イタリアのすすめ

イタリアについてのあれこれを書き綴ったブログです。時々本業のクラシック音楽についても語ります。どうぞよろしくお願いいたします。

【奇跡のテノール】アンドレア・ボチェッリの名曲

 

映画「奇跡のテノール」の主人公で、イタリア人テノール歌手の、

Andrea Bocelli(アンドレア・ボチェッリ)をご存知ですか?

 

アンドレア・ボチェッリのプロフィール、そして、数あるアルバムの中から特に素敵な作品をご紹介いたします。

 

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アンドレア・ボチェッリの略歴と代表的な曲

 

 Andrea bocelli(アンドレア・ボチェッリ)は、

 1958年9月22日、トスカーナ地方ピサ近郊の村ラジャティロで生まれました。

 

 イタリアを代表する人気テノール歌手のひとりです。

 

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イタリア中部、トスカーナ地方は

キャンティをはじめとした、ワインの名産地

 

キャンティワインの故郷、イタリア中部のスカーナ地方で、父親のサンドロは、Chianti Bocelliというワインを製造しています。

 

 

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キャンティワイン

(イメージ)



 アンドレア・ボチェッリは、6歳の時ピアノを始め、その後フルート、サックスなども学びます。

 

歌うことも大好きで、「オペラ」にとても興味をもっていました。

 

先天的に視覚障害がありましたが、12歳の頃、友人達とサッカーをしていた時に、運悪くボールが頭に当たって脳内出血を起こし、その数日後に完全に視力を失ってしまいました。

 

しかし、そんな苦難にもめげず、常に前向きだったアンドレアは、ピサ大学の法学部に進み、法学博士の学位を取得。

 

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ピサの斜塔


1年ほど弁護士として働きますが、歌手になることへの夢をあきらめきれず、弁護士の仕事を続けながら、夜はピアノ・バーなどで弾き語りも始めました。

 

そんな折、1992年に、イタリアのポップス・ロック界のスーパースター、Zucchero(ズッケロ)が募集していたオーディションに見事パスします。

 

その時、偶然デモ・テープを聴いたパヴァロッティが、ボチェッリの歌に感銘を受け、後に、3大テノールでお馴染みパヴァロッティとデュエットすることになります。

 

 

 パヴァロッティ、ズッケロなど豪華メンバーとの共演「ミゼレーレ」 

 

 

 

 

ボチェッリのデビューアルバム「Il mare calmo della sera」(夕べの静かな海)より。 

 

 

 

 

1994年、サンレモ音楽祭で、新人部門で優勝。

その翌年の1995年、「Con te partiro’(君と旅立とう」)を歌って絶賛されました。

 

「Con te partiro' 」君と旅立とう アップルミュージックより >> 

 

  

 

「Con te partiro’」(君と旅立とう)歌詞(抜粋)

(日本語訳は、私の直訳ですが、ご参考まで)

 

Quando sono solo
sogno all'orizzonte
e mancan le parole,
Si lo so che non c'è luce
in una stanza quando manca il sole,se non ci sei tu con me, con me.

 

ひとりでいる時

地平線を夢見る

しかし、言葉が見つからない

そうさ、君が僕のそばにいないなら、

太陽のささない部屋の中には、

光が無いことを僕は知っているよ

 

Su le finestre
mostra a tutti il mio cuore
che hai acceso,
chiudi dentro me

la luce che
hai incontrato per strada.

 

窓の上で

みんなに、君が灯をつけた僕の心を見せておくれ

君が道端で出会って僕の中に閉じ込めたその光を

 

Con te partirò.
Paesi che non ho mai
veduto e vissuto con te,
adesso si li vivrò,
Con te partirò
su navi per mari
che, io lo so,
no, no, non esistono più,
con te io li vivrò.

 

君と旅立とう

僕が見たこともない、暮らしたこともない街へ

今そこで暮らすのだ

君と旅立とう

船に乗って、海を越えて

僕は分かっている

それも今では存在しないということを

君となら僕は生きていけるだろう

 

 

この曲は後に、「オペラ座の怪人」や「キャッツ」で圧倒的な人気を誇る歌姫、サラ・ブライトマンとのデュエットで、「Con te partiro’」の英語版「Time to say goodbye」をリリースし、更なる大ヒットを記録します。

 


www.youtube.com

YouTubeより引用させていただきました)

 


1996年11月には、ドイツの国民的ボクサー、ヘンリー・マスケの引退試合サラ・ブライトマンとデュエットで「Time to say goodbye」を歌い、ドイツでもヒットチャートのトップを14週間もキープ。

シングル・セールスは、300万枚を記録!

 

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2006年に開催された、トリノ・オリンピックの閉会式で、「Because we believe」を歌いました。

 

「Because we believe」アップルミュージックより >> 

 

 

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Torino

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2019年には、最高峰のテノール歌手として、今や世界でも有名になったボチェッリが、自ら書き起こした「奇跡のテノール」が映画化されました。

 

「奇跡のテノール」動画

YouTubeより  


www.youtube.com

 

 

 

2020年、新型コロナウイルスにより、緊急事態宣言でロックダウンとなったミラノのドゥオーモ(大聖堂)で無観客コンサートを開きます。

 

 「アメイジング・グレイス」など5曲を歌い、YouTubeで全世界にストリーミングされたのは記憶に新しいですね。

  

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Duomo(Milano)

 

 ミラノ大聖堂での感動的なコンサート ♪

冒頭のボチェッリのメッセージが、胸に沁みます!( ;∀;)

 

アメイジング・グレイス」歌詞:英語(スペイン語字幕あり)


www.youtube.com

YouTubeより引用させていただきました)

 

 

 

 

おすすめシングル曲あれこれ

アルバム「Romanza」(ロマンス)より

 「Con te partiro’」「Caruso」「Vivo per lei」などの、名曲がつまったアルバム「Romanza」(ロマンス)

 

 

 

 

 その中から、独断と偏見で選んだイチオシはこちらです。

 

  • 「 Caruso」(カルーソ)

  

 

 

 「Caruso」歌詞(抜粋)

Qui dove il mare luccica

e tira forte il vento

su una vecchia terrazza

davanti al golfo di Surriento

un uomo abbraccia una ragazza

dopo che aveva pianto

poi si schiarisce la voce e ricomincia il canto.

 

海が輝くここで

古いテラスに強い風が吹きつける

ソレント湾の前で

ひとりの男が少女を抱きしめる

泣いていたが、その後で

咳払いをして、また歌いはじめる

 

Te voglio bene assaje

ma tanto tanto bene sai

è una catena ormai che scioglie il sangue dint'e vene sai.

 

君をとても愛しているよ

とてもとても愛しているよ

今や、血管の中で血液をとかす鎖となっている

 

 

  • Vivo per lei」(君のために生きる)

 この曲は、Giorgia(ジョルジャ)とのデュエットで大ヒットしました。

 

 

 「Vivo per lei」(彼女のために生きる)歌詞(抜粋)

 

Vivo per lei da quando sai
la prima volta l'ho incontrata,
non mi ricordo come ma
mi è entrata dentro e c'è restata.

Vivo per lei perchè mi fa
vibrare forte l'anima,
vivo per lei e non è un peso.

 

彼女に初めて出会ったその日から、

彼女のために生きているのさ

なぜかは覚えていないけれど

僕の中に入り込んでそのままになっている

彼女のために生きる

彼女は僕の魂を震わせるから

彼女のために生きることは、僕には重荷にはならない

 

 

アルバム「Sogno」(夢)より

 

 

 

 

 

 セリーヌ・ディオンとのデュエットのこちらの曲が、本当に素敵です! 

 

 

「The Prayer」歌詞(抜粋)

I pray you'll be our eyes,

and watch us where we go
And help us to be wise,

in times when we don't know
Let this be our prayer,

when we lose our way
Lead us to the place,

guide us with your grace
To a place where we'll be safe.

 

 

どうか、私たちの目となって

ゆく先々で私たちを見守り、この祈りを聞いてください

私たちが道を見失ったとき、賢い決断ができますようお導きください

 

あなたのお慈悲で、私たちを安全なところへお導きください 

 

さいごに

ボチェッリの歌声を聴いていると、「美しい音楽は人を幸せにする」ということをしみじみ感じさせてくれるアーチストだなと思います。

 

 たくさんのボチェッリの名曲の中から、ほんの一部をご紹介になってしまいましたが、みなさまのお気に入りは見つかりましたか?

 

 

 Buon ascolto!

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

(本ページはプロモーションが含まれています)

 

 

「アップルミュージック」についての詳細はこちらからご覧になれます>>

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なるべくお金をかけずにイタリア語を楽しく学ぶヒント【入門、初級編】

 

本日は、「イタリア語が話せたら楽しそうだな~」と思っていらっしゃる方に向けて、入門、初級編のお話をさせていただきたいと思います。

 

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外国語を勉強してみようかな?

と、みなさんが思われたきっかけは、きっと…

 

  • 旅行に行った時に使えるような会話を覚えたい
  • イタリア人とお友達になりたい
  • イタリア語の本を原書でよめるようになりたい
  • イタリアに留学したい
  • 突然、転勤でイタリアに行くことになってしまった

 

などなど、様々でしょう。

 

何か、ラクチンですぐにできるようになにる方法ないかな~

などど、ふと思ってしまうのが、世の常、人の常。

 

しかし、残念ながら外国語を習得するのに、そんなラクな方法なんてありませんよね。

( ;∀;) 

 

私も、色々な方法でこれまで(これからも!)イタリア語を勉強してきましたが、無駄な努力をしてしまったり、言い間違い、人前での失敗などは数知れず!(゚Д゚;)

 

そこで、みなさまには私と同じような過ち?を犯さず、もっと効率よくイタリア語に親しんでいただきたいと思い筆を取らせて頂いた次第であります。

 

 

 

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前置きはさておき、さっそく本題に入ります。

 

 

それでは、よくいろいろな方から訊かれる質問を、一問一答式?でドンドンまいります!

 

質問① イタリア語の勉強といっても、まず何から始めたらいいの?

質問①【答え】

まずは、無料で利用できる、NHK ラジオ(またはテレビ)のイタリア語講座を聴いてみることをおすすめします。 

 

 全く初めての方には、

イタリアの美しい映像も楽しめる「テレビの講座」の方が入りやすいかもしれませんが、ラジオ・イタリア語講座の方も、超おすすめです!

 

両方視聴してみて、しっくりくる方を選ぶとよろしいかと思います。

 

 【理由】

① イタリア語の”音”に慣れ親しむ事ができる。

解説も丁寧で分かりやすかったです!

 

インターネットラジオ」で1週間分の再放送を、ご自身の好きな時に、くりかえし聴けて便利。

 

4月と10月、年2回 新開講で、新しい講座が楽しめます。

 

イタリア語は、読むだけなら基本的には「ローマ字読み」でスラスラ読めますので、中学、高校ですでに英語になじんでいる大人の方でしたら、開講月が過ぎてしまっていても、ついていけるのではないかと思います。

 

 テキスト代以外にお金がかからないので、お手軽!というところもいいですね。

 

ラジオ講座テキスト】 

 

 

 

テレビ講座テキスト】 

 

 

 

質問② 紙の辞書か電子辞書か、それが問題だ。

 

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質問②【答え】

紙の辞書も捨てがたいですが、個人的には、電子辞書をおすすめしたいです。

 

私も以前は、実はずっと紙の辞書派でした。

でも、電子辞書にしてから、もうあまりにも便利すぎて手放せなくなりました!

 

(あくまでも個人的感想です)

 

【理由】

素早くひけて持ち運びもラクラク! 

 

和伊・伊和はもちろん、英和・和英、英英辞典、国語辞典などの辞書以外に、イタリア語の会話集その他まで入っていて、至れり尽くせり!

サイズも、横幅は、ペンの長さとほぼ同じくらいで、コンパクトなので持ち運びしやすいです。

 

スマートフォンに「辞書アプリ」を入れてみたこともありますが、「イタリア語」に限って言えば、電子辞書のほうが使いやすかったです。

 

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ほぼ毎日愛用している相棒 イタリア語 電子辞書 

(上記の写真のモデルは、カシオ EX-word XD-Z7400です)

 

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キーボードも大きくて見やすくて、お気に入りです。

こちらの写真のものは、2年前のモデルです。(私物)

 

イタリア語版「電子辞書を使ってみた感想」の記事は、こちらです>>

miketta-violinista.hatenablog.com

 

 

質問③ おすすめのテキストは?

質問③【答え】

会話などの短文が書かれている本がオススメです。

 

最初から分厚い本を選ぶのは、おすすめできません!

挫折のもとです。(←経験済み)

 

●「初めてのイタリア語」郡 史郎 著/ 講談社現代新書

 

コンパクトにまとまっていて、とても読みやすいです。 

 

 

 

 

下記の2冊もおすすめしたかったのですが、残念ながら現在絶版になってしまいました。興味を持たれた方は、古書、または図書館などで探してみてくださいね。

 

「よく使う順 イタリア語フレーズ470」

町田 亘、ニコレッタ・ヴィスコンティ 共著 / 中経出版

 

(この本に出ている表現、イタリア人が本当によく使うフレーズです!絶版になってしまって本当に残念です!)

 

イタリア語会話 きまり文句600」松浦 弘明 著 / 語研 

 

 (こちらの本も残念ながら絶版ですが、とても良い本です。)

 

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【理由】

とにかく最初は、「あいさつ」「曜日」など、「実用的な表現」や「短文」をどんどん理屈抜きで覚えていくのが効率がいいです ♪

 

そうこうするうちに、

「動詞の変化形」やら、「直接法以外の動詞の変化」など、色々とややこしいこと?!に遭遇?したりもしますが、疑問に思った時に、そのつど文法の参考書読んで確認してみる、という感じで進めていくと、退屈せずに続けていけますよ。

 

旅行などでイタリアに訪れた時にもすぐに使えますし、通じた時の喜びも大きいです!

 

 

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質問④ マンガを使って勉強するのはどうなの?

質問④【答え】

自然な日常会話にふれることができて、とても良いのですが、中級者以上向けかなと思います。

 

【理由】

マンガは楽しくて、とっつきやすそうですが、実は、初級者にとってはなかなか手強いです

 

(下記の写真をご参照ください、吹き出しの中の文字がけっこう細かっ!?)

 

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日本のマンガも多数イタリア語に翻訳されていて、イタリアでも大人気!

 

質問⑤ 独学か、スクールに通うのか、どちらがいい? 

 

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質問⑤【答え】

私は両方やっていましたが、どちらも役に立ったと思っています。

【理由】

書店で気に入ったテキストを選んで、自分のペースで進める独学も良いですし、

スクールで陽気なイタリア人講師の方々やクラスメートとともに学ぶのも、とても楽しい経験となりました。

 

ある時、元同僚と偶然同じクラスになった、などということもありました!

クラス内では、授業中ファーストネームで呼び合いますので、はじめのうちは、何だか、ギクシャクした感じになっていましたが…(汗)

今となっては、それも楽しい思い出のうちのひとつです!

 

…と、何だかダラダラ長くなってしまい、全然「一問一答式」の答えになっていませんでした。すみません!!

 

さいごに 

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Roma

 

とにもかくにも、何事も楽しくないと続けられませんよね!

 

身につけた知識は、誰からも盗まれることのない自身の大切な財産となりますので、あせらず楽しく、コツコツと身につけていきたいものですね!(← 自分に言い聞かせています)

 

ここにご紹介したものは、とくに目新しい奇抜な方法ではありませんが、

まずは、ご自身が楽しそうだなと思える方法から、いろいろ試してみるといいと思います。

 

みなさまのイタリア語力が、去年より今年、昨日より今日、という風にどんどんレベルアップしていきますように!

 

ささやかなヒントのうちの一つとなれば、うれしいです。

 

それでは、Buon studio e buon divertimento! 

   

 

おまけ

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好きな本が1冊無料でもらえます!

 

Gianni Rodari の「Favole al telefono」や、「Pippi Calzelunghe」などイタリア語本が、聴けますよ!

 

無料体験期間中に解約しても、「最初にもらった本1冊」はずっと聞き続けられます。

 

色々な本を視聴してから、自分のレベルにピッタリの本が探せるところも便利だなと思いました。

 

まだ試したことが無い方は、一度チェックしてみる価値ありです。

(^^)v

 

De Amicisの「Cuore」、Gianni Rodari や、Italo Calvinoの作品、「Pippi Calzelunghe」など、有名なイタリア語の本のラインナップも豊富になりました 👇

リスニングの勉強に、ぜひお役立てください♪

 

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追記:

2021年10月11日まで、オーディブルの無料体験期間が、2ヶ月に延長されていて、2冊本がもらえますよ!

(^O^)

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私は、電車での移動中や、スキマ時間に、洋書だけでなく、他の本の朗読なども聞くのが最近のお気に入りです。

 

聞き流すだけなので、とってもラクです!

忙しくて、まとまった勉強時間がとれない時に、とくにおすすめですよ。

 

 

オーディブルの無料体験の詳しいレビューは、

こちらからご覧になれます👇

 

miketta-violinista.hatenablog.com

 

 

 

<<関連記事>>

 

◆ イタリア語の多読用のおすすめ本をご紹介 👇

miketta-violinista.hatenablog.com

 

 

◆ イタリア語オンラインレッスンの体験レビューをまとめています 👇

miketta-violinista.hatenablog.com



 

◆ 電子辞書についてのあれこれ 👇

miketta-violinista.hatenablog.com

  

 

◆レシピで読み解くイタリア語

miketta-violinista.hatenablog.com

 

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。   

 

 

 

 

ヴェネツィア風ホタテのフライ【レシピ】

 

本日は、イタリアでも人気の一品、「ヴェネツィア風ホタテのフライ」をご紹介いたします。 

 

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フライといっても、とても簡単に出来ますので、新鮮なボイル・ホタテが手に入ったら、ぜひお試しくださいね!

 

今回は、大きなホタテではなく、やわらかい「ベビーホタテ」を使って作ってみました。

 

(どのサイズのホタテで作っても、おいしく出来ます)

 

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「ホタテ貝」と言えば…

ボッティチェリの絵画「ヴィーナスの誕生

を、真っ先に思い出してしまう

食いしん坊な、わたくし。

(貧困な発想で失礼いたしました)(^^;)

 

 

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【材料】(2人分)

 

  • ベビーホタテ(ゆでたもの)        250 g
  • 薄力粉                  適宜
  • パン粉                  適宜
  • 水                    少々
  • レモン                  1/4個
  • ルッコラ(無ければ省略可)        適宜
  • オリーブオイル(または、サラダオイル)  適宜

 

 

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【作り方】

 

①ホタテは、キッチンペーパーで拭いて、軽く水気をとっておきます。

 

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 ゆでた状態で売っている

「ベビーホタテ」を使うと、お手軽にできます

 

②表面に、うすく小麦粉をまぶしておきます。

 

茶こしを使ってふりかけると、きれいにまんべんなくかけられます。

私は、大雑把にさっとスプーンでかけてしまいましたが…(汗)

 

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③フォークで、小麦粉がまんべんなく行きわたるようにころがします。

 

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④パン粉と、小麦粉を水で溶いたものを用意します。

 

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⑤小麦粉をまぶしておいたホタテを、水溶き小麦粉の中に入れて、軽くころがします。

 

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⑥続いて、パン粉をまぶしつけます。

 

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⑦パン粉をつけたら、お皿にのせておきます。

 

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⑧深めの鍋に、オリーブオイルまたは、サラダオイルを入れて170度くらいまで熱し、先ほどの衣をつけたホタテを投入します。

 

(一度にたくさん入れすぎると、油の温度が下がってしまいますので、少しずつ入れて下さいね)

 

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⑨パン粉の衣が、きれいなきつね色になったら出来上がりです。

 

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⑩お皿に盛り付けて、レモンをひと切れ添えておきます。

 

今回は、ルッコラをのせてちょっとよそ行き風に?おしゃれしてみました。

 

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食べる直前にレモンをぎゅっとかけると、さっぱりとした味わいになり、いくつでも食べられてしまう美味しさです。

 

食べ過ぎには、くれぐれもご注意くださいませ!(笑)

 

きりっと冷えた白ワインや、ビールにピッタリのホタテのフライの出来上がりです!

 

 

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それでは、いただきま~す、そして乾杯?! 

(*'▽')

Buon appetito e salute!

 

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。 

 

 

 

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クラシック音楽がもっと好きになる音楽本【タイプの異なる3冊】あなたなら、どの本を選びますか?

 

みなさま、クラシック音楽は好きですか?

なんとなく、堅苦しいイメージがあって敷居が高そう… 

と、思われている方も多いのではないでしょうか。

 

そこで今回は、

読めばきっとクラシック音楽が身近に感じられる、とっておきの「音楽本」を3冊ご紹介いたします。

 

  • 11人の音楽家のエピソードと好んで食べていたお料理についての本
  • 科学的に演奏や表現法について考える本
  • さまざまな苦労を乗り越え、好きな音楽を仕事に選んだ人の生き方や、人生で大切なことに気付ける本

 

などなど、「音楽関連本」の中から、

あえてタイプの違う3冊の本を選んでみました。

 

みなさまは、どの本が気になりますか?

(*'▽')

 

 

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【1冊目】「音楽家の食卓」野田 浩資 著

 

クラシック音楽の作曲家は、

いったいどんなふうに暮らし、どんなお料理を好んで食べていたのでしょうか?

 

まず1冊目は、

「音楽」も「美味しいものを食べる事」も大好きな私にとって、とても興味深いお気に入りの本からご紹介いたします。

 

ふらりと入った書店で偶然見つけ、食いしん坊な私は迷わず手に取りました。

(^▽^;)

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出版社 : 誠文堂新光社 (2020/1/10)

発売日 : 2020/1/10

単行本 : 255ページ

 

 

著者は、

クラシック音楽を愛する「ドイツ料理のレストラン」のシェフ野田浩資氏。 

 

この本は、

クラシック音楽作曲家の生まれ育った街のこと、そして彼らが好きだった食べ物についても書かれた、盛りだくさんの楽しい構成になっています。

 

作曲家にちなんだ「レシピ」が、たくさん書かれています。

 

作曲家の「生まれ育った土地」や「作品」に思いを馳せながら、彼らが好んだお料理をさっそくあれこれ作ってみたいなぁ、と思いました。(*'▽')

 

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ベートーヴェンに思いを馳せながら?!

じゃがいものタルト「Kartoffelkuchen」

をさっそく作ってみました!

 

 

この本は、

18~19世紀に活躍した、「11人のクラシックの作曲家」について書かれています。

 

どの章もはじめに、

それぞれの音楽家たちの短くまとめられた

  • 「生い立ち」
  • 「エピソード」
  • 「旅の足跡」

などが書かれています。

 

そしてさらに、

  • 「郷土料理」
  • 「彼らの好きだったお料理のレシピ」

も載っています。

 

以下、何人か作曲家ごとにレシピの例をあげてみると…

 

 

ヨハン・セバスティアン・バッハ

若かりし頃、お金がなかったバッハがハンブルクで食べた「ニシンの塩漬け」にちなんだ、

「ニシンのマリネ(Gebeizter Hering )」

 

 ドイツの家庭でよく作られる、

アプリコットのケーキ(Aprikosenkuchen)」

など、デザートのレシピも載っていて、うれしいですね ♡

 

モーツァルト

 演奏旅行で、プラハやイタリアなど外国へ行った時にも特別に作ってもらっていた、大好きなスープ

「レバー団子入りコンソメスープ(Leberknödelsuppe)」

 

ふだんから大好きで、人生最後にも味わったと言われている

「きのこソースの豚肉の薄切りソテー(Schweineschnitzel mit Pilzen)」

 

シューマン

シューマンが子供の頃に近くの森で採ってきたきのこを使って、お母さんが作ってくれた故郷の味

ザクセン風きのこスープ(Sächsische Pilzsuppe)」

 

デュッセルドルフにいた頃、何度も食べていた郷土料理

「ライン風牛肉のロール巻き(Rinderroulade)」

 

ブラームス

ブラームスのお母さんがよく作ってくれた、大好きなお菓子

「Salzburgernockerl ザルツブルク風スフレ」

 

そのほか、

 

  • ハイドン(Tafelspiz 牛肉のスープ煮、ほか) 
  • リスト(Ungarische Krautwickel ハンガリー風ロールキャベツ、ほか)

 

など、

たくさんの偉大な音楽家たちのエピソードやレシピが満載です ♪

 

 

さらに巻末には、

「音楽家ゆかりの町のレストラン&カフェガイド」もついていて、 

旅行などで訪れた時に立ち寄ってみたくなりますね。

 

 

 

Amazonの商品紹介ページを引用させていただきました)

著者について

 野田 浩資(ノダ ヒロシ)

 

1947年東京都品川生まれ。

 

 73年、六本木のチェコスロバキア料理の『キャッスルプラハ』に勤務。

その後ドイツへ渡り、シュタイゲンベルガー・ホテル『フランクフルターホフ』『シュタイゲンベルガー・パークホテル』にて修業。
その後、ベルギー、モナコ、スイスと各国を渡り修業。


帰国後、レストランを開業した後、赤坂のOAGハウス・ドイツ文化会館に『OAGクラブレストラン・クライゼル』出店を経て、『ツム・アインホルン』を開店。


日本でもっともドイツの味を感じさせてくれるドイツ料理シェフとして知られている。


著書に『野田シェフのドイツ料理』『新・ドイツの森の料理人』『ビールの国の贈り物』『ワイン街道 美食の旅』『ドイツ修道院のハーブ料理』。

 

趣味は、クラシック音楽鑑賞。

 

 

【2冊目】「ピアニストの脳を科学する 超絶技巧のメカニズム」古谷 晋一 著

 

 

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出版社 : 春秋社; 四六版 (2012/1/23)

発売日 : 2012/1/23

単行本(ソフトカバー) : 276ページ

 

 

著者の、古谷晋一氏は、 

「科学という道具を使ってピアニストをはじめとする音楽家が、思い描いた音楽を健やかに演奏するために貢献する」ことを目指す「音楽演奏科学」が専門の科学者。

 

ピアニストを夢見ながらも、過度な練習によって手を痛めてしまった著者が、工学、医学の道に進んだ後、自身の経験を生かしながら、 

 

  • 練習することによって、弾けなかった箇所が弾けるようになると、脳や身体はどう変わるのか?
  • 「脱力」とは、どの筋肉を、いつ緩めることなのか?
  • 指や腕、肩をどう動かせば狙った演奏効果が音に表れるのか?

 

 などについて、

科学的な観点から探った「演奏に役立てる様々なアイデア」が記された本です。

 

演奏家にとってはもちろんとても興味深い内容なのですが、

脳科学や、理系の本が大好きな方(←それって私ですが…)にも、とても興味深く読める本です。

 

 

章ごとのおおまかな内容は…

 

【第1章】 超絶技巧を可能にする脳

  • 演奏中に、脳はどんなふうに働いているのか
  • ピアニストの指が速く動くのは、才能というより、練習によって培われたものである
  • 幼少期に始めることが理想的だが、大人になっても練習時間に比例して脳は変化していく
  • イメージトレーニングは、それだけよりも、実際に楽器を使った練習と組み合わせたほうが効果があがる

 

【第2章 】音を動きに変換するしくみ

  • 耳と指をつなぐ回路は、音楽家でない人も、早い人で数十分で作られ始める
  • 楽家の脳は、他の人が演奏している所や指の動きを観ているだけで、頭の中に音をイメージできる

 

【第3章】 音楽家の耳

  •  微妙な音の差が聴き分けられるようになって初めて「タッチ」の違いが理解できる
  • 大人になってからでも、数時間のトレーニングでピッチの違いを聴き分けられるようになる
  • 他人の話し声に表れる「感情の変化」に敏感に反応することができる
  • たくさんの音楽を聴くだけで耳が鍛えられるのではなく「自身の演奏する音を聴く」ことによってメロディやリズムを処理する能力が速くなる

  

【第4章】 楽譜を読み、記憶する脳

  • 初見で弾く時、演奏家はどんなふうに楽譜を読んでいるのか

 

【第5章】 ピアニストの故障

 

【第6章】 ピアニストの省エネ術 

  •  効率よく、ケガや故障に気を付ける練習方法について
  • ピアニストの「腕」の使い方など

 

【第7章】 超絶技巧を支える運動技能

  • 動かしやすい指と動かしにくい指があるのはなぜか
  • 「脱力」の大切さ 

 

【第8章】 感動を生み出す演奏

  • 音色、音量を操るには
  •  表現のための身体の使い方、方法は一つではない

 

 

ピアノ以外の楽器を弾く人にも、

 

  • 「どんなふうに表現すれば聴く人に伝わるのか」
  • 「どんな練習法が良いのか」

 

など、

演奏法や練習法に迷ったときに読んでみると、参考になることがたくさんあります。

 

 

この本の内容を、もっと詳しく見る👇

 

 

著者について

古谷 晋一

音楽演奏科学者。

2014年より上智大学理工学部情報理工学科准教授。

大阪大学基礎工学部卒業後、医学系研究科にて博士(医学)を取得。

日本学術振興会特別研究員、海外特別研究員、フンボルト財団招聘研究員を歴任。

 

訳書に、

『ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと』
「ランランと音楽を科学しよう」

(SONY)において講師を務めるなど、国内外で講演を行う。


主なピアノ演奏歴として、

KOBE国際学生音楽コンクール入賞、Ernest Bloch音楽祭出演、兵庫県立美術館にてリサイタルなど。

ピアノを成瀬修、中野慶理の各氏に師事。

 

脳科学や身体運動学の手法や考え方を用いて、音楽を愛するすべての人の健やかで

造的な演奏活動を支援する「音楽演奏科学」の確立に力を注いでいる。

 (Amazonの商品紹介ページを引用させていただきました)

 

 

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【3冊目】「ヴィオラ母さん」ヤマザキマリ

 

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出版社 : 文藝春秋 (2019/1/30)

発売日 : 2019/1/30

単行本 : 239ページ

 

 

この本は、

テルマエ・ロマエ」でお馴染み、ヤマザキマリさんのお母様リョウコさんの波乱万丈な半生が綴られた物語です。

 

自分が本当にやりたかった、オーケストラのヴィオラ奏者の仕事に就くために、27歳の時それまで勤めていた会社を辞め、ご両親に勘当されながらも家を飛び出し単身で北海道へ。

 

辛くても悲しくても、私から ”音楽をやりたい”という思いは消えなかった。

だから仕方がなかった。

周りにどう非難されようと、一度きりの人生の大きなチャンスを棒に振って、あきらめて生きていく方が辛かった。

散々悩んで考えた上の決意だったし、音楽の素晴らしさを表現するためなら、どんな責任を問われてもやるしかなかった。

 (P.22 より引用させていただきました)

 

 

その後リョウコさんは、指揮者の男性と結婚されましたが、マリさんが生まれた直後、ご主人は病気であっけなく亡くなってしまいました。

 

しかし、リョウコさんは実家には帰らず北海道にとどまり、オーケストラでヴィオラ奏者を続けながら、マリさんとその後生まれたマヤさん、2人の子供を女手一つで育てあげました。

 

数々の苦難を乗り越えながらも、大好きな音楽の仕事を続け、家族を守り明るく前向きに精一杯生きていく姿に、とても力づけられます!

 

 

【第1章】リョウコが母になるまで

マリさんの母リョウコさんが、東京で勤めていた会社を辞めて、札幌のオーケストラに入団するまでの経緯、北海道での新たな生活、マリさんが生まれたばかりの頃のこと、などが書かれています。

 

【第2章】働く母・リョウコ

指揮者だった夫に先立たれてしまい、ひとりで2人の子供を育てながら、オーケストラの仕事を続けていたころのお話。

演奏旅行で忙しいリョウコさんを待つマリさんたち姉妹の当時の心境や、マリさんの将来の夢などのお話。

 

【第3章】リョウコに教えてもらったこと

マリさんが、

「好きなことに邁進する人が幸せそうだ」

「人と違っていいのだ」

「国境のない生き方がある」

など、リョウコさんの生き方から学んだたくさんのこと。

 

【第4章】リョウコと衣食住

北海道にチロル風の家を建てたり、「暮らしの手帖」を愛読していたリョウコさんの日々の暮らしについて。

 

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「チロル風の家」とは、

こんなイメージでしょうか???

 

 

マリさん姉妹の夏休みの宿題のお話や、

クリスマスにはいつも「本」しかプレゼントしてもらえなかったお話、

リョウコさんのオーケストラの演奏会での思いがけない感動体験など、

 

さまざまなエピソードが満載の本です。

 

あの湿原の辺り全体から漲る(みなぎる)大自然の壮大で圧倒的なパワーと美しさは、思い出すと鳥肌が立つくらい素晴らしかった。

(中略)

クラシック音楽に不案内な方々も楽しめて、短くても感情にぐっと訴えかける、映画音楽のような曲を選曲していた。

米国の作曲家L.アンダーソンの「セレナータ」もその中の一曲だったが、南国の情景が思い浮かんで来るようで、どういうわけかその場所にはピッタリだった。

まるで周りの草木や大きな空がオーケストラと一体となって曲を奏でているようで、自然と呼応する音楽の素晴らしさを目の当たりにした気持ちだった。

 

私は今も仕事に行き詰まると「セレナータ」を聴く。

そうすると、自動的にあの美深町の湿原の大自然の情景が目に浮かんで来るからだ。

(中略)

私は半世紀近く年を経た今も、音楽の力で元気にやっていけるのである。

(P.165より引用)

 

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広大な大自然の情景

湿原(イメージです)

 

 

本文中にある、マリさんが小学生の頃にリョウコさんに連れられて、

北海道の美深町の広大な湿原の屋外コンサートで聴いた思い出深い曲「セレナータ」は、こちらです👇

 

アンダーソン作曲「セレナータ」

 


www.youtube.com

YouTubeより引用させていただきました)

 

 

【第5章】リョウコと家族

リョウコさんの生い立ち、その家族、リョウコさんの初恋♡などのお話。

 

 

【第6章】リョウコという母親

母として、音楽家として、たくましい一人の人間に変わっていく「ヴィオラ母さん」としてのリョウコさんについて。 

 

 

ありのままに生きていて充足している人は、等身大以上の自分になろうとしない。

自分はこうありたい、こういう人間であってほしい、という理想もなければ、それを叶えるために躍起になったり虚勢を張ったりすることもない。

なぜなら、今の、この世に生まれた、かくある自分で十分満ち足りているからだ。

(中略)

命の自由を謳歌し、波乱万丈でも「生きることって結局は楽しいんだよ」ということさえ子供に届けばそれでよし、とどこか確信していたからなのだろう。

それくらい、リョウコは毎日どんな些細なことにでも感動して生きていた。

夕暮れの雲を見ては「なんて綺麗なの、泣けてくる」と目を潤ませ、通りで狸を見つけては「かわいい、飼いたい!」と嬌声を上げ、子供と川に入って遊びたがる。

とにかくリョウコは地球に生まれてきたことが楽しくてならない人なのだ。

たとえ社会のなかでいろいろあっても、どんな困難と向き合わされても、それでも生きることを心から謳歌する大人が家にいるのは、大変頼もしいことである。

 (P.227~228より引用させていただきました)

 

 

自分が選んだ道を、どんなことがあってもくじけずに前を向いてまっすぐ進み、他人の目を気にすることなく、肩の力を抜いて自然体で生きることの大切さを教えてくれる本です。

 

音楽の素晴らしさだけでなく、生きることの素晴らしさにも気付ける素敵な本だなと思いました。

 

この本の内容を、もっと詳しく見る👇

 

 

著者について

ヤマザキマリ


1967年東京都出身。

17歳の時、絵の勉強のためフィレンツェに留学。

海外生活の中、マンガを描き始める。その後、中東、ポルトガル、シカゴへ移住。

現在は北イタリア在住。

 

テルマエ・ロマエ』(エンターブレイン)でマンガ大賞2010、第14回手塚治虫文化賞短編賞を受賞。著書に『スティーブ・ジョブズ』(講談社)、『プリニウス①~⑦』(新潮社)、『オリンピア・キュクロス①』(集英社)、『男性論 ECCE HOMO』(文春新書)、『国境のない生き方』『仕事にしばられない生き方』(小学館新書)など多数。

 

 

 さいごに

 

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それぞれ違ったタイプの音楽の本を「3冊」選んでご紹介いたしましたが、

いかがでしたか?

 

これらの本以外にも、

興味深い「音楽本」がたくさん出ていますので、面白そうだな~と、直感で感じた本を、手に取ってみると新たな発見ができて楽しいですよ ♪

 

 

コンサートでの感動体験はもちろん、

本やその他さまざまなことを通じて、一人でも多くの方に「クラシック音楽の楽しさや素晴らしさ」を、お伝えできればうれしいです。(*'▽')

 

 

 

それでは、楽しい読書タイムを!

Buona lettura!

 

 

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

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バイオリンを弾いてみたいけれど…

楽器はどこで買えばいいの?という方に便利な「楽器セット」

 

良い楽器をご自身で買って教室に通うより、遥かに安く始められるところが魅力。 

楽譜が読めなくても分かりやすいと大人気 ♪

 

 

 

バイオリン曲の「ボウイング」と「フィンガリング」の決め方 ヒント

 

以前「弓(右手)」と「呼吸」の密接な関係についてもお話いたしましたが、

(記事のリンクはこちらです)

miketta-violinista.hatenablog.com

 

本日は、その続編となる、

  • 「フィンガリング(指使い)」

について、お話したいと思います。

  

 

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まず、フレーズがどこまでかを見極める

新しい曲に取り組もう!と思い立ったら、まずは、譜面とにらめっこ… してみますよね?

そのとき、まずフレーズはどこからどこまでかな?ということから、見ていきます。

 

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フレーズとは?

この音楽の中の「フレーズ」というのは、

文章の中の「句読点」と同じようなもの、と考えてみるとわかりやすいです。

 

文章を読むとき、句読点以外のところでめったやたらと切ってしまうと、なんのことやらさっぱり意味がわからなくなってしまいますよね?

 

そこで、

この大切なフレーズをこわさないための「フィンガリング」や「ボウイング」を考えることが、とても重要なのです。

 

 

プロの人達は普通、何通りかのフィンガリングを考えておいて、その時々の状況で、(たとえば、他の楽器とのバランスなどによって)変えています。


これは、弾きやすさを最優先するという意味ではありません。

 

あくまでも、

書かれた音楽(フレーズ)のイメージをこわさないものを選択します。

 

フレーズの切れ目を把握するには?

音楽を専門に勉強した人は、「和声の進行」や「終止形(カデンツ)」を見て判断するのですが、曲を声に出して歌ってみると、あら不思議!どこで切ったら自然か、ということが大体わかります。

 

フレーズをこわさない「ボウイング」と「フィンガリング」とは?

よほど長いフレーズでない限り「ボウイング」は一弓にして、「フィンガリング」も、なるべく1本の弦で(同じ音色でフレーズを弾けるので)弾きたいところです。

 

移弦する場合も、出来るだけ自然にフレーズがつながるように弾ける指使いを選択します。

  

実際に、ボウイングはどうやって決める?

長いスラーのついたフレーズなどに弓をかえしたいときは、なるべくかえしたことがわからないようにする、などの配慮も大切です。


歌ってみたときにブレス(息継ぎ)をする位置に弓をかえしてみると、流れをくずさず、自然である場合が多いです。

 

いろいろ、試行錯誤してみて、通して弾いたときに一番自然なものを選べばいいと思います。

 

フィンガリング(指使い)は、どうやって決める?

譜面に印刷された「フィンガリング」や「ボウイング」は、一応参考にします。

 

しかし、

最終的には同じ作品を、いろいろな出版社の楽譜と見比べながら、どれが適切なのかを、自分なりに考えてみることを習慣にすると、良い勉強になりおすすめです。

 

(バイオリンを始めたばかりの方は、レッスンの先生に相談してくださいね)

 

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同じ曲でも、複数の出版社の楽譜を参照することが大切です。

 

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このようにして、

フィンガリングやボウイングを、あれこれ試行錯誤しながら考える習慣をつけておくと、将来、例えばアンサンブルやオーケストラのパート譜など、レッスンで勉強している曲とは別に、自分ひとりで「フィンガリング」を考えなくてはならない場合に、必ず役に立ちます。

 

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まとめ

フィンガリング(指使い)には、

「基本的なパターン」というものがいくつかありますが、やはり「経験」とその音楽家の「センス」が表れるところでもあります。

 

センスを磨くためには、

これまで長い間、名演奏家と言われてきた人々の演奏を、同じ曲でたくさん聴き比べてみると、とても勉強になります!

 

譜面に書かれている音符や記号など、同じであるにもかかわらず、演奏する人によって様々な表現をしていて興味深いですよね。

 

例えば、

作曲家が譜面に「フォルテ」と書き込んでいても、その捉え方や表現方法は演奏家によって違いますが、作曲家の意図から余程外れた表現でない限り、どれが正解で、どれが間違っているということはありません。

 

そんなところに、キラリと音楽家の個性が表れますので、聴く人の好みなども分かれたりして、面白いです!

 

そして、それが聴く人に忘れがたい印象や、感動を与えられることにつながっていくのだと思います。

 

このように、

さまざまなタイプの演奏を聴き比べてみる事は、とても勉強になりますので、ぜひその違いを楽しみながら研究して「ご自身の表現」を見つけてみてくださいね!

 

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ブログ仲間のカメさん (id:tn198403s) が、今回の「ボウイング」と「フィンガリング」の決め方ヒントの記事を、「セロ弾きのゴーシュさだまさし)を聴き直す」という記事の中で紹介してくださいました。

 

この場を借りてお礼申し上げます。

カメさん、どうもありがとうございました。m(_ _)m

 

 

さだまさしさんのファンの方も楽しめるオススメ記事です ♪

tn198403s.hatenablog.jp

 

 

今回ご紹介させていただいた上記の記事以外にも、「カメさん」の高校時代と現在のご自身の考え方の違いや、様々なことに向けられた好奇心、分析など、とても興味深い素敵なブログですので、みなさまもぜひチェックしてみてくださいね。(*'▽')

 

tn198403s.hatenablog.jp

 

 

 最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

 

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