』シリーズにヴァイオリンが登場。


テクニックから表現力の向上、楽器のメンテナンスまで、
N響コンサートマスター「マロ」こと篠崎史紀氏による秘伝のバイオリン練習法!


独習者にもレッスン受講者にも役立ち、入門者から中級者までバイオリンが無理なく上達できます。

 

■著者について


篠崎 史紀(しのざき・ふみのり)


愛称 " まろ"。NHK交響楽団第1 コンサートマスター

3歳より両親の手ほどきを受ける。

15歳の時に毎日学生音楽コンクール全国第1 位。

北九州市民文化賞を史上最年少で受賞。

高校卒業と同時にウィーン留学。ウィーン市立音楽院に入学。

翌年コンツェルト・ハウスでコンサート・デビューを飾り、その後ヨーロッパの主要なコンクールで数々の受賞を果たす。


1988 年帰国後、群馬交響楽団読売日本交響楽団コンサートマスターを経て、97年NHK交響楽団コンサートマスターに就任。

以来、"N響の顔"として、ソリスト室内楽奏者、指導者として、国内外で活躍中。

 

多岐にわたる演奏活動のかたわら、東京ジュニアオーケストラ・ソサイエティの芸術監督を務めるほか、CD13枚ほか、ヴァイオリン小品集の監修『MARO's Palette』(ヤマハミュージックメディア)、エッセイ『ルフトパウゼ ウィーンの風に吹かれて』(出版館ブック・クラブ)が出版されている。


2001年福岡県文化賞受賞、北九州文化大使、桐朋学園非常勤講師、昭和音大客員教授

WHO 国際医学アカデミー・ライフハーモニーサイエンス評議会議員。

 (Amazonの商品紹介ページより引用させていただきました)

 

 

 

【2冊目】「成功する音楽家の新習慣」ジェラルド・クリックスタイン著

 

こちらの本はどちらかというと、中級~上級者向きの内容の本です。

 

バイオリン奏者向けに特化して書かれた本ではなく、音楽家全般(あらゆる種類の楽器奏者や声楽家)に向けて書かれた本です。

 

  • 「練習」を始める前の準備
  • さらに効率よくする練習する方法
  • 舞台での立ち振る舞い

 

に至るまで、「コンサートで発表できるレベルに仕上げること」を目標に書かれています。

 

その他、

  • プログラムの構成について
  • アンサンブルについて
  • 故障を防ぐ練習の仕方

 

などについても詳細に書かれていて、学生さんだけでなく、演奏家にもとても役に立つ本です。

 

 

f:id:miketta-violinista:20210801175730j:plain

 

出版社:ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス 

発売日:2018年9月22日

単行本:360ページ

 

こんな方におすすめ

 

  • プロの演奏家を目指している学生の方
  • すでに演奏活動をしているプロの方
  • 効率的な練習方法を知りたい方

 

こんな時に読むと役に立つ

 

  • プロはどんな練習をしているのか知りたいとき
  • たくさん 練習をしているにもかかわらず、あまり成果が上がらず行き詰まりを感じているとき
  • 舞台で恐れずに演奏するにはどんな練習をつめばいいのか知りたいとき

 

など、折に触れて必要な箇所を、何度も繰り返し読んでみると発見があります。

(*'▽')

 

ざっくり内容をご紹介

 

3部構成になっています。

 

【第1部】は、「練習上手になるには」

さまざまな練習の仕方について書かれています。

 

◆第1章では、

 

「練習とは何か」というところから説明されています。

「練習の計画の立て方」、「曲の選び方」などについても書かれていて参考になります。

 

◆第2章から第5章では、

 

具体的な練習の仕方、気を付けるべきことが書かれています。

(👇 以下は、内容の中の一例です)

 

  • 「ウォーミングアップ」
  • 「練習の組み立て方」
  • 「問題解決方法」
  • 「レパートリーの仕上げ方」
  • 「休憩の取り方」
  • 「暗譜の概念」
  • 「テクニックを身につける方法」
  • 「モチベーションの養い方」

 

など、さまざまな事柄を合理的に行う方法が書かれていて、とても役に立ちます。

 

 ◆第6章では、

 

グループでの演奏活動について。

グループを結成する方法や注意点、個人練習とグループ練習の関連付けの方法など。

 

 

【第2部】は、 「恐れずに演奏する」

演奏会であがらずに普段の力を出し切るために必要なことについて書かれています。

 

  • 様々な角度から自身を分析しチェックすること
  • 曲の選び方
  • 演奏会当日の楽譜や持ち物のチェックリストを作っておく
  • 会場への行き方を事前に調べる

 

など、できる限り「不安の要因」となるものを事前に減らしておく方法など、細かく紹介されていてなるほど!と思えることが書かれています。

 

実際に演奏会の前にいくつか試してみて、とても効果が感じられました!

(^O^)

 

その他【第2部】には、

本番前のルーティンについてや、舞台上での立ち振る舞いなども細かく書かれていて役に立ちますよ♪

 

時間の限られた楽器の個人レッスン中には、

「舞台上での立ち振る舞い」までは、あまり教わったり練習することができないですよね?

 

本番前にこの本を参考にして、

「舞台上でプロのようなカッコイイ立ち振る舞い」ができるように、コッソリ?!練習しておくのもいいですね!

 

 

【第3部】「音楽家であり続けるために」

 

この項目では、

  • 「故障の原因」や、「故障を防ぐための練習」「休憩の取り方」
  • 演奏するときのクセを把握しておいて、故障を「予防する方法」(正しい座り方、立ち方)

 

などが、写真付きで解説されています。

 

「故障」と聞くと、手の指や腕などのことばかり考えてしまいがちですが、「耳」を守る方法などについても書かれていて、確かに!と思いました。

 

と、このように多岐にわたる、さまざまなことが網羅されています。

 

ページ数も多いですし、サッと読み流すというタイプの本ではありませんので、演奏会前の慌ただしい時期ではなく、時間に余裕のある時にじっくり読み込んで、身につけておくと良いなという感じの本でした。

 

 

興味をもたれた方は、この本もぜひチェックしてみてくださいね 👇 

(こちらの本も、Amazonで、試し読みをしながらゆっくり検討できます)

 

 

 

 商品の説明

■内容(「BOOK」データベースより)
効果的な練習方法、あがり・暗譜対策、キャリア形成…器楽の演奏家はもちろん、声楽家を含むすべての音楽家のために。

演奏家・教育者として30年以上にわたるキャリアを持つ著者が、最新の研究と豊富なキャリアから得た知見を余すところなく盛り込んだガイドブック。


■著者について
ジェラルド・クリックスタイン(Gerald Klickstein)


楽家・教育者。

総合的なアプローチで音楽の力を伸ばす指導方法によって国際的に注目される。


1992年から2012年までノースカロライナ大学芸術学部の音楽科教授を務め、その後2012年から2016年までは、ボルティモアのピーボディ音楽院で音楽における起業家精神の講座で教鞭を執った。


本書は2009年にオックスフォード大学出版局より刊行され、多くの演奏家たちの圧倒的支持を得て同社音楽書部門のベストセラーとなった。


現在は、国際的な講演活動のほか、音楽家にかかわりの深いトピックについての執筆活動を精力的に行っている。

■第III部監修者について
古屋 晋一(ふるや・しんいち)


ソニーコンピュータサイエンス研究所(SONY CSL)リサーチャー、上智大学特任准教授、ハノーファー音楽演劇大学客員教授京都市立芸術大学東京音楽大学エリザベト音楽大学講師。


アンドーヴァー・エデュケーターズ公認講師、大阪大学基礎工学部、人間科学研究科を経て、医学系研究科にて博士(医学)を取得。

ミネソタ大学神経科学部、ハノーファー音楽演劇大学音楽生理学・音楽家医学研究所、上智大学にて勤務した後、現職。


研究上の受賞歴に、ドイツ研究振興会ハイゼンベルグフェローシップフンボルト財団ポストドクトラル・フェローシップ文部科学省卓越研究員、日本学術振興会海外特別研究員など。


ピアノ演奏上の受賞歴に、日本クラシック音楽コンクール全国大会入選、KOBE国際音楽コンクール入賞など。


著書に『ピアニストの脳を科学する』(春秋社、2012年)、訳書に『ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと』(春秋社、2006年)がある。

 

■訳者について
藤村 奈緒美(ふじむら・なおみ)


1973年生まれ。
東京大学文学部言語文化学科卒。
司書職を経て翻訳家となる。


中学・高校では吹奏楽部に所属し、大学入学後は趣味で声楽を習う。
主な訳書に『世界の最も美しい大学』(エクスナレッジ、2016年)、『フィリップ・グラス自伝 音楽のない言葉』(ヤマハミュージックメディア、2016年)、『世界の夢の本屋さんに聞いた素敵な話』(エクスナレッジ、2017年)などがある。

 

欧米の音大生が読んでいる“一生使える音楽家の教科書"!
楽器やプロ・アマを問わず、声楽家を含むすべての演奏家のために。
演奏家・教育者として30年以上にわたるキャリアを持つ著者が、最新の研究と豊富な経験から得た知見を余すところなく盛り込んだガイドブック。
(第III部監修:古屋晋一) 

Amazonの商品紹介ページより引用させていただきました)

 

 

 

【3冊目】「ヴァイオリンBasics」サイモン・フィッシャー著

 

こちらの本は、

「バイオリンの演奏のテクニック」の習得方法が、詳細に書かれています。

 

著者のサイモン・フィッシャー氏は、

多くの一流バイオリニストを輩出したジュリアード音楽院の名教授として知られているドロシー・ディレイ教授の元で学んだバイオリニストです。

 

ディレイ教授の「合理的な練習法」が盛り込まれている有益な本です。

 

写真も多数掲載されていますので初心者の方にもわかりやすいです。

 

「弓の持ち方」などを知りたい初心者の方から、様々なテクニックを習得したい中級者以上の方まで、幅広い層の方に役立つ本です。

 

 

f:id:miketta-violinista:20210801185712j:plain

 

出版社:音楽之友社

発売日:2016年9月23日

大型本:239ページ

 

こんな方におすすめ

 

  • 楽器の構え方や、弓の持ち方などは習得していて、ボウイングや左手のテクニックのさらなるレベルアップを目指している方
  • 「移弦」や「シフティング」、「重音」など、特に強化したい項目に的を絞って集中的に練習したい方
  • 弓の正しい持ち方や、真っ直ぐに弾くボウイングなど、基本からもう一度確認したい

 

「楽器の構え方」については、この本には書かれていませんのでご注意くださいませ!

 

こんな時に読むと役に立つ

 

  •  曲の中に出てきた、自身の苦手な箇所を取り出して、そこに使われているテクニックを集中的に練習したいとき
  • エチュードよりも短い練習課題を使って、ひとつの項目を集中的に練習したいとき

 

ざっくり内容をご紹介

 この本は、

「A」から「G」の7つのパートで構成されています。

 

  • 右腕と右手
  • 音をつくる
  • 左手
  • シフト
  • 音程
  • ヴィブラート

 

「弓の持ち方」から始まり、

「真っ直ぐに弓を動かす練習方法」

「音」の作り方

「様々なボウイングのパターン」

「ポジション移動」

「ヴィブラート」

 

などを習得するための練習方法が、細かく解説されています。

 

写真が多いので、とてもわかりやすいです。

 

 

この本の少々残念な点は、

 

  •  大型の本ですので、外出するときに持ち歩いてスキマ時間に読む、という使い方は、少々難しいかな…という感じです。
  • ある程度弾き方が分かっている人でないと、ひとりで説明を読んで課題を練習するのは難しい
  • 他の一般の本に比べて、価格が少々高いこと

 

しかし、

実際にレッスンに何十回も通うだけでこれらのすべてを身につけようとすると、お金だけでなく膨大な時間もかかってしまいますので、コストパフォーマンスはかなり良いのではないかと思いました。

 

レッスンですでに習ったものの、どうしても「自身にとって苦手なこと」が出てきてしまったときに、もう一度ひとりで復習してみる、という使い方をすると効率がいいです!

 

f:id:miketta-violinista:20210801223308j:plain

 

 

この本の気に入っているところは、

 

  • さまざまなテクニックが網羅されているところ
  • 写真が豊富でわかりやすいこと
  • 「右手(ボウイング)に関するテクニック」と「左手に関するテクニック」が分けて書かれていて、項目ごとに「短いながらも合理的な練習課題」が用意されているところ

 

折に触れて、自身の苦手な項目を何度も繰り返し練習して強化していくことが大切ですね。

 

 

興味をもたれた方は、チェックしてみてくださいね!👇

(少々高価な本ですが、Amazonのページから、「試し読み」ができますので、じっくり検討できます)

 

 

 

 

 商品の説明
■ 内容(「BOOK」データベースより)


どのレベルの奏者にも対応。

一つの練習で一つの要素をクリア。

最短の時間で効率よくテクニック習得。

本書の練習の組み合わせで、いつの間にか上達!

目標は、自由な音楽づくり。

 

■ 著者について

 

サイモン・フィッシャー


イギリスのヴァイオリニストで教育者。

ロンドンでイアン・ガラミアン、NYでドロシー・ディレイに師事。

 

1981年にロンドン・ギルドホール・スクール・オブ・ミュージックに入り、学生の頃からジュニア・コースで教えていた。

 

卒業後、イギリス各地の名門音楽学校に招かれ教師を歴任。

自身の演奏活動も行っている。

 

 

■ 翻訳者について

 

木村恭子(きむら きょうこ)


ヴァイオリニスト。

桐朋女子高等学校音楽科在学中に全日本学生音楽コンクール全国1位。

卒業後、英国ギルドホール音楽院へ留学。

同音楽院にてゴールドメダル及びコンサート、リサイタル、ディプロマを授与される。

カール・フレッシュ、ロドルフォ・リピツァー、モントリオールなどの国際コンクール入賞。

鷲見三郎、辰巳明子、故イフラ ニーマンの各氏に師事。

1996年より弦楽四重奏団「オブリオン・カルテット」の第1ヴァイオリン奏者をつとめ、ベートーヴェン弦楽四重奏曲全17曲の演奏を達成。

リゾートセミナー in ゆうばり(旧トマム)、かさまヴァイオリンスクールの講師として招聘されている。

桐朋学園子供のための音楽教室昭和音楽大学講師。

 

 

◆勅使河原 真実(てしがわら まみ)


桐朋学園大学附属子供のための音楽教室にて6歳よりヴァイオリンを始める。

桐朋女子高等学校音楽科を経て桐朋学園大学音楽学部卒業。

同大学研究科を修了。

鷲見三郎、辰巳明子、ゲルハルト・ボッセ各氏に師事。

渡欧後、イフラー・ニーマン、ヘルマン・クレッバース各氏に師事。

大学在学中よりソロ、室内楽、オーケストラ、現代音楽の初演、ポップス、ジャズまで幅広い演奏活動を行う。

日本学生ヴァイオリン・コンクール審査員長ほか多くのジュニア・コンクールの審査員を務めるほか、講師として内外のマスタークラスに招聘されている。

 

桐朋学園大学附属子供のための音楽教室洗足学園音楽大学講師。アモローソ音楽院主宰。

Amazonの商品紹介ページより引用させていただきました)

 

 

 

さいごに 

 

f:id:miketta-violinista:20210801184643j:plain

 

 

これらの本の実際の使い方は?

 

数あるバイオリン奏法、練習法の解説本の中から、個人的にとくに役に立った3冊を選んでご紹介いたしましたが、いかがでしたか?

 

こういった解説本は、常にご自身の手元に置いておき、 

  • 何か疑問に思ってもすぐに先生に聞けない場合
  • あえて基本にもう一度立ち戻って、基礎をがっちり固めてさらなる技術向上を目指したい
  • 苦手なテクニックを克服したい

 

という時などに、何度も読み返してみると、また新たな発見が出来て楽しいです♪

  

 

これらの本を読んでよかったこと、役に立ったことは?

 

  • レッスンで習ったことを、もう一度復習するときにも役に立つ
  • 自分の「苦手とするテクニック」だけを取り出して練習したいときに便利
  • 「さまざまな方法」がある、ということを知っておくと、のちのち色々な場面で応用できるようになる

 

 

まず、レッスンで先生から教わったことを素直に聞いて練習し、実践していく事が大切です。

 

しかし、時には「受け身」で習うだけでなく、自ら積極的にさまざまな「方法」や「知識」を吸収し、掘り下げながら練習していくと、さらに上達できます。

 

バイオリンを長年続けていると、

この先たくさん「先生に言われた方法とは違うこと」に出会います。

 

しかし、どんなことでも「方法」はひとつだけではないですので、言われたことを否定せず実践しながら、本に書かれたことも知識として知っておき、だんだんに応用していけるようになると良いのではなかと、経験的に思います。

 

 

それでは、

これからも楽しくバイオリンを続けて、「きのうの自分」よりも、さらなる上を目指していってくださいませ!

(*'▽')

 

ご紹介した解説本【3冊】と、バイオリン体操の本【1冊】のリンク集

【1冊目】

 

 

【2冊目】

 

 

【3冊目】

 

 

 

「演奏法の解説本」ではありませんが… こちらもおすすめです 👇

  • 理学療法で身体から変える バイオリン体操】

f:id:miketta-violinista:20210801184230j:plain

 

出版社: ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス

発売日:2019年5月25日

単行本:96ページ

 

個人的には、「ケガや故障の防止」のために、ウォーミングアップ時の「ストレッチ運動」として取り入れています ♪ 

 

商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
筋肉と運動のスペシャリストである理学療法士が、バイオリニストの演奏フォームを科学的に分析。より優れたパフォーマンスを実現するための、理にかなった取り組みやすい体操をトータルに展開。演奏会前の極度の緊張緩和や、ハードな練習による痛みのケアにも対応。


■著者について
高野 賢一郎(たかの・けんいちろう)


一般社団法人 産業理学療法研究会会長。

理学療法士、作業管理士。


日本理学療法士協会、産業理学療法研究会、日本職業災害医学会、産業保健人間工学会、日本産業衛生学会、生活習慣病認知行動療法研究会、所属。


主な執筆:「産業理学療法」(理学療法概論・2018年)、「日本のこれからと理学療法 企業で働く理学療法士」(理学療法学・42巻4号)、「産業理学療法の展開」(総合リハビリテーション医学書院)、「勤労者における職種別の肩こりや腰痛の実態と職種別体操の効果」(日本職業災害医学会会誌・第62巻第1号)など。

 

■監修者について
増田 直子(ますだ・なおこ)


バイオリニスト。4歳よりバイオリンを始める。
黒田徳太郎、西村順吉、小栗まち絵の各氏に師事。相愛大学音楽学部、近畿大学法学部卒業。


現在は、ヤマハ大人の音楽レッスンにて大阪市内を中心に後進の指導にあたる。地元枚方をはじめ、大阪や京都などで、弦楽アンサンブルなどの演奏活動を行う。
一男三女の母。

 

演奏レベルをグングン上げる、理学療法士考案のカンタン体操!

筋肉と運動のスペシャリストである理学療法士が、バイオリニストの演奏フォームを科学的に分析。
より優れたパフォーマンスを実現するための、理にかなったシンプル体操をトータルに展開。
演奏会前の極度の緊張緩和や、ハードな練習による痛みのケアにも対応!

 

■ 目次
第1章 演奏前の準備体操
第2章 演奏中のブレイク体操
第3章 演奏後のケア体操
第4章 カンタン筋力アップ
第5章 有酸素運動
第6章 バランス運動
第7章 感覚アップ運動

Amazon商品紹介ページより引用させていただきました)

 

興味のある方は、こちらもぜひチェックしてみてくださいね 👇

 

 

 

  

 

その他【音楽関連記事】は、

こちらからご覧になれます  👇 

miketta-violinista.hatenablog.com

 

 

miketta-violinista.hatenablog.com

 

 

 

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。