室内楽のすすめ(その2)【実践編】他のメンバーと合わせる前の各自の準備など
本日は、
前回のブログ記事、室内楽のすすめ【入門編】のお話の続きです。
前回の【入門編】の記事はこちらです>>
miketta-violinista.hatenablog.com
さて今回は、実践編「合わせ練習の前の各自の準備」について。
めでたく 気の合うメンバーもみつかり、曲も決定、
いざ練習をはじめよう!という方の次なるステップについて、ご紹介いたします。
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さっそく【実践編】
合わせ練習をする前の各自の準備について
ほかのメンバーと一緒に合わせ練習をする前には、
各メンバーがそれぞれ自分のパートを、ひとりでひたすら孤独に(?!)「譜読み」しなければなりませんよね?
まず最初にやっておいたほうが良いのは、演奏しようと決めた作品の、
- 「曲の背景」
- 「作曲家について」
を知っておくことです。
理由は、
作品への理解が深まり、その作品をどんな風に弾いたら良いのか、「イメージ」や「アイデア」が浮かびやすくなるからです。
- その作曲家はどこの国のどんな時代の人であったのか?
- 他にはどんな作品を書いていたのか?
- どんなジャンルの曲を好んで作曲していたのか?(例えば、弦楽器のための曲が多い、とか、室内オーケストラの曲中心だとか…)
- どんな調や和音、リズムを好んで多用していたのか?
- どんな先輩作曲家を好み、影響を受けたのか?
- 趣味は何だったのか??好きな食べ物は何なの~?
(って、別にそこまで知らなければいけない、ということでも無いのですが… )
…などなど。
知っておきたいことは、枚挙にいとまがありません。
このようなことを探っていくうちに、
「その作曲家の作風やパターン」が、ある程度わかってきます。
これらのことを調べるにあたって、
小難しい専門書を読む必要はまったくナシです。
書店やネットショップなどで、「子供向けの本のコーナー」などを探してみると、
わかりやすくて、すぐに読み終えることができ、
大人が読んでもなるほどためになる参考本がたくさん見つかります!
これが、なかなか良くできていて、絶賛熱烈おすすめです!!
たとえば、下記の作曲家の伝記シリーズ。
子供向けの本で、ざっと概要をつかんでから、必要に応じて専門的な本を紐解いてみると良いと思います。
あとで専門書を読む必要がでてきても、おおまかな知識は、やさしい本を読んですでに頭に入っていますので、そんなに苦労せずどんどん読み進められます!
最近では、
「伝記マンガ」なども出版されていますので、本を読む時間があまりとれない方にも、
楽しく読み進められる、うれしい工夫がされていて良いですね。
(*^▽^*)
下記の本は、「音楽史の概要」を、楽しく学べるマンガです。
CD付きですので、本文中に出てくる曲など、初心者の方にもわかりやすい作りになっています。
この本の内容を、もっと詳しく見る👇
下記の、
ひのまどかさんの、「新版」の伝記シリーズは、本の中に出てきた音楽を「QRコード」で読み取って聴けるようになっている、楽しい本です♪
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楽譜をじっくり見てみよう(スコアリーディングのすすめ)
- まず、調性は?
- 拍子は何拍子?
- 速さについては指定があるのか?
- フレーズはどこで切れるのか?
- どこが曲のヤマなのか?
- どこで転調しているのか?
- その転調はどんなことを意図して書かれたのか?
などなど、楽譜に書かれている「情報」を手掛かりに推理してみます。
鋭い洞察力と想像力を総動員して、
自分がその曲をどんなイメージで表現したいのかを、ほんの少し意識してみるだけでも演奏が、がらっと変わってきます!
最初は大変かもしれませんが、面倒がらずに続けていると、だんだん慣れてラクにできるようになります ♪
そして、
自分のパート譜を読んだときと同じように丁寧に、自分のパート以外の譜面にも目を通します。
(できれば他のパートを弾いてみるのもよい方法です。)
他のパートが、どんなことをやっているのかを知っておく事は、アンサンブルでは特に大切です。
ここまでやったあとで、初めて楽器(ヴァイオリン)を手に取り、
ゆっくりと ていねいに、練習開始です!
さあ、ここで楽器を手に取って練習開始!
すでに、「スコアリーディング」をしていますので、
だいたいの曲の感じや、ちょっとムズカシそうだなぁ、というところなども、なんとなくこの辺かな?と見当がつくのではないでしょうか?
自分なりにちょっとここは部分的に練習しよう!と思う箇所に、あらかじめ鉛筆で「しるし」をつけておきます。
(譜面に記入するときには、消せないペンではなく、後で修正できる「鉛筆」のご使用をおすすめします)
「速いパッセージ」などは、フレーズごとに区切ったりして、
必ずゆ~っくりのテンポから始めます。
ここで焦りは禁物です!!!!
こうして準備万端どこからでもかかってこい状態 (…って、一体どんな状態?!)
と、なったところで、めでたく?いよいよメンバーとの楽しい合わせ練習開始
というはこびとなります!
わぁ~、たのしみですね~❤
まとめ
- 「曲の背景」
- 「作曲家」
について知っておくことは、とても大切です。
子供向けに書かれた本やマンガなどは、とても分かりやすく書かれていて、さっと読めますので、どんどん活用すると良いですね ♪
楽器を持って弾きはじめる前に、
- 「調性」
- 「拍子」
- 「速度」
- 「曲のヤマ」
などを、必ずチェックしておきます。
ムズカシそうなパッセージなどには、あらかじめ「しるし」をつけておくと、後で部分的に練習する際に便利です。
速いパッセージや、苦手な箇所を取り出して、
速度をおとして部分練習してから本来の速度で弾けるように、段階的に速度を上げて練習します。
その曲に書かれたテンポで弾けるようになったら、いよいよメンバーと合わせ練習をします。
私も、仲間と「合わせ練習」をする前には、いつもこのような感じで、準備をしています。 (*'▽')
チューニング(音合わせ)や、ボウイングの決め方などについても、また次の機会にご紹介したいと思っています。
それでは、ぜひご家族や、親しいお友達と一緒に、楽しい室内楽ライフをお楽しみくださいませ!!
Godetevi la musica da camera con i vostri cari ♪
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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この本は、「 ショスタコーヴィチのシンフォニー」をめぐる感動的なお話で、とても興味深いです!
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