生タラで作るヴェネツィア伝統料理【バッカラ・マンテカート】フードプロセッサーで簡単!
春らしい日が続いていたと思ったら、また冬のような肌寒いお天気に逆戻りしたり、気温の変化が大きい日々が続いておりますが、みなさまのお住まいの地域はいかがですか?
魚屋さんの店先では、春が旬のお魚をよく目にするようになりましたが、本日は、冬の間、お鍋で大活躍した「生タラ」を名残惜しみつつ?使って、ヴェネツィアの伝統料理「バッカラ・マンテカート」を作ってみました。
ヴェネツィアでは、「干しタラ」を使って作りますが、日本で手に入れやすい生タラで出来るレシピをご紹介いたします。
「バッカラ・マンテカート」は、ヴェネツィアの「バーカロ」と呼ばれる、「カウンター式立ち飲みバー?」などで、カリカリに焼いた、薄いパンや、焼きポレンタの上にのせて、ワインのお供に…
という感じで頂くのですが、ツナのようにサンドイッチの具材としても美味しく頂けますので、よろしければお試しくださいませ。
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バッカラ・マンテカートとは?
「Baccala’(バッカラ)」とは、タラのことで、
「Mantecato(マンテカート)」は、「泡立てられた、こねられた」という意味です。
ストッカフィッソと呼ばれる、内蔵を取り除いて干したタラを、よく叩いてから、身を柔らかくするために、3~4日水につけます。
それを洗って骨や皮を取り除いたものを、細かくして牛乳で煮て、煮詰まってきたら、オリーブオイルを加えてクリーム状になるまで混ぜ、塩コショウで味付けをしたお料理です。
Bacaro(バーカロ)とは?
日本では、「立ち飲みの居酒屋さん」や、「焼き鳥屋さん」などがありますが、ヴェネチアにも「Bacaro」(バーカロ)と呼ばれる、カウンターでワインを飲みつつ、Cicchetti(チッケッティ)と呼ばれる、カナッペ風のおつまみや、小皿料理を楽しめる「立ち飲みワインバー」があります。
「Bacaro」は、ヴェネチア独特の「ワインバー」で、昔漁師さんたちが、漁を終えて帰ってきて、冷えた体を温めるために、カウンターで「Ombra」(ヴェネチア方言でワインのこと)を1杯飲みに立ち寄っていたお店だったのです。
「ゆっくりと座ってくつろぎながら食事やワインを楽しむ所」というよりも、「Cicchetti」をつまみながら、ワインをグイッと立ち飲みして、ひととき友人達とおしゃべりをするという感じの、地元の人々の社交の場でもありました。
現在も、漁師さんだけでなく、仕事帰りに立ち寄る人が多く、夕方になると観光客よりも地元の人々で混雑します。
「Bacaro」では、街中にある「Bar」と呼ばれるカフェと同じく、「カウンター近くで長居をしない」のが「粋」とされています。
いつもの定番?の Ombra(ワイン)と Cicchetti(おつまみ)を注文したら、それらを持ってすばやく?カウンターから離れて、運河の橋のたもとや、外にしつらえられたテーブル(というか、台?と言った方が良いのかも?)の方へ移動して、そこで友人達とおしゃべりに花を咲かせながら立ち飲み、というスタイルのお店なのです。
ワインは、1杯 3ユーロくらいからあり、「おつまみ」は、大体ひとつ1ユーロくらいです。好みのものを自由に選べるところも嬉しいですね ♡
ヴェネト地方の名産、「Prosecco(プロセッコ)」(発泡ワイン)を注文するのも、おすすめです!
ヴェネチアのおすすめ「Bacaro」詳細はこちらです ↓ ↓ ↓
Al Bottegon or Cantinone “già Schiavi”
【住所】
Dorsoduro,992, Fondamenta Nani,30123 Venezia Italia
【TEL】
+390415230034
【営業時間】
月曜日から土曜日(日曜休み)
8:30~20:30
※2021年4月現在、
コロナ禍により、営業時間等が、変更されている可能性がございます。
詳細は、お店に直接お問い合わせいただきご確認下さいますよう、お願いいたします。
【地図】
バッカラ・マンテカート【材料】
- 生タラ 2~3切れ
- にんにく 1片
- 牛乳 200 ml
- 塩、コショウ 少々
- エクストラヴァージンオリーブオイル 大さじ4杯
(最後にシナモンパウダーを、ぱらりとふり入れるレシピも有ります)
【作り方】
①生タラに、軽く塩コショウをしておきます。
②鍋にお湯を沸かし、沸騰したらタラを入れてサッと火を通します。
③タラの表面が白っぽくなったら、いったんお皿に取り、骨と皮を取り除きます。
④別の鍋に、タラをほぐして入れて、にんにくも加えます。
⑤牛乳を加え、火にかけます。
⑥中火でコトコト煮詰めます。
⑦牛乳が半分くらいの量になって、タラがトロトロになるまで煮込みます。
途中で、焦げつかないように何度か、かき混ぜます。
⑧水分がなくなって、こんな感じになったら火を止めます。
⑨フードプロセッサーで、タラの身をつぶします。
⑩途中で、オリーブオイルを何回かに分けて、少しずつ加えます。
⑪最後に、塩、コショウして味を整えたら出来上がりです。
(お好みで、シナモンパウダーを、少々ふって頂いても美味しいです)
作ってすぐよりも、1日置くと、さらに味が馴染んで美味しく頂けます。
カリカリに焼いたパンや、クラッカーなどにのせて、いただきま~す!
Buon appetito!
きりっと冷えた、白ワイン、スパークリングワインのお供に相性抜群です♡
その他のバッカラを使ったお料理レシピ
<<タラのヴィチェンツァ風(Baccala’ alla Vicentina)のレシピ>>
miketta-violinista.hatenablog.com
最後までお読みくださりありがとうございました。