「バイオリンの弓(右手)」と「呼吸」の親密な?関係【初級者向き】
本日は、本業の「クラシック音楽」に関するお話をさせていただこうと思います。
「クラシック音楽なんて、別に興味ないし~ つまんないな~」などとおっしゃらず、せっかくご縁があって…? いえ、ひょっとしたら、ついうっかり?!間違ったページをクリックされてしまったのかもしれませんが(汗)
とりあえずこのページを開いてしまったことですし、まあちょっとだけ暇つぶしに、お付き合いいただければ嬉しいです。
というわけで、(って、どういうわけよ?というツッコミが入りそうですが…)
バイオリン演奏における、ボウイングの重要性、「弓(右手)」と「呼吸の親密な関係?」について、まじめにお話を進めてまいりたい所存であります。
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ところで、管楽器は、楽器に息を吹き込んで音を出しますよね?
一方、弦楽器は、息を吹き込む代わりに弓を使って(時には指で直接弦をはじいて)音を出します。
弦楽器奏者にとって「弓」すなわち「ボウイング」は、管楽器奏者の「息=呼吸」と同じくらい、とても大切なものです。
管楽器奏者が、呼吸を自在にコントロールして、音色や音量を多彩に変化させて曲に命を吹き込むのと同様、弦楽器奏者にとっては、右手をコントロールすることで、さまざまな音色を紡ぎだしているということなのです。
ボウイング(弓使い)と呼吸は、このように密接な関係にあります。
たとえば、プロの演奏者が目にもとまらぬ速さで難しそうなパッセージを演奏していたりすると、ついつい「左手」のほうに注目してしまいがちですが、実は「右手」、すなわち「弓の動き」に、注目してみると色々なことがわかります。
例えば、コンサートに行かれた際などに、弦楽器奏者をじっくり観察?してみると…
管楽器奏者のように、息をすっと吸い込んでから、出だしの部分を弾き始めたり、フレーズの切れ目にブレス(息継ぎ)をしていることに気付かれると思います。
アンサンブルの時などまさに、全員で一緒に弾き始める出だしの部分などは、全員の「呼吸」がぴったり合っていないと、絶対に音が揃いません。
音楽的に演奏するためにも「呼吸」はとても重要なことなのです。
ですので、弦楽器を弾く方も、管楽器奏者や声楽家の「歌い方」「ブレスの位置」などを、時々注意深く観察して研究してみる事は、とても勉強になります。
どこがフレーズの切れ目なのかな?と楽譜を読む時、プロの演奏者は、「和音の進行」や、「カデンツ」(クラシック音楽の和音の並べ方の規則)などを読んで判断したりします。
なぜなら、フレーズの切れ目とは、文章でいえば句読点のようなものですので、変なところで切ってしまうと、聞き手に伝わらない音楽になってしまいます。
でも、趣味で楽しく楽器を弾いていらっしゃる方でしたら、一から音楽理論や和声学を勉強する、というのはちょっと大変ですよね?
とりあえず、「フレーズの切れ目を見つける」だけならば、理論や和声など知らなくても、声に出してメロディを歌ってみたり、ハミングしてみると、あら不思議!無意識に、ちゃんと正しいところで息継ぎをしているものなのです。
時には、ハミングしながら楽譜をじっくり読んでみると、いつも弾いている曲の中に、また新たな発見ができますよ!
アンサンブル(誰かと一緒に演奏)する時には、「メンバー同士の ボウイング(弓)を、音型やフレーズに応じて合わせる」ということも、とても大切です。
ボウイングの決め方については、色々なことを考慮しなければならないので、また次の機会にお話しすることにいたします。
音楽は、聴くだけでも楽しいですが、気の合う仲間や、家族と一緒に演奏できるとさらに楽しいですね ♪
他の奏者と一緒に演奏する楽しさを、一人でも多くの方に味わっていただければと思い、アンサンブルのコツをご紹介いたしました。
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